| スレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりします。その理由もメカニズムもさまざまです。 「エゴ・レジリエンス」とは、日々のストレスをうまく調整して元気な自分を維持する力、誰もが持っているパーソナリティの弾力的な力です。「エゴ・レジリエンス」を高めることで自我のバランスをとる力が強化され、メゲても凹んでも、すぐに立ち直ることができるのです。 エゴレジ研究所の小野寺と畑が、「エゴ・レジリエンス」関連のお役立ち情報を提供し、あなたの元気をサポートします。 |
年末年始は、「社会的にも心理的にも日常が中断される特別な時間」という意味で、非日常体験と言えるでしょう。そこで今回は、非日常がもたらす心理的効果についてのお話です。

年末年始が「非日常」となる理由
日常は毎日繰り返される仕事や家事、学校などの生活のことを指します。反対に非日常は、これらの繰り返しから離れた新鮮で特別な経験を意味し、心に刺激を与えます。日常が安定と安心をもたらす一方、非日常は変化や驚きを提供します。
年末年始は多くの人にとって「非日常」と感じられやすい時間です。その理由にはいくつか心理的なポイントがあります。
1. 社会全体が特別モードになる
✔仕事や学校が一斉に止まる
✔街の雰囲気、飾りつけ、イベントが特別仕様
✔「一年の区切り」という文化的意味づけ
個人の都合ではなく、社会全体が日常を中断するため、強い非日常感が生まれます。
2. 行動パターンが大きく変わる
✔起床時間が変わる
✔食事や生活リズムが乱れやすい
✔帰省・旅行・初詣など、普段しない行動が増える
ルーティンが崩れることで、脳は「いつもと違う」と感じるようです。
3. 心理的な“節目”がある
✔一年を振り返る
✔新年の目標を考える
✔「リセット感」「切り替え感」が強い
時間の区切りが、心理的にも非日常を強めるようです。
4. 人間関係の変化
✔家族と過ごす時間が増える
✔普段会わない人と会う
✔逆に一人で静かに過ごす人もいる
いつもと違う関係性が生まれやすい環境だからでしょう。
日常と非日常の心理的効果のちがい
日常がもたらす心理的効果としては、
✔安心感・安定感 予測できる行動は脳の負担を減らし、心を落ち着かせる。
✔自己効力感の維持 できることを繰り返すことで「自分はちゃんと生活できている」という感覚が育つ。
✔ストレスの軽減 ルーティンは脳にとって省エネなので、精神的な疲労が少ない。
✔アイデンティティの形成 日常の積み重ねが「自分らしさ」をつくる。
非日常がもたらす心理的効果としては、
✔刺激・ワクワク感の向上 新しい体験は脳の報酬系を活性化し、ドーパミンが出やすい。
✔創造性の向上 いつもと違う環境は発想を広げ、柔軟な思考を促す。
✔リフレッシュ効果 日常から離れることで、心の疲れがリセットされやすい。
✔記憶に残りやすい 非日常は「予測外」なので、脳が強く記憶する。
✔人生の満足度を高める 特別な体験は幸福感を長期的に押し上げることがある。

とはいえ、どちらか一方だけでは心理的なバランスが崩れやすいようです。
日常だけ → 退屈・マンネリ・刺激不足
非日常だけ → 疲労・不安・落ち着かなさ
日常の安定があるからこそ、非日常が輝く。非日常の刺激があるからこそ、日常が心地よく感じられる。この相互作用あるいはバランスが、心の健康にとても大切です。
非日常を日常に取り入れる
意図的に非日常の時間を作ることも心身のリセットに繋がり、日常生活の質向上に役立ちます。特別な時間(休暇など)でなくても非日常を日常に取り入れることができます。
1.小さな変化を意識する
必ずしも大掛かりな変化でなくても、普段と違う道を歩く、新しいカフェに行く、知らなかった街を散策するなど日常の中に非日常を感じる工夫が可能です。

2.趣味や習い事などで新しい体験を増やす
新しい趣味を始めたり、習い事に挑戦したりすることも非日常の体験となります。新しい知識や技術を身につけることで生活に彩りを加えられます。
オンラインでの非日常体験として、バーチャルリアリティやオンラインイベントでも非日常を感じられるでしょう。
3.非日常のポジティブ感情を持ち帰る
休み中など非日常で感じた心地よさを、日常に小さく取り入れるのも効果的です。
ポジティブな経験を思い出すことは、
・ストレス耐性の向上
・気分の安定
・回復力(レジリエンス)の向上
につながることが示されています。
こうした非日常を楽しむために、次のようなポイントを押さえておきましょう。
1.オープンマインドで臨む
非日常を楽しむためには、新しい経験を前向きに受け入れる心の準備が必要です。好奇心旺盛に挑戦することで、より深く体験を味わえます。
2.計画と偶発性のバランスを取る
計画的に非日常を作りつつも、偶然の出来事や発見を楽しむ余裕も大切です。予定通りにいかないことも非日常の醍醐味と捉えましょう。
3.周囲との共有を大切にする
家族や友人と非日常を共有することで、体験の価値が高まります。共通の思い出は絆を深め、より豊かな人生につながります。

以上、エゴレジ研究所から非日常がもたらす心理的効果についてご紹介しました。非日常は単なる一時的な刺激ではなく、心身の健康や自己成長に寄与する重要な要素です。日常の中に意識的に非日常を取り入れることで、人生の質を高め、豊かな毎日を過ごせます。自分に合った非日常体験を見つけ、積極的に楽しんでいきましょう。
エゴレジ研究所は,生涯発達心理学,パーソナリティ心理学,ポジティブ心理学の領域からの調査研究の成果を活かし,「エゴ・レジリエンス」をキー・コンセプトとして,いきいきと人生を楽しむことができる社会の実現に貢献することを目指しています。
あなたの元気のアドバイザー「エゴレジ研究所」
https://egoresilabo.com/

<プロフィール>
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代表 小野寺敦子/ 心理学博士
目白大学 人間学部心理カウンセリング学科教授
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GM 畑 潮/心理学博士 GCDFキャリアカウンセラー 健康リズムカウンセラー |

















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