神楽坂女子倶楽部、和文化「かぐや姫チーム」、笛の福原百麗(藤本博子)です。
平昌オリンピックも盛り上がってますね〜〜
羽生結弦選手はみごと金メダルを決めて、日本中、世界中が興奮しました。
彼がフリープログラムで使った音楽が「SEIMEI」。
映画「陰陽師」のサウンドトラックから取られたものです。
緊張の冒頭、(羽生くんは自分の息吹きを曲の冒頭に入れ込んだそうです)
ドン、と和太鼓が一発、そして笛の音が鳴り響いたのを聴かれましたか?
この曲は雅楽のイメージを取り入れて作曲されたようで、どうやら笛は雅楽の龍笛のようなんですが、能で使用される能管のようにも聴こえます。
下の写真は、雅楽の三管と呼ばれる、(下から)篳篥(ひちりき)、龍笛、笙(しょう)です。
こちらの写真は、能や歌舞伎(能が元になっている曲があるので)などで使われる能管です。
龍笛と能管は姿形がとても似ていますが、中の構造は全然違います。
特に能管は、能の幽玄な世界を表現するのにぴったりの音色です。
(ぜひ生音を聴いていただきたいです!)
「陰陽師」では能楽(狂言)の野村萬斎が主役をつとめ、羽生くんも萬斎さんから能の動きを直接教わったそうで、「和」の演技をできるのは自分しかいない」とも豪語していたようです。
雅楽と能の伝統的、かつモダンさもある日本の音で勝負し、獲得した金メダルではないでしょうか。
そんな羽生くんの演技に感激しまくって、うっとりいい気分になっていた私の笛の師匠、福原百華先生の一門の会がつい先日ありました。
いわゆる発表会ですね。
6つのカルチャーセンターの生徒さんたち、そして個人レッスンを受けているお弟子さんがプロのピアニストさんや三味線の先生に伴奏していただき、一人ずつ演奏しました。
普通、一門の会、発表会はそれなりの会場を押さえて、長唄の鳴物(太鼓や鼓)や三味線、唄の先生方(いわゆる伴奏者、バックのオーケストラですね)に来ていただき、リハーサルもして大々的になることが多いです。
そうすると費用もかなりかかりますし、お弟子さんたちに負担をかけるのは忍びないと、私の師匠はレストランを貸し切りにして、演奏の後は皆さんで楽しく会食しながら講評するという、かなりリーズナブルで参加しやすく楽しんでいただける形で何年も続けています。
和楽器に興味を持って頂いたり、楽しく習っていただくためには、色々とやり方も工夫していく必要があるんですね。
↓ 私の師匠、福原百華先生です。
木沢いずみ
梅酒と青森ごはん tuakjam オーナー。
2007年より三軒茶屋にて、「梅酒と青森ごはん」の店、『tuakjam』をオープン。今年で10周年を迎えます。
以前働いていた焼酎バーでの知識を生かして、“酔いしれる「梅酒・焼酎・泡盛・果実酒」を中心に取り揃え、「お酒に合うごはん」を提供しております。一人飲みを楽しく、日々の生活に寄り添う、まさに“大人の学校”のような、お店です。『楽しみながら学ぶ』というのを、テーマに、和ごはん料理教室も定期的に開催。
また、『武士の食卓』では、プロ講師を取得。和文化をみなさんと一緒に「おいしく、楽しく」日本の文化を継承していきたいと思います。
藤本博子(福原百麗)
伊藤忠商事を皮切りに、転職8回、事務職から営業、大道芸人まで20の職種を経験。16年間、人材派遣・紹介会社にて営業、転職コンサルタントとして勤務後、独立。
これまでのべ1万人以上の就業・転職サポートを行い、2013年には人材大手転職サイト主催のスカウトコンテストにて1位(部門別)獲得。
現在、民間委託の求職者支援訓練指定校(セラピスト養成)にて就職支援講座(自己分析、就活実技、顧客サービス等)及びキャリアカウンセリングを担当。現在、京都造形芸術大学で芸術学を学びながら、アートを取り入れた「じぶん分解ワークショップ」を開発。訓練校やセミナー等で広く活用している。
一方、長唄囃子福原流笛方として演奏活動の他、洋楽(フルート)との比較やビジネスの視点から見た指導は非常にユニーク。
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