【チャットGPT時代の働く大人女子のための失敗しない資格とキャリアとお金】 第4回
<国家資格なら何でもOK?>

こんにちは。神楽坂女子俱楽部の高村です。

24年4月から日本語教師の資格は「登録日本語教員」という名称になり国家資格となります。

ポイントは、

◆1:「なぜ、今日本語教師が国家資格に?」

大学・大学院で必要な過程を終えた約2300人のうち、教師になったのは約130人。大半が企業へ就職する別の道を選びました。
理由は給料かと。。。
常勤教師の約3割は年収300万円未満!文化庁の予算も23年度14億円。OECDによるとドイツやアメリカは公費で約数百億~千数百億えんを移民の語学訓練に充てているそうです。
年収も低く国のスタンスがあまりに海外と違いすぎる現実を見るといくら国家資格を取得しても今後仕事として大きな展開はなかなか望めないかもしれませね!

◆2:保育士、介護福祉士、看護師はどうでしょうか?

保育士も国家資格です、が。。。現在潜在保育士と言われる資格は持っているけど保育士として働いていない人は資格者の6割に達しています。

保育園が足りない!という声があるなかなぜか。。。

やはり給料と労働時間の長さなどが原因です。閉園後も事務作業があるなど勤務時間は長く、子育て中の復帰は難しいようです。

保育士の平均賃金は月額約25万6000円(2021年、厚労省調べ)で全体平均の33万4800円を大きく下回っています。実際に飲食店でアルバイトしないと生活できないという女性保育士もいるとか。。

看護師の潜在人材は約71万人、介護福祉士は約12万人とかなりの数です。
理由は保育士と同じで労働時間の長さ、それに見合う給料ではないことです。

◆3.国家資格だから必ず「稼げる」と思わないこと!!

確かに上記に国家資格は日本全国どこに行っても仕事はあります!!
でも、なぜ、こんなに求人があるのか?に疑問を持ってほしいです。
何でもかんでも国家資格だから取っておけば大丈夫という時代ではありません。

キャリアカウンセラーも国家資格になりましたが相変わらず短期の仕事が多く、安定した雇用の求人は少ないです。また、最近では大企業しか経験したことがないキャリアカウンセラーだと話の内容が中小向けには的はずれなアドバイスだったり(日本一の会社にいた方で福利厚生を使え、社宅を利用して。。とかいっても)とか派遣の経験だけしかないので正社員の人が転勤に関する悩みを理解できない。。等の現場の声を聴きます。

経験したことがない事もデータを調べたり、似た事例を探す、経験者の話を聞くなんど色々現状を知る方法はあるのですが、自分の経験を唯一のもとして対応している方が多いと現場の担当者は話してくれました。

資格のイメージだけで取りにいくのではなく「なぜ、いつも募集しているのか」「なぜ、足りないのか」を調べてから勉強をスタートしましょう!!

高村 祐規子

合同会社キャリア&マネー協会代表 人材育成コンサルタントとして企業内研修のコンサルや女性専門のキャリアカウンセラーとして現在まで約1万名の女性たちとの面談経験がある。「働く女性のキャリアとお金」が専門。
「GCDF-Japanキャリアカウンセラー」「ファイナンシャルプランナー」
法政大学大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻修了

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