< 美・教養11 アフタヌーンティー マナー >
こんにちは。salon de Saga manners主宰の嵯峨裕美子です。
これまでヨーロッパの社交界などで実体験した経験をもとに、たくさんのご受講生にエチケット&プロトコール マナーからメイク、ヘアスタイル、ファッション、パーソナルカラー&スタイル診断などトータルにアドバイスさせていただきました。
2024年からは「令和女子は知っている美・教養」で品格を磨く大人のマナーから、人生を豊かに愉しむための秘訣についてお伝えいたします。
フタヌーンティーを特別な日や社交の場として楽しまれています。
ホテルのラウンジやティーサロン、カフェなどさまざまな場所で香り高い美味しい紅茶とティーフードがいただけるアフタヌーンティーは人気があります。
優雅にお茶と会話を楽しむには、お互いが気持ちよく過ごすことが大切です。上流階級の文化であるアフタヌーンティーの歴史や基本的なマナーについて美・教養の秘訣をご紹介いたします。
先日にsalon de Saga manners主催の「アフタヌーンティー パーティ」を開催しました。
毎年、開催をしておりますが今回ドレスコードは「フラワー」。
ゲストはそれぞれの「フラワー」をテーマにした装いで、華やかでパーティとなりました。
また、ゲストの皆様はアフタヌーンティー パーティの前に学ばれたレッスン内容を繰り返し読み直したりされているそうです。準備は必然で、素敵にパーティに出席される準備が整っているからこそゲストの皆様は輝いていらっしゃいました。
美・教養11は「アフタヌーンティー マナー」についてご紹介します。
特別な日におしゃれをして優雅な時間を愉しむために、アフタヌーンティーの歴史、スイーツの食べ方や服装など基本のマナーを学びましょう。
令和女子の皆様も「品格ある大人」して、アフタヌーンティーの基本的なマナーを学び、人生をさらに愉しむために、魅力を磨き続けて素敵な年輪を重ねて参りましょう。
目次
アフタヌーンティー(Afternoon Tea)
貴族階級から生まれた文化。
19世紀、ヴィクトリア女王の時代にイギリスの署名な貴族のベットフォード公爵家のブルードゥロウイングルームで発祥したという有名な歴史があります。
午後の遅い時間帯に軽食として提供され、セイボリー、スコーン、ペイストリー(スイーツ)などが含まれます。貴族が応接間(暖炉があるお部屋)でゲストと共にエレガントに紅茶や社交を楽しんでいました。
またフォーマルなアフタヌーンティーは、シャンパンでスタートしたり、イギリスにはクリームティーというものもあり、こちらはフルコースのアフタヌーンティーから紅茶とスコーンだけを抜き出したアラカルトスタイルを指します。
ハイティー (High Tea)
労働者階級から誕生したカジュアルなお茶の時間。
19世紀のイギリス、アフタヌーンティーとは異なり、ハイティーは労働者階級の人々によって始められたものです。
18時頃、家族でハイテーブルを囲み、紅茶とともに簡単な夕食を楽しみます。お肉料理を含むことから、ミートティーとも呼ばれる。
よりシンプルな料理や温かい料理が提供されることがあります。ポットパイ、サンドイッチ、ケーキ、そしてしばしば主菜が含まれます。
<1. 紅茶のエチケット>
ティーカップの持ち方:揃えた4本の指で持ち手をつまむように持ちましょう。
ハイテーブル:紅茶を飲むときは、カップのみを持ち上げて飲みます。
ローテーブル:ソーサーも一緒に持ち上げましょう。
ティーカップを乗せたまま、ソーサーを左手で掴み、胸の前で持ちます。
ティースプーン:イギリス式ではカップの奥に置きます。砂糖やミルクを使う、使わない含め、
カップの奥にスプーンを静かに置きましょう。
<2. ケーキスタンド>
ヴィクトリア朝時代にティータイムが社交の重要な習慣として確立され、その際に使われる食器やテーブルセッティングにもこだわりが生まれました。
特にアフタヌーンティーの習慣が広まり、ケーキスタンドは、ティータイムやパーティーといった社交の場で重要な役割を果たしています。
セイボリー、スコーン、ペイストリー(スイーツ)の3段の皿を「ケーキスタンド」と呼びます。
基本的に一番下の皿にセイボリー(主にサンドイッチ)、真ん中にスコーン、一番上にペイストリー(スイーツ)などが置かれます。
<3.ティーフードの食べ方>
セイボリー、スコーン、ペイストリーのティーフードは、塩気のある食事ものから甘いものという順でいただくようにしましょう。ケーキスタンドからフードを取るときは左手で、人差し指から小指までを揃えてつかむとスマートやエレガントに見えます。
セイボリー(サンドイッチ)
ひと口のサイズにカットされている場合は、直接手でいただきましょう。
ケーキ皿・ナイフ・フォークが添えられている場合は、自分の皿にサンドイッチを置き、フォークで上から一番下のパンまで突き刺します。
次にナイフでひと口サイズに切ってから、フォークで口へ運びましょう。
スコーン
左手でスコーンを皿にとり、次にスプーンでクリーム、ジャムを自分の皿に移します。
スコーンは手かナイフで上下半分に割ります。一口に割ったスコーンにジャム、クリームをのせていただきます。かじるのはマナー違反になるので注意いましょう。
ペイストリー
小ぶりな菓子が用意されます。先に生菓子、その後に焼き菓子をいただきます。
大きい場合は、ナイフでひと口サイズに切ってから、フォークで口へ運びましょう。
<マナー美・教養のポイント>
食べている途中
自分が食べている皿の食事が終わっても、次の皿のものを食べる時は、同じテーブルの人とタイミングを合わせるようにしましょう。
食べ終わった後
カトラリーはお皿の上に(※ナイフの刃は手前に、フォークは上向きに)そろえて置くのが一般的です。6時の方向に縦置きにするとフォーマルな英国スタイルになります。
膝の上のナプキンを外したら、簡単にたたみ、お皿の横に置きます。
※フランス料理のテーブルマナーと同様です。
嵯峨裕美子プロフィール salon de Saga manners主宰 スイスが誇る伝統のフィニッシングスクール、ヴィラ・ピエールフー(Institut Villa Pierrefeu)を卒業され、プロトコールマナーを基軸としたスクールに20年間、従事し専属講師、副学院長を努める。欧州、王室主催の舞踏会に多数出席。 欧州社交界の経験から、受講生の実践の場としてモナコ王室「バラの舞踏会」やフランス「パリの舞踏会」、エルメス社主催「エルメスカップ」などの社交界に出席される方へ、テクニックや知識を伝え「教養を身につけ、人生を豊かに楽しむ。」ための講座やVIP研修を展開する。ホームページ http://salon-de-saga.com/ 「エチケット&プロトコールマナー」「大人のマナー シリーズ」「メイクレッスン」を開催中。 |
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