疲れた時こそ「リラックス」!

スレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりします。その理由もメカニズムもさまざまです。 「エゴ・レジリエンス」とは、日々のストレスをうまく調整して元気な自分を維持する力、誰もが持っているパーソナリティの弾力的な力です。「エゴ・レジリエンス」を高めることで自我のバランスをとる力が強化され、メゲても凹んでも、すぐに立ち直ることができるのです。
エゴレジ研究所の小野寺と畑が、「エゴ・レジリエンス」関連のお役立ち情報を提供し、あなたの元気をサポートします。

日々の忙しさで心落ち着く時間などなく、慢性的にイライラや疲れを感じている人は多いようです。ストレスが蓄積されると、心や身体にさまざまなデメリットが生じることはみなさんご存知でしょう。疲れを感じた時には、リラックスして気分転換したいものです。そこで今回は、リラックスすることによる心や身体のメリットについてのお話です。

リラックスとは心身を休めること

リラックスとは、心と体の両方を休めることを指しています。医学的には「副交感神経の働きが活発になっている状態」と定義されています。副交感神経が優位に働くときの脳波がα波です。α波状態にある時、脳には平常時の60%増という驚くほど大量の血液が流れ込んでいるそうです。この大量の血液を受け取った脳は、それを活用して、体のすみずみに運び届ける酸素の量を増やし、その酸素がさらなるエネルギーを生み出します。
α波がもたらす主な効果は、以下のとおりです。

身体や心をリラックスすることができる
ストレスを抑えることができる
集中力が研ぎ澄まされる
自律神経のバランスが整う
✓脳が活性化される

逆にリラックスできずに、心身に疲れが蓄積されると、睡眠不足や便秘などの体調不良、あるいはモチベーション低下などの問題につながります。

リラックスのもたらす効果

リラックスすることで生じる健康面、精神面のメリットを考えてみましょう。

◆健康面

筋肉がゆるんで血液の循環が良くなる
ストレスを抱えていると筋肉が固くなりますが、リラックスすると筋肉がゆるみ、筋肉の合間を通る血液やリンパなどが流れやすくなります。

老廃物を排出できる
筋肉がゆるんで血液やリンパの循環が良くなると、老廃物をきちんと排出できるようになります。

むくみを改善できる
老廃物や余分な水分をスムーズに排泄できることで、むくみの改善にもつながります。

肩こりや腰痛がすっきりする
筋肉が緊張した状態が続くと、肩こりや腰痛の原因になります。リラックスして筋肉がゆるめば、肩こりや腰痛の症状が軽減されます。

また、適度にリラックスして自律神経のバランスを整えることができれば、自律神経の乱れによって引き起こされる神経性胃炎、過敏性腸症候群、吐き気、立ちくらみ、頭痛、不安、イライラなどの症状を和らげることができるでしょう。また、睡眠の質を良くしたり、便通を解消できたりすることもあります。

◆精神面

コミュニケーションが円滑になる
リラックスしてストレスを軽減できれば、気持ちが明るくなったり、積極的になったりすることができるでしょう。「不満」や「不安」の感情も軽減され、心に余裕が生まれることで、他人にも優しくなれるのではないでしょうか。

仕事のパフォーマンスが向上する
ストレスが溜まっていてイライラすると、集中力が低下して仕事の効率が落ちてしまいます。仕事のパフォーマンスを上げるには、仕事の合間にきちんとリラックスするようにしましょう。

五感を使ってリラックス効果を得る

体と心はつながっています。五感で感じたリラックスが心を落ち着かせることができるのです。

視覚から
仕事の場合どうしても避けられないことですが、オフィスやお店など照明の明るすぎる場所に長時間いると、目にはかなりの負担がかかっています。家では少し照明を暗くしてパソコンやスマホも控え、目を休ませてあげましょう。
緑色には目の疲れを和らげたり、気持ちを落ち着かせたりする視覚効果があります。部屋に観葉植物や切り花を置いてみるなど、日常の中に緑色を取り入れてみると良いでしょう。

