おはようございます。
人生、上手に寝たもん勝ち!2分間コラム。
さて、今年は、50代女性がこの先の50年も輝くための睡眠というテーマでお届けしていきます☆
「家族の夕飯終わった後、TV見ながらソファーでついつい寝ちゃうんだよね。」
そんな声から、今回は、働く主婦層アルアル「夜の家事の後のうたたね」について考えてみたいと思います。
それが合っているならば問題なし。が私の結論です。
ただし!のただし書きについてはこの後解説していきます。
「春の海ひねもすのたりのたりかな」うららかな春の空の下で、緩やかなうねりが、1日中のたりのたりと打ち寄せている。。。そんな風景を眺めつつ、うたた寝したい今日この頃。
そう、こんな場面では、居眠りよりもうたた寝が似合う気がします。
いねむりとうたた寝。違うんですよね。
先ず一つ目。そう、その貴女の仮眠は、居眠りか?うたた寝か?をちょっと思い出してみてみてください。
☆いねむり=居眠り ⇒座った・腰かけたままの仮眠。
☆うたたね=転寝 ⇒寝転がる・横になった状態の仮眠。
漢字にすると一目瞭然。座っているか横になっているか。
この「状態の違い」は、実は睡眠の目的・効果として違いが出てきます。
より効率的な体と脳のリラックス、または分割睡眠としての「睡眠時間」を求めるならば、転寝がオススメ。
横になることで、筋肉はより弛緩しやすいですし、血流やリンパの流れも流れやすくなります。また脳もリラックスしやすく、深い眠りにも落ちやすい。
居眠りの場合、しっかり頭を支えることが出来ないと首や肩に負担がかかります。
また、居眠りの場面は周りに人がいる状況であることも多く、筋も脳もある程度緊張状態にありますし、ちょっとの刺激で目覚めやすい浅い睡眠です。
電車でコックリコックリ・・・隣の人の肘鉄で目覚める!気のち良かたけど後で首が凝った!など経験もあるのではないでしょうか?
『居眠り』は、体の安静によるあるていどの疲労回復&脳のリラックス・リフレッシュ目的と捉えるのが正解。
このような意味でも、家事の後夜少し寝てしまう・・・の仮眠をするならば、『居眠り』ではなく『転寝』で、しかもある程度の時間を確保し、睡眠の一部を補うつもりが良いでしょう。
その転寝の際に気を付けるとよいことをもう一つ。
そう、どんなところで横になるか?です。
あくまで「うたた寝」としたいのであれば、寝室の布団へ行かないのは正解とも言えます。「寝床は寝るところ。」寝床が、一旦寝ても旦那様が帰ってきたら必ず起きなければいけないところ。と脳にインプットされるのは避けたいのです。
ただし、ソファーでごろっとして寝てしまうにしても、「できる限り体に負担のない状態を作って」ください。
そして次に、転寝する『罪悪感』について考えてみます。
その罪悪感、いらないです!
まず、分割睡眠という考え方。
専門家の間でも意見は分かれ、メリット・デメリットの両方の論文があります。
私は、働く世代の理想は、基本は単相睡眠。又は短い昼寝と本睡眠の二相睡眠だと思います。
ただ、選択の基準は自分の中にあると考えますし、二相以上の分割睡眠もありだと思います。
起きている間の自分は、昼間も眠気が酷いわけでもないし寝不足なわけでもない。毎日まあそれなりに調子よいし、それなりにハッピーだ!というのであれば、単相睡眠(1回の連続睡眠)であろうが、分割睡眠(何度かに分けて睡眠時間を確保する)であろうが問題なし!
「ある程度のまとまった睡眠時間を確保する」のは多くの人にとって必要・重要なことです。※最低でも深睡眠1~2サイクル分位3時間程度は。
しかし、「一度に必要な睡眠時間全部を連続で取らなければいけない」わけではないのです。現代社会では、職種によってはシフト勤務で分割睡眠にならざるを得ない人もいます。
夜のまとまった睡眠と昼寝トータル時間で必要を確保する方が良い人もいます。
自分に合ったリズムを習慣化できれば、分割睡眠もむしろ良い方法かもしれません。
さらに、貴女のそのうたた寝、気持ち良いのですよね?寝ると昼間調子よいのですよね?家族に迷惑かけていないですよね?夜の本睡眠もある程度まとまった時間の睡眠取っていますよね?
だったら、罪悪感持たなくてOKです!
「連続で眠らなければならない」「夜寝なければならない」「昼寝・夕寝・居眠り・転寝をしてはいけない」etc…
自分のために眠るのです。そして自分でうたた寝を選択しているのです。
~ねばならない思考をまず手放して、罪悪感は捨てましょう!
しかし、その夜のうたた寝について、こうも考えられます。
夜の本睡眠が足りない。実は睡眠不足。
だから本来の体内リズムに照らし合わせると眠くなりにくい時間に眠気がやってくる。
睡眠負債を抱えていませんか?体が脳が悲鳴を上げていませんか?
これは無視しないほうが賢明です。早めに負債の返済を!
もし、自分と家族との生活リズムを見直して、もう少し早く床について、しっかり睡眠時間を確保できる道が組み立てられるのであれば、その方が理想的でしょう。
やっぱり、ソファーで電気を点けたまま寝るのと寝床で寝るのでは、その寝心地を比較しても、体への負担は違うはずです。
さて、そちらが良いのでしょうか・・・自身の体と心に聞いてみて☆
ストレスの少ないほうを選択してみてください。
まとめると、☆夜の主婦業の仮眠をするならば、居眠りよりもうたた寝がオススメ。
☆そして、自分の体、脳、周りの環境や置かれた状況全てを総合して、単相睡眠を習慣化するか、多相睡眠を取り入れるかを自分で決める。決めたらムダな心配や罪悪感は不要です!
それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」
プロフィール
Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)
埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)
この記事へのコメントはありません。