ストレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりするものです。その理由もメカニズムもさまざまです。でも、誰もが持っている力「エゴレジ力」を高めることで、それぞれの状況に応じて自我のバランスをとる力を強化し、メゲたり凹んだりしても、すぐに立ち直る力を養うことが可能なのです。
エゴレジ研究所の小野寺と畑が、お手伝いします。
「緊急事態宣言」は対象地域を全国としたまま、今月31日まで延長することが正式に決定されました。外出自粛が求められる中、「おうち時間」「巣ごもり」生活をどう充実させるか、どう健康に過ごすかが大きな関心事です。
これまで数回に渡って、あれこれご紹介してきましたが、今回はまとめの意味で、幸せ経済社会研究所所長 枝廣淳子先生のStay Home にプラスしたい5つのStayのメッセージをお伝えします。
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目次
🔴Stay Healthy(体力・免疫力を保とう)
新型コロナウイルスに対しては、現時点ではワクチンもなければ治療薬もありません。私たちにできることは、「かからないよう、気をつけること」は当然ですが、もうひとつ大事なことが「たとえ感染しても症状が軽くてすむよう、免疫力や体力を高めておくこと」です。
- 十分な睡眠時間をとる
- 十分な栄養をとる
- 室内にこもりがちでも、できるだけ運動やエクササイズをする
ペットボトルに水を入れれば、ダンベル代わりに使えます!可能ならウォーキングに出ましょう。室内でも歩き回りましょう。 - 腹式呼吸を練習する
🔴Stay Positive(ポジティブな気分でいよう)
こういう状況なので、どうしても暗いニュースや数字ばかりが飛び込んできます。そんな中、元気がなくなったり、落ち込んでしまったり、あきらめや無力感が出てきたりするかもしれません。そうやって、自分のエネルギーが低下してしまうと、ウィルスに負けてしまう可能性が高まります。「ふだんどおり」とは異なる大変な状況がつづくのは事実ですが、人は多くの場合、置かれた状況に関わらず、ポジティブでいることも選べます。選んでください!
そのため気をつけていること:
- 情報を自分でコントロールする
テレビやネットからは気が滅入るような情報やストーリーが流れつづけています。その情報の流れにたださらされていては、ポジティブな気分にはなりにくいでしょう。テレビやネットで状況をチェックする時間や回数を決めるなどして、情報が勢いよく流れてくる蛇口を自分で開いたり閉じたりするようにしています。 - ポジティブなニュースを探す
大変な状況のなかにも、心温まるストーリーや元気をもらえる取り組みがいっぱいあります。ネガティブなニュースの陰に隠れがちですが、そんな「素敵だなあ、いいなあ」と思うストーリーや取り組みの情報を探しましょう。見つけたら、周りの人や知り合いにもシェアしましょう。
🔴Stay Connected(つながりを保とう)
それぞれが外に出にくく、会ったり話したりしづらい状況です。「Social Distancing」と呼ばれています。Distanceは「距離」、社会的に距離を置く、ということです。これを、「Physical Distance, Social Solidarity」と言い換えよう!と言っている海外の団体もあります。物理的には距離を置くけど、社会的には連帯していよう!ということです。
- メールやSNSなどで知り合いに声を掛けてみる
幸い、ネットがこれだけ発達しているので、物理的な距離は保ちつつ、お互いにつながっていることはできます。 - 年配の方などには、電話を掛けてみる、近所の高齢者のおうちにちょっとようすを見に行って声を掛けてあげる
- 地域などで特に困っている方がいれば、可能な範囲で、助け合う
🔴Stay Thankful(感謝の気持ちを忘れずに)
今この瞬間も、感染者の命を救おうと、感染をくい止めようと、必死に頑張ってくれている医療従事者がたくさんいます。外に出にくい人々のために、食べ物や生活必需品を配送してくれている人たちもたくさんいます。ほかにも、私たちには見えないところで、知り得ない方法でこの状況の悪化を何とかくい止めようと、命をかけて尽力してくれている方々もたくさんいます。本当にありがたいことだと思います。
- 機会があれば、感謝の気持ちを伝える
- 直接の機会がなくても、心の中でお礼を伝え、無事を祈る
🔴Stay Focused(大事なことは考え続けよう)
「今はコロナで大変だから、それどころじゃない!」という悪魔のささやきに負けずに、大事なことは大事なこととして考え続けること。 気候変動だって、海洋プラスチック汚染だって、貧困の連鎖だって、コロナウイルスの間「休戦」してくれるわけではありません。逆に、コロナウイルスのために、状況がさらに悪化していくものもあります。
- 「本当に大切なものは何なのか?」
「今回の危機が去ったのち、どういう社会や地域になっていってほしいのか?」を考える。考え続ける。 - まわりの人たちと話してみる。
これまで社会や環境の問題に関心がなかった人も、今回の状況に「このままではいけないのでは」と思い始めているかもしれません。
以上、幸せ経済社会研究所所長 枝廣淳子先生がこの状況下で大事だと思っている5つのことをお伝えしました。
🔴おまけの情報:コロナコンパス
「おうち時間」をどう健康に過ごすか、エゴレジ力を発揮したい人に向けて、心の柔軟性トレーニングアプリのお得な情報です。
メンタルコンパス株式会社(代表取締役社長:伊井俊貴)では、コロナ対策を無理なく継続することを目的とした精神科医のアプリ「コロナコンパス」のβ版無料体験を募集しています。
このアプリではコロナ対策として一般的な、手洗い、3つの密を避ける、家で過ごす、の3つの対策を、メンタルへの負担を最小限に気分良く続けるための脳の使い方のコツを練習します。
精神科医の動画を見てLINEの質問に答えるだけで、3つの対策を気分良く、無理なく続けるための「あなただけのコロナ対策のコツ」がわかります。
コロナコンパスでは以下のような効果が期待できるそうです。
- あなた自身やあなたの大切な人がウィルスに感染する確率を減らす
- コロナ対策を続ける練習を通じてネガティブな感情に巻き込まれない方法が身につく
- 今までとは全く違う脳の使い方を練習してコロナウィルスがもたらす今後の社会の変化に対して、柔軟に対応するためのトレーニングにもなります。
利用方法はこちら:https://www.web.mentalcompass.co.jp/cornacompass (※スマホからアクセスしてください)
緊急事態宣言の延長による生活のスタイルの変化や環境の変化、ちょっと長くなりそうな「おうち時間」をセルフケアの工夫で上手に心地よく過ごしましょう。エゴレジ力を発揮してください。
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次回はまたエゴレジ関連の話題をご紹介します。
小野寺敦子
エゴレジ研究所代表。心理学博士。目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授。同校心理学研究科大学院修士課程教授。同校心理学研究科博士後期課程教授。臨床発達心理士・三越伊勢丹アポセカリー顧問。
NPO法人こどものくに代表理事。
畑 潮
エゴレジ研究所GM。GCDFキャリアカウンセラー
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