老眼と寝不足の関係

はじめに

ん?あれ?目が。。。40代後半ぐらいから「老眼」の体感がはじまりますよね。人間も動物。加齢に伴う肉体の変化が起きるのは当たり前なのですが。
実は、老眼と睡眠には関係があります。え?まさかの老眼で睡眠の質低下?!
今回は、カグジョ世代女性には切実な「老眼」がキーワードです。

老眼と睡眠

先ず初めに、よく更年期が原因で老眼になるのか?と思われる人もいますが、因果関係があるかは不明。「時期」がだいたい同じころなのでそう思ってしまうのかも。
ですが、やはり女性はこの時期に突入すると、アレやコレや体の変化を感じ始めます。

しかも、何かと不便な方向の変化です。
今回は、そのアレコレの内、眼と睡眠の関係と、軽減対策のお話です。

まず、老眼とはどういう状況か?

目のなかにある水晶体というレンズが、年齢とともに弾力性がなくなって固くなることが原因。
水晶体は “毛様体筋”という筋肉の収縮によってピントの調節をしています。
しかし、毛様体筋が収縮しても水晶体が固くて形が変わらず、ピントがうまく合わなくなり、近くのものが見えにくくなるのです。
年齢とともに動きが悪くなり、ますます焦点が合わなくなっていきます。老眼は70歳くらいまで進行し、完全に調節ができないところまでになると進行が止まります。

そして残念ながら、老眼は加齢とともに誰にも起こること。
現在、手術によって老眼を改善するレーシックやレンズ交換などの方法で見え方を矯正する治療はあます。

今のところお薬で治すことはできません。先ごろ米国で老眼治療薬が承認されましたが、治療といても「治す=元に戻す」のではなく、「見え方を一時的に改善させる」「進行を遅らせる可能性がある」対処療法的なものです。

老眼の進行が加速する・程度が悪化する原因は様々です。例えば、以下のようなことが挙げられます。

  • PCスマホ・本など近距離で見る・手元を見る作業時間が長い
    近距離を見るには、毛様体筋が緊張します。緊張が長く続けば続くほど、眼精疲労につながります。また、筋肉が凝り固まってしまいます。結果、遠くにピントを合わせるのが大変にもなります。
  • ドライアイ(直接的な因果関係はないが眼精疲労が悪化する)
    ですが、老眼になる頃は、加齢とともに涙の量も減ります。涙には眼球及びその周辺組織へ水分や酸素や栄養を運ぶ役割もありますし、角膜の乾燥を防ぐことで、ピントが合わなくなるのを防止します
    ただでさえ、涙量が減っているところに、①のような目の酷使をすると、老眼と合わせて、ピントを合わせるのに筋肉がより疲労度を増します。
  • 同じ姿勢で同じものを見続ける
    これもピント調節の毛様体筋が凝り固まる原因です。
  • 紫外線
    紫外線を直接目に浴びる量が多い人ほど、老眼の進行が速いという報告があります。
  • 喫煙など
    末梢血管収縮作用があるため、網膜や視神経の血流が悪くなり、眼の機能自体を低下させます。
  • 食生活の乱れによる栄養不足
    特に、食事の偏り過ぎが注意。目に必要な栄養成分を含む食材を摂取していないのは、老眼の進行を早めます。
  • ストレス
    ストレスは自律神経が乱れる原因の一番です。特に、交感神経が興奮しっぱなしの過緊張状態を作りやすくなります。すると目の血流や涙の量は低下し眼精疲労や老眼が進行しますし、緑内障などの病気の原因にもなります。
  • 睡眠不足
    睡眠不足では、全体の血流が悪くなります。眼の筋肉の緊張緩和・細胞の修復など、回復が十分に間に合いません。また、自律神経はさらに乱れ、過緊張状態が続くことになります。
    目の疲れが抜けない⇒抜けないまま頑張る⇒疲労がさらに蓄積⇒抜けるのに時間を要するが睡眠時間を確保できない⇒酷使し続ける⇒老眼は加速する。負のスパイラルが回ります。
    また、通常であれば、寝ている間は瞼は閉じていますし、涙はほとんど出ません。
    しかし、寝不足の結果、ドライアイが進行したり、自律神経が乱れていたり、涙道に問題が生じていると、睡眠中に涙がでます。また、レム睡眠中にも出やすいと言いますその場合、ストレスで睡眠の質が低下していることも考えられます。寝ている間の涙は老眼の進行だけでなく眼病の危険信号かもしれません。