聴覚から
音楽にリラックス効果があることはいまや科学的にも実証され、医療分野にも取り入れられています。また、リラックスさせるだけでなく、不眠や集中力の低下にも効果があるといわれています。ヒーリング音楽やクラシック音楽などのジャンルにこだわらず、ポップスでもジャズでも、そのときの自分の気持ちにマッチした音楽を聴くことが重要です。

嗅覚から
嗅覚を使ったリラクゼーションといえばアロマセラピーが有名です。ラベンダーに代表されるリラックス系、ペパーミントやレモンなどのリフレッシュ系、ベルガモット、スウィートオレンジ等をブレンドした、リラックスタイムにおすすめのエッセンシャルオイルもあります。また日本の伝統的なお香も同様の効果が期待できます。自分好みの香りを選んで楽しみましょう。

触覚から
触覚とリラックス効果は一見関係が薄いようにも思われますが、触覚による刺激は時にストレスを軽減させるなど、決して小さくはない心理的影響を与えます。
手始めに肌触りの良い素材の部屋着や寝具などを使ってみるのはいかがでしょうか。また、ペットと触れ合い、そのフサフサな毛の手触りで癒されるのもいいかもしれません。
ほかにもマッサージは体の筋肉をほぐしたり、コリをほぐしてくれたりします。マッサージには体を健康に導くだけではなく、ストレスを軽減して心も前向きにしてくれます。

味覚から
栄養素の不足や偏りがイライラやストレスを増加させていることもあります。様々な種類の食品をバランスよく食べて、食事を楽しみながら必要な栄養素を摂取するように心がけましょう。
たとえば柑橘類を積極的に食べることで、スッキリした口当たりを楽しみながらストレスを抑える効果があるビタミンCや、心身の疲れを緩和するクエン酸を摂取することができます。また豚肉や穀類を積極的に食べることでイライラや記憶力の低下に効果があるといわれるビタミンB1を、乳製品や豆腐、小魚などを食べることで神経の沈静作用があるカルシウムを摂取できます。
とはいえ、あまりに栄養に気を使いすぎることで、食事そのものを楽しめなくなってもストレスの元になりますので、「楽しみながら」を忘れないように心がけましょう。

五感はそれぞれが完全に独立し、一つずつしか快感を得られないというわけではありません。いくつかの感覚を同時に楽しむこともできるのです。
たとえば冬の森林浴では、葉を落とした樹木の間からこれまで見えなかった景色を目で、鳥の声や川の音を耳で、落ち葉の匂いを鼻で、体全体で風の感触を楽しむことだってできます。自然の中で五感をフル活用してみましょう。

以上、エゴレジ研究所からリラックスの効果についてご紹介しました。「リラックス」は、私たちが健やかに生活をするうえで非常に大切な要素だということが分かります。意識的にリラックスする時間を設けてみてください。ちょっとした日々の工夫や心がけですが、その「ほんのちょっと」をするかしないかで心の健康が変わってくるものです。積極的にリラックス効果を取り入れて、何かとストレスの多い毎日を乗り切っていきましょう。

エゴレジ研究所は,生涯発達心理学,パーソナリティ心理学,ポジティブ心理学の領域からの調査研究の成果を活かし,「エゴ・レジリエンス」をキー・コンセプトとして,いきいきと人生を楽しむことができる社会の実現に貢献することを目指しています。

 

あなたの元気のアドバイザー「エゴレジ研究所」
https://egoresilabo.com/

<プロフィール>

代表 小野寺敦子/ 心理学博士

目白大学 人間学部心理カウンセリング学科教授
・・・・同校 心理学研究科大学院修士課程教授
・・・・同校 心理学研究科博士後期課程教授
臨床発達心理士・三越伊勢丹アポセカリー顧問
NPO法人フレンズスクエア 代表理事

GM 畑 潮/心理学博士
GCDFキャリアカウンセラー
健康リズムカウンセラー

 

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