第13回 ウクライナ情勢がどう日本経済に影響するの?

美容室勤務、百貨店勤務を経て独立し、通信業、保険業、海外積立等に携わり、現在は自身で暗号通貨やFX、gold、カジノ等様々なジャンルに投資をしています。

こんにちは!siikoです。
今回はウクライナ紛争が日本どう影響を与えてくるのかを書いていきます。

日本はスタグフレーションになるの?

ロシアによるウクライナ軍事侵攻を受けて、世界の先進国でインフレ(物価上昇)が止まりません。ロシアへの経済制裁による原油、小麦などの価格高騰や原油相場はさらに高騰し、インフレ圧力は高まっています。この物価上昇は、実体経済にどう影響するのでしょうか。

2月のアメリカの消費者物価指数は前年同月比で7.9%と、40年ぶりの高い伸びを記録しました。他の先進国も概ね同じような状況です。その背景は、コロナ禍からの景気の回復および物流の制約からくる資源高でしたが、それに今回のロシアによるウクライナ侵攻が重なったことが事態を深刻化させています。

日本経済が不景気下の物価上昇、スタグフレーションに陥る可能性が日増しに高まっています。日本は長くデフレが続き、物価上昇などあり得ないという感覚が蔓延していました。
日本にも物価上昇の波が押し寄せている最大の原因は、原油価格の高騰と、それに伴う全世界的なインフレの進行です。

日本は、2月の消費者物価指数(生鮮食品除く)が前年比で0.6%の伸びと、欧米に比べて低い状態が維持され、インフレは発生していないように見えますが、これは数字上の錯覚である可能性が高いです。2月の消費者物価のうち、大幅な引き下げが実施された通信費を除くと、すでに対前年比で2%を超える上昇が発生しているのが現実です。

加えて、アメリカの引き締め強化観測でドル・円相場が1ドル=120円程の水準に達するなど、円安にも拍車がかかっています。円安は、日本の輸出企業にとって為替差益をもたらしますが、同時に原材料などの輸入物価を押し上げ、国内に流通する加工品や食料品のさらなる値上げをもたらします。これらを総合すれば、今後は欧米並みの高インフレが日本を襲うのは避けられないでしょう。
米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は2022年3月16日、いよいよゼロ金利政策を解除し、利上げの実施を決定しました。
米国はすでに歴史的なインフレ水準となっており、FRBは金融の引き締めが必須となっています。

米国は健全な成長ができるかどうかという岐路に立たされていますが、日本の立ち位置はまったく異り、長くほぼゼロ成長という状況です。長期にわたって不景気が続いていますので、ここで日本の物価が本格的に上昇し、景気が回復しなかった場合、ほぼ自動的に不景気とインフレが共存することになります。

円安で円だけを持っていると価値は目減りし、預金金利もほぼゼロのようなものですので、これを防ぐには、何らかの形でお金を増やす必要があります。

インフレリスク対策について

インフレリスク対策をいくつかお話したいと思います。

◯円資産の半分を外貨にしてもつ
日本は世界でも上位の財政赤字国で国債の累計発行額は1400兆あまりとGDPの2.4倍程あります。
今後、財政再建が先送りされ、お札を擦り続ければ円の価値は希薄化されます。
円を買ってくれるところがなくなってしまうと円の価値が下がります。
円資産の半分を外貨にする事でリスクヘッジが出来ます。

◯株式
インフレリスクに強い代表的な資産が「株式」です。
インフレになると物価が上昇するため、企業の利益も上昇し、結果的に株価が押し上げられることになります。
ただし、企業業績は金利や為替相場、インフレによる人件費の高騰などの影響を受け、必ずしも利益が増すとは限りません。
個別企業の株式を購入する場合、業績の良い企業・悪い企業を見定める必要があります。
株価が下落するリスクも覚悟しておく必要があります。
エネルギー株や金鉱株に着目してもいいかと思います。

◯ETF、VTI
ETFとは特定の指数、例えば日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等の動きに連動する運用成果をめざし、東京証券取引所などの金融商品取引所に上場している投資信託です。

市場急落時に、売買シェアが上昇し、純資金流入となった銘柄として注目されたのが、ETFでした。市場の上がり下がりでパフォーマンスが容易に把握でき、運用の透明性が高いことが注目されました。
ETFは、“Exchange Traded Funds”の略で、「上場投資信託」と呼ばれています。連動する指数は株式だけでなく、債券、REIT(リート)、通貨、コモディティ(商品)の指数もあります。投資先も日本から海外に広がり、投資しにくい国と地域と資産に手軽に投資ができます。

VTI
VTIは米国株ETFのひとつです。
中小型株を含めた米国市場の約4,000銘柄をカバーしています。
経費率が低く、右肩上がりに成長してきたので投資初心者から人気です。
VTIはアメリカの資産運用会社・バンガード社が提供するETFで、「CRSP USトータル・ マーケット・インデックス」をベンチマークにしています。

◯金や不動産など現物資産をもつ
インフレになると貨幣の価値が下がる一方、物価の価値は上がります。
そこで注目される現物資産が「金」です。
価値のある資源として信用があるため、インフレの際に需要が増して金が買われるという特徴があります。
不動産はインフレやデフレに強く、価値が変わりにくい事とアパートなどの収益不動産で保有すると家賃も入ります。
資産の保全と運用、節税の観点からも不動産を視野に入れるのもいいと思います。

今回は今の経済とそれに対する対策についてお話しました。
ご自身の資産を守っていきましょう。

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