Vol.35 睡眠とコーヒーの香り

おはようございます。

人生、丈夫に寝たもん勝ち!2分間コラム。今回は、「コーヒーの香りと睡眠」のお話です。

コーヒーは、「飲む」と「嗅ぐ」では効果が違う!?

コーヒーを飲むと眠れなくなるよ!これは多くの方が聞いたことがあると思います。
そう、「カフェイン」は医療用医薬品としても使われています。
その効能効果は、眠気、倦怠感、血管拡張性及び脳圧亢進性頭痛(片頭痛・高血圧性頭痛・カフェイン禁断性頭痛など)となっています。
医療医薬品としてでなくても、眠眠〇〇とか眠気覚まし用ドリンク剤をコンビニで買ったことがある方もいるでしょう。

「飲んだ時」に含まれる成分カフェインに、『眠気を覚ます』効果があるのは間違いないようです。
が、本日は、コーヒーの「香り」のお話。

まずは、香りにつて。
コーヒーに限らず、香りが脳に与える影響に関しては、素早く効果が現れるし、思っているよりその効果もたくさん種類がありますし、効果も高いのです。
しかし一方で、その効果について「個人差が大きい」のもまた特徴的です。

なぜならば、香り成分単体のもつ効果より、全体的に合わさって作られた匂い自体への
好み=好き嫌いが強く影響します。
育った環境なんかにも左右されますし、同じ人でも体調が変わるだけでも心地よさが変わったりします。
例えば、水戸の人は納豆臭を美味しそう!好き!というかもしれませんが、大阪の人は、臭い!食えたもんじゃない!というかもしれません。いつもはお米の炊ける匂いに幸せを感じている人が、妊婦になったら悪阻中はご飯の臭いで吐き気が!なんてこともあります。
※あくまでも一例です(笑)
例えば、鎮静効果・リラックス効果が高く、良い眠りをいざなうとされているラベンダーの香り。ラベダーの香りが苦手!大嫌い!という人にとっては、ストレス以外のなにものでもありません。

このように、香りをかぐことでどのように脳が反応するか?は「個人差がある」ことは否めません。

それを踏まえたうえで、「コーヒーの香り」の効果とは?をご紹介します。
コーヒー好きの方、必見です!?

『寝る前は、飲まずに嗅げ!』です。

ある種のコーヒーの香り成分には、α波を増加させる、脳をリラックスさせる効果があることが実証されています。
寝る前に香りをかぐことで、入眠しやすくなる効果を期待できるのです。

ただし、ある種のと書きました。
どうやらコーヒー豆の種類によって、リラックス効果の高いものと、逆に覚醒効果のあるものとがあるようです。

杏林大学の研究では、
・ブルーマウンテンや、グァテマラの豆はリラックス効果が高く
・ハワイコナや、サントス、マンデリンなどは覚醒効果のほうが高い
という結果が出ています。
ザックリの感じで言えば、夜は刺激は控えめでまろやかでフルーティーな香りの豆、朝は爽やかでちょっとツンと酸味を感じるような刺激が強めの豆。
ということは、夜はブルマン・朝はコナなんて使い分けも楽しいかもしれません。

と言っても、一番大事な選択基準は、『自分の好み』と『自分の体感』です!

・寝る前のアロマオイル代わりに、コーヒーの香りを使ってみる。
・寝る前ゆっくり時間をとって、「カフェインレス」のまろやかな香りのコーヒーを一杯いれ、リラックス時間を味わうことで、眠るモードに切り替える。

コーヒー好きの方は、バリエーションをとりそろえて、そんなコーヒーの使い方・楽しみ方をされてもよいのでは?と思います。

今回は飲むと嗅ぐの違いをご紹介しました。

それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)

埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。

新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

 

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