と、いくつか挙げてきましたが、どれも実は「自律神経」がかかわっています。
睡眠は自律神経機能を整えるためにとても重要です。

蔑ろにしてはいけない。
寝不足が原因で、老眼が進行する⇒ピント合わせに苦労する⇒目の筋肉や首肩が疲れる⇒寝ても疲れが取れない。。。
逆も然り。目を無理やり酷使する⇒自律神経が乱れる⇒深睡眠が減少・睡眠の質が低下する⇒老眼が進行する。。。

『眼』の為にも、必要な睡眠を確保することは大切です。
では、老眼の進行予防のアイケアにはどんなことがあるのでしょう?

❶老眼鏡を使う
実は、老眼鏡を時と場合で適切に使い分ける、自力で頑張り過ぎないのは、ピント調節で疲労させないという意味で効果が高いのです。

❷市販のピント調節点眼薬の使用
製品によって持続時間が異なりますが、疲れてから使うのではなく、眼を酷使する作業の前から点して助けを借りるのも手。
ただし、寝る前の点眼は、ちょっと難しい。涙が出ないので角膜がかなり乾くのです。
使わないほうが良いものも少なくありません。

ピント調機能は眠っている時は不要です。
充血を取る成分が入っているタイプなどは避けましょう。
市販品で使うなら、防腐剤フリーの眼の涙様のもの、保湿保護をするものや、疲労回復目的のビタミン配合タイプ。
色々入っているものは、何がだめか判断しにくいと思いますので夜の点眼は避けた方が無難です。
眼科にお罹りの方は、医師の指示に従うこと。

❷PCスマホ・本など近距離作業や同じものを見続けるなどは長時間行わない
適度に休憩する。視線は、近く・遠く色々なところに向けるようにする。

❸ドライアイ対策を
意識して瞬きをする。感動して涙を流してみる。点眼を正しく使用する。(使いすぎは目が涙を出すことを怠けるので逆効果です。)

❹生活習慣の見直し
禁煙で血流改善だけでなく、減酒でアルコールによる睡眠の質低下を回避する、食事の内容を見直してビタミン摂取など心がける。

❺ 寝る前はストレス解放対策を
自分を労う時間、副交感神経が優位になるリラックスできる時間を持つことで、眼の筋肉の緊張も解けますし、深くいい眠りにつくことができます。また、興奮とリラックスとコントロールできるようになると、自律神経も整いやすくなります。

寝る前の泪カツは老眼&ドライアイ対策だけでなく、ストレス対策にもなって、睡眠の質向上にもつながります。

❺ 寝る前にホットアイマスクで目の血流アップ
睡眠前のリラックスタイムとして活用することで一石二鳥。眼の疲労回復と睡眠の質向上結果、老眼の進行予防ケアにつながります。

まとめ

初めて実感した時に、ちょっとショックを受けた老眼。そして思っている以上に不便で、意識しないレベルでイライラしたりもします。ちょっとしたことなんだけど。それが自律神経を乱します。睡眠の質低下と老眼はともすると悪循環に陥りがち。眼をいたわることも、睡眠改善も、この先の「私をより快適に生きる」ために大切なポイントかもしれません。

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
薬剤師/睡眠改善インストラクター(H29年現在)薬科大学卒業後、営業職に従事。その後メンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる。2011年独立。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』や『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、セミナーや講演、企業研修を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~   https://mizuki-kaimin.com/
新聞コラム連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

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