<人生100年時代の失敗しない資格の取り方>第2回

高村 祐規子

合同会社キャリア&マネー協会代表 人材育成コンサルタントとして企業内研修のコンサルや女性専門のキャリアカウンセラーとして現在まで約1万名の女性たちとの面談経験がある。「働く女性のキャリアとお金」が専門。
「GCDF-Japanキャリアカウンセラー」「ファイナンシャルプランナー」
法政大学大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻修了

こんにちは。神楽坂女子俱楽部の高村です。

こんにちは。神楽坂女子俱楽部の高村です。
前回、「失敗しない資格取得のポイント」として、以下の3つを挙げ(1)について
解説しました。

1)少し先を見て何が必要になるか、世の中の動きをチェック!
2)求人を見て本当に役立つ資格なのかチェック!
3)資格は「掛け算」で考える

今回はポイントの2つ目「求人を見て本当に役立つ資格なのかチェック!」についてです。
取りたい資格が本当に「お金になる資格」なのか、「転職」に役立つのかは求人を見ることです。

必須条件であれば「実務経験3年以上。簿記2級以上。」みたいに必ず書いてあります。
なくてもいいけどあったほうがよりいいかな。。レベルだと「フランス語はできれば尚可」みたいな表記になります。
就職は他者比較なので「必須条件」をより満たしている人が勝ち進みます(書類選考では)

折角お金と時間を懸けて資格を取るのであればマストとされる資格を取ってください。
「1級・2級・3級」など等級があるときは必ず「2級」以上を!
履歴書にももちろん書くときはもちろん2級以上の資格を書いてくださいね。「3級」レベルだとちょっと正直厳しいです!

また、正社員案件がある資格かどうかも求人を調べることでわかります。
少し前ですが「CAD」の資格を取って正社員になりたいという方を担当しました。
「CAD・CAM」専門の求人サイトがあったので定期的にチェックしたのですが、ほとんどがアルバイト案件でした。
時々契約社員で正社員はほんの少し。。。CADのソフトが進歩しているので資格がない人でも慣れればできてしまうとか。。
こうなると「時間とお金」をかけて取る価値があるか??考え直してもらいました。

あるグローバルな自動車メーカーの求人で本社はフランスですが、求人票には「英語はTOEIC800点以上、フランス語は尚可」でした。
グローバル企業ほど英語は公用語なので会議は英語。フランス語ができればいいけど実務ではそんなに使わないとのことでした。

実際にニーズのある資格かどうか?その資格を使える職種の雇用形態はどうなのか?どの業界の求人が多いのか?
自分の希望する職種の将来性は?なども求人を見ると色々なことが見えてきます。

特に業界には要注意!ソニーとホンダが提携したり、丸井はとっくに金融業ですよね。
10年前では考えられなかった動きが起きています。EVやメタバースなど新しい分野をウオッチすることも大事です。

資格の勉強を始める前にいくつかの求人サイトを見て情報収集するがお勧めです!

履歴書に今まで取った資格(応募職種とは無関係の趣味系のものまで)をぎっしり書いている方が時々いますが、脈絡のない「資格マニア」
だと思われるので、応募職種に関連するものだけ書くほうがいいかと。。

資格を取って独立を考えている方、こちらについては別枠で書きたいと考えています。

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