【令和女子は知っている 美・教養】
第36回 アフタヌーンティー

< 美・教養13 アフタヌーンティー 会話マナー >

こんにちは。salon de Saga manners主宰の嵯峨裕美子です。
これまでヨーロッパの社交界などで実体験した経験をもとに、たくさんのご受講生にエチケット&プロトコール マナーからメイク、ヘアスタイル、ファッション、パーソナルカラー&スタイル診断などトータルにアドバイスさせていただきました。
2024年からは「令和女子は知っている美・教養」で品格を磨く大人のマナーから、人生を豊かに愉しむための秘訣についてお伝えいたします。

アフタヌーンティーは、イギリスの上流階級の間で始まった午後のひと時を、美味しい紅茶とティーフードを楽しむ伝統的な習慣です。ビクトリア時代に始まり、現在では世界中で人気のある社交の場として楽しまれています。エレガントな雰囲気や美しいティーセットが特徴的で、特別な日や友人や家族、ビジネスパートナーとの社交の場として利用されており、特に会話マナーが重要視されています。

美・教養13「アフタヌーンティー 会話マナー」についてご紹介します。
アフタヌーンティーは、単に食べ物や飲み物を楽しむだけでなく、社交の場としても非常に重要です。適切な会話術を身に付けることで、参加者同士の絆を深め、楽しい時間を過ごすことができます。

<アフタヌーンティー 会話の基本マナー>

挨拶

アフタヌーンティーでは、最初の挨拶が非常に重要です。控えめで上品な態度で挨拶し、自己紹介をすると良いでしょう。特にフォーマルな場では、相手の名前をしっかりと覚え、呼びかけることが大切です。

初対面の方

初対面の方との会話では、丁寧で礼儀正しい態度を保つことが求められます。挨拶後、自己紹介をし、相手の興味を引く軽い話題から始めましょう。例えば、天気やその場の雰囲気について触れると良いです。また、相手に質問を投げかけることで、自然な会話の流れを作り出せます。

会話例:「こんにちは、初めまして。〇〇と申します。今日はお招きいただきありがとうございます。おしゃれなティーセットですね。最近、どんな紅茶を楽しまれているんですか?」

知り合いの方

過去の会話を覚えていることを示すことで、相手との関係を深めることができます。また、相手が興味を持っている話題に関連する質問を投げかけると、自然な会話の流れが生まれます。

会話例:「お久しぶりです。前回のアフタヌーンティーでお話しした旅行のお話、とても印象的でした。その後、どんな冒険をされましたか?」

話題の選び方

アフタヌーンティーの場では、軽い話題やポジティブな話が好まれます。

話題 旅行・趣味・スポーツ
映画や本の話題
天気や天候
その場の紅茶・ティーフード・ティーセット・テーブルセッティング、インテリア
や雰囲気に関するコメント

※相応しくない話題
政治・経済・宗教、個人的な問題など、議論や対立を引き起こす可能性のある話題は避
けましょう。

聞き上手

アフタヌーンティーでの会話では、自分が話すだけでなく、相手の話をよく聞くことが大切です。笑顔で相手の話に耳を傾ける、適切なタイミングでうなずいたり、相槌を打つことで、相手に対する関心を示すことができます。また、相手の話に対して共感を示すことで、会話がより円滑に進みます。

敬意を表す

参加者に対して敬意を持って接することは、アフタヌーンティーにおいて大切です。
話を遮らない、相手を批判しないといった基本的なマナーを守ることで、和やかな雰囲気を保つことができます。

<アフタヌーンティー 会話の進め方>

話題の切り替え方

会話が一段落した際に、自然に話題を切り替える技術も必要です。例えば、「そういえば…」や「ところで…」というフレーズを使って新しい話題に移ることができます。これにより、会話が途切れることなく、スムーズに進行します。

会話のバランス

会話の中で、話す時間と聞く時間のバランスを取ることが重要です。自分が話しすぎないように注意し、相手にも話す機会を与えるよう心掛けましょう。また、複数人が参加する場では、全員が話に参加できるように配慮することが大切です。

雑談と深い話題

アフタヌーンティーの場では、雑談と少し深い話題のバランスが重要です。軽い話題から始め、相手が興味を示したら少し踏み込んだ話題に移るのが良いでしょう。ただし、あまりにも個人的な話題や重い話は避けるべきです。

<マナー美・教養のポイント>

マナー美人の秘訣は「淑女のたしなみ社交術」として、初めての場での自己紹介は非常に重要です。簡潔でありながら、相手に興味を持ってもらえるような自己紹介を練習しておくと良いでしょう。また、相手に対する質問も用意しましょう。

会話がスムーズに進むように、事前にいくつかの話題を用意しておくことをおすすめします。例えば、最近読んだ本や見た映画、最近の旅行先など、相手も興味を持ちやすい話題を選ぶと良いです。

会話中は、笑顔で接し、うなずきや適切なジェスチャーを交えることで、相手に対する関心や共感を示すことができます。また、アイコンタクトを大切にし、相手の目を見て話すことで、信頼感が生まれます。

嵯峨裕美子プロフィール
salon de Saga manners主宰
スイスが誇る伝統のフィニッシングスクール、ヴィラ・ピエールフー(Institut Villa Pierrefeu)を卒業され、プロトコールマナーを基軸としたスクールに20年間、従事し専属講師、副学院長を努める。欧州、王室主催の舞踏会に多数出席。
欧州社交界の経験から、受講生の実践の場としてモナコ王室「バラの舞踏会」やフランス「パリの舞踏会」、エルメス社主催「エルメスカップ」などの社交界に出席される方へ、テクニックや知識を伝え「教養を身につけ、人生を豊かに楽しむ。」ための講座やVIP研修を展開する。ホームページ http://salon-de-saga.com/
「エチケット&プロトコールマナー」「大人のマナー シリーズ」「メイクレッスン」を開催中。

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