幸せの感じかた

スレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりします。その理由もメカニズムもさまざまです。 「エゴ・レジリエンス」とは、日々のストレスをうまく調整して元気な自分を維持する力、誰もが持っているパーソナリティの弾力的な力です。「エゴ・レジリエンス」を高めることで自我のバランスをとる力が強化され、メゲても凹んでも、すぐに立ち直ることができるのです。
エゴレジ研究所の小野寺と畑が、「エゴ・レジリエンス」関連のお役立ち情報を提供し、あなたの元気をサポートします。

「幸せって何だっけ?」とふと感じる瞬間ってありませんか。幸せとは、心が満たされている状態のことを指しています。大きな喜びや満足感を覚えたときに「幸せ」だと思うことが多く、幸せと感じるかどうかは人によって異なります。最近幸せを感じられていますか。そこで今回は、幸せの感じかたについてのお話です。

科学が証明した幸せになるとき

人によって幸せの感じ方は違います。The Huffington Postのサイトに縦軸が「幸福度の上昇レベル」、横軸は「努力レベルや時間レベル」を表しているインフォグラフィックが紹介されています。

思い当たることはありますか。このサイトでは、科学的に証明されたすぐ幸せになれる、ちょっとしたことが5つ示されています。

微笑む
2011年に行われたミシガン州立大学の研究(Study: For a better workday, smile like you mean it;Academy of Management Journal)によれば、つい微笑んでしまうようなポジティブなことを考えると、より幸せな気分になるという。また、ケンブリッジ大学が2003年に行った研究によると、微笑むことそれ自体によって、ポジティブな記憶が呼び起こされるそうだ。

背筋を伸ばして大股で歩く
As If の原則: 人生を変えるための根本的に新しいアプローチ(リチャード・ワイズマン著)に掲載されたフロリダ・アトランティック大学の研究によると、顔を上げて大股で歩くだけで、楽しい気分が高まるという。この研究によれば、大股で腕を大きく振り、顔をしっかりと上げて歩くように言われたグループは、下を向いて小さな歩幅で足で歩くように言われたグループに比べて、3分間の歩行後に感じる幸福感が高かったという。

声をあげて笑う
メイヨークリニックのストレスマネジメントで示されているのは、声をあげて笑うことで、気分が高まってストレスが和らぎ、不安やうつといった精神的な症状が緩和される。

小さな瞬間を楽しむ
心理学者リック・ハンソンは著書『Hardwiring Happiness』で、人生の中で小さな楽しみを見つけ、それを楽しむことによって、脳がネガティブ・バイアス(否定的なことに目を向ける傾向)から抜け出し、脳の配線を文字通りつなぎ替えることで幸福感を得られるようになる。日常の経験の隠れた力を利用して、幸福、愛、自信、平和に満ちた新しい神経構造を構築する簡単な方法を提示。
「あたりを10秒か20秒見回すだけで、自分にとって有用な経験に気づき、そこから学ぶことができる。われわれはチャンスに取り囲まれているのだ」とハンソン博士は米ハフィントン・ポストの取材に対して語っている。

ほかの人に親切にする
20年以上にわたって幸福を研究してきたカリフォルニア大学リバーサイド校の心理学教授ソニア・リュボミルスキーは、「誰か知らない人に親切にしてみよう。そうすればより幸せな気分になれる」という研究結果(2013)を示している。

女性の心理的ウェルビーイング

幸せについては、心理学の中でも、『ポジティブ心理学』と呼ばれる学問の領域で扱われています。その中で欠かせないのが『ウェルビーイング』という概念です。
ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味し、1948年WHO(世界保健機関)の憲章の中で、
——健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。——
と記載されており、その満たされた状態のことを“ウェルビーイング”と言い、幸福と訳されることもあります。

ポジティブ心理学の第一人者であるマーティン・セリグマン氏によると、私たちが幸せを感じるために大切なのは、一瞬で終わるその場限りの幸せではなく、持続的な幸せを追求していくことが必要であり、そしてこのウェルビーイングが高い状態で保たれることで幸せな日々や充実した人生が送れると言われています。

