【令和女子は知っている 美・教養】
第42回 「がっかりな」振る舞い

< 美・教養19 外交マナーとプロトコール >

こんにちは。salon de Saga manners主宰の嵯峨裕美子です。
これまでヨーロッパの社交界などで実体験した経験をもとに、たくさんのご受講生にエチケット&プロトコール(交際儀礼) マナーからメイク、ヘアスタイル、ファッション、パーソナルカラー&スタイル診断などトータルにアドバイスさせていただきました。
2024年からは「令和女子は知っている美・教養」で品格を磨く大人のマナーから、人生を豊かに愉しむための秘訣についてお伝えいたします。

美・教養19 「外交マナーとプロトコール」についてご紹介いたします。

国際会議に日本から石破総理が初出席した際の、振る舞いが話題となりなりました。
外交に不慣れな部分や、国内では第1次石破内閣誕生の際、記念撮影で服装が乱れていたことから「だらしない」と表現もされ、「国の代表ならマナーや教養、品性は絶対に必要」の意見もあり、日本の代表者に求められるものは何かと論議がございました。

これまでの総理大臣は、例えば安倍元総理はお父様も外務大臣で、ご本人も総理大臣を8年の任期があり、誰も教えなくても身についていた。岸田前総理は外務大臣が長かったからできていた。
麻生元総理はスーツ着用時はこだわりがあり、「ちゃんとしている」ことが武器になる。石破総理は総理になるように準備はしたものの、外交マナーやプロトコールが抜けていた。など言われています。

官僚スタッフも総理には遠慮して「外交マナーやプロトコール」をお伝えしづらい現状ではないでしょうか。ベテランの政治家に対して箸の上げ下げから、総理から挨拶に行くように、握手はこうしましょう。などあまり細かくお伝えできないと存じます。

外交の経験不足は今後は回避できても、品格やマナーについては周りではなく「本人の問題」になります。ご本人にとっては何の気もない普段の振る舞いが、外交に影響する可能性があると指摘になっています。

私たちちに置き換えてみて、外交的な場に出向くことがなくても、冠婚葬祭、記念式典、パーティなど特別なシーンに置き換えると、同じような事が言えます。

普段から身についていない事は、特別な時にだけマナー美人にもなりません。
また、プロトコールは特別なマナーではなく、世界標準マナーとも言われます。普段のライフスタイルやビジネスにプロトコールを取り入れることが、特別の時にも自然とプロトコールで対応ができます。

私たちも、石破総理のことを「国の代表ならマナーや教養、品性は絶対に必要」と他人の事とは思わずに、日本人や個人として「マナーや教養、品性は絶対に必要」な人生を送りましょう。

外交マナーとプロトコール

外交マナーとプロトコールは、国際関係やビジネスにおいて成功するための重要な要素です。正しい知識と実践は、信頼関係の構築や円滑な交渉を可能にします。

外交マナーとは

国際的な場での礼儀作法やコミュニケーションのスキルを指します。これには、正しい挨拶方法、服装の選択、敬意の表現方法が含まれます。たとえば、各国の文化や習慣を尊重した挨拶の仕方や、フォーマルなドレスコードに従うことが重要です。

挨拶:国や文化に応じて異なる挨拶方法(握手、頭を下げる、お辞儀など)。
敬意:相手国の伝統や文化を尊重する態度。
言語:基本的な現地語の挨拶や感謝の言葉を学ぶ。

プロトコール(交際儀礼)の基本

公式な場での儀礼的な手順や規則を指します。国際会議、公式訪問、宴会など、さまざまな場面で適用されます。

座席配置:会議や食事会での席次は、序列や地位によって決まります。
国旗の取り扱い:正しい掲揚方法や配置のルール。
贈り物:適切なタイミングと内容が求められる。

現代の外交

デジタル化が進む中で、オンライン会議やSNS上での外交も増えています。これに伴い、新しいマナーとプロトコールが必要とされています。

オンライン会議:適切な背景、服装、音声チェックなど。
SNSでの発信:文化的な敏感さを考慮した投稿。
サステイナブルな取り組み:環境に配慮したイベント運営。

外交マナーとプロトコールは、成功するための不可欠なスキルです。身につけることで、国際的な舞台での信頼性が大きく向上します。

<マナー美・教養のポイント>

いつもコラムをご覧になっていただいている皆様、本年も誠にありがとうございました。
この一年間はマナーに関してコラムをお届けする機会と、お会いした方にコラムの事をお話しいただけたりと素敵な一年を過ごして参りました。

プロトコールは日常使いすることがマナー美人への近道になります。
毎年、教養をコツコツと取り入れて継続し、人生を愉しむためのプロトコールを身につけていただき、皆様のお役立ていただけましたら幸いです。
来年もさらに素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
どうぞ良い年をお迎えください。

嵯峨裕美子プロフィール
salon de Saga manners主宰
スイスが誇る伝統のフィニッシングスクール、ヴィラ・ピエールフー(Institut Villa Pierrefeu)を卒業され、プロトコールマナーを基軸としたスクールに20年間、従事し専属講師、副学院長を努める。欧州、王室主催の舞踏会に多数出席。
欧州社交界の経験から、受講生の実践の場としてモナコ王室「バラの舞踏会」やフランス「パリの舞踏会」、エルメス社主催「エルメスカップ」などの社交界に出席される方へ、テクニックや知識を伝え「教養を身につけ、人生を豊かに楽しむ。」ための講座やVIP研修を展開する。ホームページ http://salon-de-saga.com/
「エチケット&プロトコールマナー」「大人のマナー シリーズ」「メイクレッスン」を開催中。

 

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