《健康》エゴレジと花の癒し効果

小野寺敦子

エゴレジ研究所代表。心理学博士。目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授。同校心理学研究科大学院修士課程教授。同校心理学研究科博士後期課程教授。臨床発達心理士・三越伊勢丹アポセカリー顧問。
NPO法人こどものくに代表理事。

畑 潮

エゴレジ研究所GM。GCDFキャリアカウンセラー

エゴレジと花の癒し効果

 

スレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりするものです。その理由もメカニズムもさまざまです。でも、誰もが持っている力「エゴレジ力」を高めることで、それぞれの状況に応じて自我のバランスをとる力を強化し、メゲたり凹んだりしても、すぐに立ち直る力を養うことが可能なのです。
エゴレジ研究所の小野寺と畑が、お手伝いします。

🔴自然の与える効果  

自然環境が人に与える影響に関して様々な研究が行われています。例えば、

自然環境下における50 分間の歩行は人工環境下と比較し、ポジティブ感情を有意に上昇させること、自然環境は都市環境に比べ低下した注意力を回復させること、などが報告されています。

🔴花のリフレッシュ&リラックス効果

私たちの日々の暮らしの中でも、自然を取り入れることは可能です。生き生きとした花を飾っておくと、たとえ一輪だけでも部屋の空気が変わります。生花は、簡便に日常生活の中に取り入れることができる「自然」であり、その効果は経験的に良く知られています。

気分が落ち込んでいるときにはリフレッシュ効果、ストレスを感じているときにはリラックスさせる効果もあると言われています。

千葉大学環境健康フィールド科学センター(自然セラピープロジェクト)の調査があります。香りのない生花の視覚刺激がオフィスワーカー、医療従事者、高齢者、高校生、計347名にもたらす心理的リラックス効果を調べた結果をご紹介します。(出典:http://www.mizuho-ir.co.jp/case/research/flower2012.html )

花の無い部屋に比べて花のある部屋では、

「活気」の気分プロフィールが大幅に増加し
「混乱」、「疲労」、「緊張・不安」、「抑うつ」、「怒り・敵意」が低下することが明らかとなりました。

さらに、心拍変動性を用いてバラの生花がもたらす生理的効果を測定したところ、花のある部屋では交感神経活動が25%低下し、逆に副交感神経活動が29%上昇することが認められました。交感神経活動の低下はストレス状態の緩和を、副交感神経活動の上昇はリラックス状態の亢進を意味しており、生花がもたらす生理的リラックス効果を医学的に証明できることが明らかになりました。

🔴花の色の効果

もう1つ、花はその色によっても様々な効果があるようです。花の色にはそれぞれに癒し、ストレス解消、活力の増強などの効果があるとされています。同じ種類の花でも色合いによってそれぞれに効果にも違いがあります。

花の色による効果には、

赤い色、向上心や意欲、気力、勇気を与えられる。
★ピンク、緊張感をほぐす、体内機能の活性化。
★黄色、対人関係のストレス緩和、コミュニケーション能力の向上。
☆白、心身のリフレッシュ。
★ブルー、感情の高ぶりの抑制、理性や自制心をつける。
★オレンジ、体内機能の活性化、体温の上昇。
★紫、鎮静作用に効果。

その時の気分によって、メゲた気分を切り替えたり、不安定な気持ちを整えたり、イライラを解消したりするために、花の色の効果を上手に活かしたいものです。

🔴花を飾ってエゴレジ力をアップする!

イライラしている時は、お花屋さんに立ち寄って好きな花を求めて部屋に飾ってみましょう。すべての花には、それぞれに色、形、香りがあり一つ一つに意味をもっています。心身ともに健やかさを得る効果のある花を生活空間に取入れることをお勧めします。

メゲたり、凹んだりしたとき、花を飾ってあなたのエゴレジのスイッチをオンにすることができます。自分のその時々の状況に応じて意識的に花を選んで飾り、それぞれの花の形や色、香りが相乗効果をもたらし、より良い気持ちの変化につなげることができるからです。試しに、お花を一輪飾ってみませんか?

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次回はまたエゴレジ関連の話題をご紹介します。

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