ストレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりするものです。その理由もメカニズムもさまざまです。でも、誰もが持っている力「エゴレジ力」を高めることで、それぞれの状況に応じて自我のバランスをとる力を強化し、メゲたり凹んだりしても、すぐに立ち直る力を養うことが可能なのです。
エゴレジ研究所の小野寺と畑が、お手伝いします。
目次
🔴メンタルブロックを知る!
新しい趣味や課題につながりそうなことを見つけたものの、行動に移せず後悔した経験はありませんか?あるいは、自分より行動力がある人を見てうらやましいと思ったことはありませんか?ただ自分の環境を嘆いたり他者をうらやんだりするだけでは何も変わりません。
人が何か行動を起こす場合に、出来ない、ダメだ、無理だと否定的に考えてしまう思い込みによる意識の壁、あるいは抑止・制止する思考のことをメンタルブロックといいます。メンタルブロックを続けると、結果として何もしなくなる(何もできなくなる)といった状態に陥ることになるのです。
自分の中にあるメンタルブロックを疑いましょう。メンタルブロックに気づくまでには時間がかかるかもしれませんが、気づいてしまえば一瞬で解除できます。
行動できるようになって成果を出せるようになるには、日々の仕事や普段の生活の中で意識したほうがいいことがあります。ここでは、行動力を身につけるためにできることをご紹介します。
時間やお金に余裕がなくても、あるいは体力に自信がなくても、日頃の思考のクセを少し変えるだけで少しずつ行動力を高めることはできるのです。
🔴自分のメンタルブロックを意識する
まずは行動力の基盤となる自分自身を振り返ってみましょう。今までの人生を振り返り自分で信じてきた「できない」と「できる」を思い出してください。一度も成功したことがない、と頭で考えても実際は見落としている点も色々あるものです。行動力が高くならないのは、無意識な思い込みや自分自身への信頼が足りない可能性もあります。「できた」ことをあげてみることで自分への信頼をとり戻すことができます。
🔴好奇心と向上心!
好奇心旺盛な人は自分が知らない物事や不思議に思った物事に幅広く興味を持ち、それらの物事を知るためにさまざまな行動を起こします。
もし100%現状に満足していたら、わざわざ時間やお金を使って新しいことをしようという意欲は起こりにくいでしょう。もっと多くのことを知りたい、新しいスキルを身につけて自分を高めたいという意欲、向上心を持ち続けることが、新しい行動を起こす原動力となります。
佐渡島さんの著書『WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE. ~現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ~』から引用
🔴達成しやすいゴールを作る!
達成しやすいゴールを作りモチベーションを高めましょう。行動力がない人に共通する点は目標がないこと。「自分は現在こういう状況で、これからはこうなりたい」といった具体的な目標・目的があれば、行動を起こしやすくなります。
目標設定のポイントは、絶対に無理なゴールではなく、達成しやすい簡単なものから始める点です。こうなりたい、こんなことを始めたいなど、漠然とした目標よりももっと具体的な目標設定が大切です。目標達成までの道のりを思い描きやすければ、容易にモチベーションアップにつなげられるでしょう。目標は達成して初めて自分に自信がつくもの。無理な理想をいつまでも追うよりも、行動に移しやすいゴールをたくさん作りましょう。
🔴ネガティブな出来事もプラスに!
行動力を高めるにはネガティブな出来事や感情をプラスに変えていくことが重要なのです。私達は毎日生きていく上で周囲から感情的なダメージを受けています。それを完全に排除して人生を送ることは不可能なので、まずは素直に自分の感情を受けとめましょう。そうすることで精神面でのコントロールがしやすくなるのです。
まずは気分を切り替えてクヨクヨ、イライラした気持ちを引きずらないことです。素早く気持ちを切り替えることで次の行動について考えやすくなり、モチベーションもあげやすくなります。ショックが大きい場合は、それを一旦忘れて思い切りリフレッシュしてみましょう。ひとまず気分を落ち着けてから、じっくり向き合うことで、事実をすんなり受け入れられることも少なくありません。
行動力を高めるには「1回で成功できなかったら、違う方法で再挑戦してみよう」「もし失敗しても、○○すれば挽回できる」というふうに前向きかつ論理的に考えられるようにすることです。
日本人は、安定を好み失敗を避けたがる人が特に多いと言われています。失敗を「怒られるもの・恥ずかしいもの」ではなく、「この方法では成功しないことを学ぶ機会」と思えば楽になります。
日本人は大人になればなるほど安定を求めたがり、行動力が低下する傾向があります。でも、行動力を高めて新しいことを始めるのに遅すぎるということはありません。
行動力を高めることは、エゴレジ力も高めます。まず、ちょっと意識しながら日々の生活に小さな「できる目標」をもってみませんか。
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次回はまたエゴレジ関連の話題をご紹介します。
小野寺敦子
エゴレジ研究所代表。心理学博士。目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授。同校心理学研究科大学院修士課程教授。同校心理学研究科博士後期課程教授。臨床発達心理士・三越伊勢丹アポセカリー顧問。
NPO法人こどものくに代表理事。
畑 潮
エゴレジ研究所GM。GCDFキャリアカウンセラー
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