女性の場合、男性に比べてライフイベントの数が多く、それに伴うワークライフバランスへの影響、ホルモンバランスの変化によって体調が乱れる機会が多いようです。そういうことから、気持ちが不安定になったり、鬱々としたりすることが多く、心理的ウェルビーイングを持続するのがなかなか難しいと言えるかもしれません。しかし、ウェルビーイングは育児やパートナーとの関係性、仕事の生産性など私たちを取り巻く様々な出来事に深い繋がりがあります。なので、女性こそウェルビーイングを維持していくことが必要なのではないでしょうか。
心理学者のキャロル・リフ氏によると、心理的ウェルビーイングは、以下の6つの要素で成り立っていると言われています。

人格的成長(Personal growth)
自分自身がいつも進歩し、成長しているという感覚② 人生における目的(Purpose in life)
人生に目標や目的、方向性や信念を持っているという感覚

自律性(Autonomy)
自分の基準で自分を評価している、自分の意思で行動をコントロールしているという感覚

環境制御力(Environmental mastery)
複雑な周囲の環境を統制できる、周囲の環境を自分の必要性や価値に合わせて選択することができるという感覚

自己受容(Self-acceptance)
よい面だけでなく、悪い面も含めてあらゆる自分を認めて受け入れているという感覚

積極的な他者関係(Positive relationship with others)
温かく信頼できる他者との関係を築けているという感覚

人それぞれの幸せ

何かで心が満たされたときに感じることができる幸せ。もちろん、人によって幸せを感じる瞬間は異なるものですが、共感できる部分もきっとあるはずです。ここでは、人が幸せを感じる瞬間をいくつかご紹介します。

好きな人と過ごしているとき
恋人、家族、友人など、好きな人や親しい人と一緒に過ごしているとき、多くの人が幸せを感じるのではないでしょうか。心を許し合った親密な関係や、気の置けない間柄の相手と過ごす時間は、お互いの愛情や親睦が深まっていくため、心が幸せで満たされることでしょう。

趣味を楽しんでいるとき
趣味を楽しんでいるときや、好きなことに熱中しているときも、幸せを感じる瞬間といえるでしょう。たとえ仕事や人間関係に疲れていたり、悩んでいたりするときも、自分の世界に没頭するひとときが心身をリフレッシュさせ、楽しさや喜び、感動を与えてくれるはずです。

美味しいものを食べているとき
多くの人が幸せを感じる瞬間、それは美味しいものを食べているときかもしれません。美味しい食べ物で食欲を満たすことは、幸せはもちろん、本能的な安心感も得られるものです。贅沢で豪華な料理だけではなく、恋人や母親の手料理や、旅先で食べる名物料理やB級グルメなどを美味しくいただくとき、人は幸せと同時に生きていると実感するのではないでしょうか。

眠りにつくとき
眠りにつくときも、多くの人が幸せを感じる瞬間といわれています。睡眠は、疲労回復やストレス解消などにもつながることから、疲れている人ほど、眠りにつくときに安心や幸せを感じる人が多いのではないでしょうか。とくに休日の前夜や、翌日に早起きをする必要がないときは、より幸せに満たされるようです。

夢が叶ったとき
念願の夢が叶ったり、長年の目標を達成したときも、人は幸せを感じるのではないでしょうか。夢や目標を実現させるために費やした時間や労力が報われたと思った瞬間、その喜びや感動が爆発するはずです。満足感と達成感に満たされて、幸せを噛みしめることができるでしょう。

以上、エゴレジ研究所から幸せの感じかたについてご紹介しました。幸せは自分の外側にあるものではなく、自分自身の中にあるもの。決して派手な感情ではなく、じんわりと心の奥からにじみ出てくるような、奥深い感情なのです。どんなときに幸せを感じるか、心の声に耳を澄ませてみましょう。

 

エゴレジ研究所は,生涯発達心理学,パーソナリティ心理学,ポジティブ心理学の領域からの調査研究の成果を活かし,「エゴ・レジリエンス」をキー・コンセプトとして,いきいきと人生を楽しむことができる社会の実現に貢献することを目指しています。

あなたの元気のアドバイザー「エゴレジ研究所」
https://egoresilabo.com/

<プロフィール>

代表 小野寺敦子/ 心理学博士

目白大学 人間学部心理カウンセリング学科教授
・・・・同校 心理学研究科大学院修士課程教授
・・・・同校 心理学研究科博士後期課程教授
臨床発達心理士・三越伊勢丹アポセカリー顧問
NPO法人フレンズスクエア 代表理事

GM 畑 潮/心理学博士
GCDFキャリアカウンセラー
健康リズムカウンセラー

 

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