心の柔軟性は資源の組み合わせから

スレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりします。その理由もメカニズムもさまざまです。 「エゴ・レジリエンス」とは、日々のストレスをうまく調整して元気な自分を維持する力、誰もが持っているパーソナリティの弾力的な力です。「エゴ・レジリエンス」を高めることで自我のバランスをとる力が強化され、メゲても凹んでも、すぐに立ち直ることができるのです。
エゴレジ研究所の小野寺と畑が、「エゴ・レジリエンス」関連のお役立ち情報を提供し、あなたの元気をサポートします。

年齢を重ねると、「年相応に備えなきゃ」「足りないものを整えなきゃ」などと思いがちです。でも私たちの研究は、少し異なる事実を示しています。必要な資源はもうあなたの中にあります。エゴ・レジリエンスは“新しく身につける力”ではなく、“すでに持っている資源を引き出す力”だからです。そこで今回は、心の柔軟性とあなたの資源についてのお話です。

資源(リソース)は誰もが持っている

変化に揺れながらも立ち直っていく人は、特別な才能を持っているわけではありません。ただ、自分の中にある資源(リソース)を、その場に合わせて柔軟に使い分けているだけなのです。
心理学でいう「資源」とは、特別な能力ではありません。次のような、誰もがすでに持っているものです。

経験 (仕事・子育て・失敗・成功)
知識 (専門知識・生活の知恵)
人とのつながり (家族・友人・同僚)
価値観 (大切にしていること)
感情 (喜び・不安・怒りなど)

ほかにも、身体感覚(直観・違和感・体調のサイン)なども加えられるでしょう。
これらは、人生経験が増えるほど豊かになります。つまり、年齢とともに資源は減るどころか増えていくのです。

エゴ・レジリエンスは「資源の引き出し力」

エゴ・レジリエンスは、心理学者 Block & Block(1980)が提唱した概念で、
「状況に応じて、自分の持つ資源を柔軟に引き出し、組み合わせて使う力」 です。
エゴ・レジリエンスの高い人は、状況に合わせて工夫し、使える資源を見つけ、別の道を探すことができます。
逆にエゴ・レジリエンスが弱っている、“もろい”状態の人は、資源がないのではなく、ストレスなどで引き出しが固まってしまっているだけです。

多くの研究から、この資源は「持っているか」ではなく、「使えるか」が鍵のようです。

✓Block & Block(1980):エゴ・レジリエントな人は、状況に求められることと自分の行動可能性の“適合”を見極め、利用可能な資源を柔軟に組み合わせて問題解決に向かう。

✓Fredrickson(2001):ポジティブ感情は新しい能力を生むのではなく、すでにある資源を広げて使いやすくする。

✓Bonanno(2004):レジリエンスは特別な人だけが持つ力ではなく、誰もが持つ適応プロセスである。

これらの研究はすべて、
「資源はすでにある。問題は“引き出せるかどうか”である」 という視点を支持しています。

今日からできる「資源の引き出し方」

エゴ・レジリエンスは、特別な能力ではありません。誰もが持っているパーソナリティ特性で、それは 「すでに持っている資源を、状況に合わせて取り出し、組み合わせて使う力」 のことです。上手な人もいれば、なかなか気づけないでいる人もいます。
ですからこの力を育てるための第一歩が、「すでにある資源」を見つける作業です。
これは、新しい能力を身につけることではなく、
これまでの経験・知識・人とのつながり・価値観・感情に光を当て、
“自分の棚に何が入っているか”を思い出すプロセスです。

ストレスが強いとき、人は自分の持っているものが見えなくなり、「何もない」「自分にはできない」と感じがちです。しかし、棚の中身は失われているわけではありません。ただ、見えにくくなっているだけです。だからこそ、

✓最近うまくいったことを3つ書き出す
✓頼れる人を1人思い浮かべる
✓過去に乗り越えた出来事を振り返る
✓自分の強みを1つだけ選ぶ
これらはすべて「すでにある資源」を見つける作業です。必要な資源は、すべての人がすでに持っているのです。
もう少し具体的にやってみたいという方のために、ワークシートを添付しておきます。
あなたのこれまでの歩みは、すべて宝物です。今の自分を支える「棚の中身」を整理してみましょう。

ファイルのdownloadは、コチラ

以上、エゴレジ研究所から、心の柔軟性とあなたの資源についてご紹介しました。エゴ・レジリエンスは「資源の量」ではなく「資源の引き出し方」です。年齢とともに資源はむしろ増えていくもの。足りないもの探しではなく、「すでにあるもの探し」へ視点を変えることが、しなやかに生きる第一歩です。

 

エゴレジ研究所は,生涯発達心理学,パーソナリティ心理学,ポジティブ心理学の領域からの調査研究の成果を活かし,「エゴ・レジリエンス」をキー・コンセプトとして,いきいきと人生を楽しむことができる社会の実現に貢献することを目指しています。

あなたの元気のアドバイザー「エゴレジ研究所」
https://egoresilabo.com/

<プロフィール>

代表 小野寺敦子/ 心理学博士

目白大学 人間学部心理カウンセリング学科教授
・・・・同校 心理学研究科大学院修士課程教授
・・・・同校 心理学研究科博士後期課程教授
臨床発達心理士・三越伊勢丹アポセカリー顧問
NPO法人フレンズスクエア 代表理事

GM 畑 潮/心理学博士
GCDFキャリアカウンセラー
健康リズムカウンセラー

 

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