Vol.70 50代女性が知って得する睡眠情報:耳栓を使った方が良い人・良くない人

おはようございます。
人生、上手に寝たもん勝ち!2分間コラム。
さて、今年は、50代女性がこの先の50年も輝くための睡眠というテーマでお届けしています☆

今回は、『夫のいびきがが気になって眠れない・ちょっとの物音で起きちゃう・・・耳栓使ったほうが良いの?』というお話です。

【耳鼻科系疾患がなければO.K.!】

【マイナス思考のスパイラルが始まるタイプでなければO.K.!】

ヒトは寝ていても音は聞いています。
特に、連続音より突発的な衝撃音で覚醒反応が起きやすいと言われます。
時計の針や冷蔵庫のようにず~っと鳴っている音よりも、外から微かに聞こえた急ブレーキ音や、突然隣の人がドアをバタンと閉めた音などの方が目が覚めてしまうという事。

因みに、一般的に睡眠を妨げる音の強さは
ザックリ言うと(細かくは音の種類とかパターンとかもあるのだけど)
40db~50db を越えると、連続音でも間欠音でも安眠妨害になる可能性が上がります。
昼間ならうるさく感じないレベルなのですが・・・

これってどのくらいの音?
40:寝室の壁の電気のスイッチを押したぐらいの音。静かな図書館。
50:エアコンの室外機音。扇風機音(ダイソンじゃないよ羽のあるやつね)

結構な静けさが本来安眠には必要です
ただし、人はある程度騒音に適応します。なので、睡眠構築上もその適応はある程度反映されるので眠れるのですが、自律神経は適応が起きないと言われています。なので、音でたとえ目は覚めなくても、心臓はドキッとしているかもしれません。これでは疲れは取り切れない可能性も。

今の日本社会では、夜間も「音」は大きいかもしれません。
一番は、寝室にはある程度の音対策をすることが重要なのです。
でも、住宅の事情もあって難しい・・・
「旦那のイビキがうるさくて眠れない!」
「私、音が気になって起きちゃう・・・」
そんな声も多く聞かれます。

そんな時に思いつくグッズが『耳栓』
でも、万人向きか?と問われると、50代女性は気を付ける点があります。

◆耳鼻科疾患にかかっている人は、医師に相談してから使用。
加齢とともに「耳鳴り」は増えます。これはある意味致し方のないことではあるのですが・・・
そして30~50代女性に多いメニエール病などこれも耳鳴りや耳閉感を伴うことが多いのが特徴です。
耳鳴りで耳栓をしてしまうと、外部の音が遮断され、聞こえるのは自分の内部音です。余計に耳鳴りが気になってしまいます。
結果中々眠れない!ということに。
また、外耳炎など傷がある時も耳栓は注意が必要です。

◆ちょっぴり神経質気味で小さな物音も気になってしまうけれども、お悩みごと多くて中々眠れないタイプ。耳栓、やめた方が良いです。
あくまでも私の意見ですが。
音が遮断され静かになる&自分の体内音が増幅される。寝転がった時の体感覚も変わります。

その分、意識が『自分』に向きやすくなります。
あー今日も一日よく頑張った!体さんよく動いてくれたありがとう♪と言ってねむれるひとは良いのです。
静けさを楽しめる人・ホッとできる人には耳栓はとても良い。
でも、音が遮断されたその時、意識がどんどん負の方向に自分堀りしてしまうタイプの人は、脳が興奮様態です。余計に寝れなくなるのです
一日の反省やダメ出し、悲劇のヒロイン妄想が始まる人には向かないのです。

このタイプの人では、耳栓作戦では、音による中途覚醒対策は出来ても、入眠困難対策にはならないという事。
寝室の静けさ作りの工夫を第一に考えましょう。

◆そんなにお悩み思考タイプではないけれど、夫のイビキだけは勘弁!というタイプの人は、「耳栓」試す価値あり!
何故なら、旦那さんのイビキを治すのには原因にもよりますが時間とお金が必要です。
それまで我慢するのも愛情かもしれませんが、当座の安眠対策として、まず自分にできる工夫が耳栓。
¥100均で売っているようなものから、数万円するものまでさまざま。
選ぶポイントは、もちろん着け心地!そして40db以下に遮音できるかどうか。

環境音がうるさいところに住む方にとって、耳栓はお手軽に安眠できるアイデムです。
ただし、変化の大きな50代女性です。ご自身の体と心の状態を見てからチョイスしてみてくださいませ。

それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)

埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。

新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP