夏を乗り切る!夏野菜を使ったさっぱりレシピ

木沢 いずみ
三軒茶屋で15年、梅酒と地元青森の食材を使った創作料理を出す、カフェバー tuakjam【トゥアックジャム】を経営。
地元の野菜を仕入れ、体に良い料理、空間を提供。日々、集まったお客さんとの会話も楽しめるのも、お店の人気のポイント!
https://tuakjam-cooking.crayonsite.net

7月の旬の”グリーンな”野菜

皆様、食のコラム担当の木沢です。30度超えの日々が続き、もはや家から一歩も出たくない衝動に駆られている今日このごろ。いや、毎年そう。
皆様は、いかがお過ごしでしょうか。夏が得意な方もいらっしゃいますし、苦手な方もいらっしゃるので、人それぞれかと思いますが、暑いですけど、楽しいこともたくさんあるので、夏はイベントも多いし、わたしは、好きです。余計に夜行性になりますが笑
今回は、7月の旬の野菜について、かいていこうと思います。
スーパーには、夏野菜が出始めて、色とりどりの野菜が売り場を彩っていると思います。一気に気分もあがります!そして、旬のお野菜は、おいしいし、安いので、どんどん
食卓に並べて、体を整えてほしいです。体が求めている夏野菜、今回は、「緑」にクローズアップして、みていきましょう。

「ピーマン」

辛味はなく、ほんのりした苦味がおいしい野菜ですね。夏になると甘みもでてきて、さらにおいしくなります。冷蔵ですと、約3週間はもつので、水気を拭き取り、キッチンペーパーに包んで、ビニール袋で保存すると良いでしょう。
ビタミンCや、βカロテンが豊富に含まれており、加熱しても栄養が損なわれにくいのが嬉しいですね。

「ゴーヤ」

特有の苦味があるゴーヤは、好き嫌いが別れるかもしれませんが、とっても美容にいいんです。
食欲増進や、整腸作用があるモモルデシン、美肌や疲労回復に良いとされるビタミンC、便秘解消につながる食物繊維、むくみ防止が期待できるカリウム、貧血防止の鉄分、美肌、美爪、美髪など潤いに必要なビタミンB2、代謝を助けるビタミンB1、丈夫な骨を作るカルシウム、赤血球の生産を助ける葉酸なども含まれているスーパーフードです。
こちらは冷蔵で約1週間もつので、種とわたを取り、ラップに包んで保存してください。

「枝豆」

枝豆は全国的に生産されてる夏の代表野菜ですね。おつまみにもサラダにも混ぜごはんにも幅広い料理に使われる、老若男女に大人気の食材です。
生の枝豆は、冷凍保存がおすすめ。鞘付きのまま塩をふって、もみ、出たアクを洗い流して水気を拭いてから冷凍してください。約1ヶ月持ちます。
枝豆には、メチオニンという、アルコールを分解する成分が含まれています。おつまみにピッタリですね!そして、体内の酵素やホルモンを生成するタンパク質や、美肌効果、女性ホルモンを活性化させるイソフラボン、疲労回復、夏バテ防止効果の高いビタミンB1、2、むくみ防止のカリウムや食物繊維、葉酸も豊富に含まれています。

「ししとう」

青唐辛子に似ていますが、辛くありません。こちらの保存は、新聞紙にくるんでから、ビニール袋にいれて、冷蔵庫で5日ほどもちます。
βカロテンを豊富に含んでいるので、体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康を守ってくれます。シミや老化を防ぐビタミンCも豊富に含まれているので、美肌を保つためのよい食材と言えるでしょう。

「おくら」

刻んだらネバネバするのは、ガラクタン、アラバン、ペクチンといった食物繊維によるものです。ビタミン、ミネラルも豊富で、βカロテンも含まれているので、美容にとてもよいです。おくらは、あまり低温に強くないので、水で湿らせたキッチンペーパーにくるんで、ポリ袋にいれて、野菜室で保存しましょう。3日くらいのうちに使い切ってください。

「ズッキーニ」

見た目はきゅうりに似ていますが、ペポカボチャの変種なんです。ヘタの切り口が新しいものを選ぶようにしましょう。こちらも冷蔵保存があまり、よくないので、新聞紙やラップでくるんで、野菜室で保存しましょう。なるべく早く食べることをおすすめします。
カリウムが豊富なので、むくみ防止が期待できます。ビタミンCやβカロテン、ビタミンAなども含まれております。紫外線が強い夏には、とてもよい食材ですね。

夏に食べると元気になる食材と食べ合わせ

旬のものを旬な時期に食べるのが、大切!単体で食べても十分美味しいのですが、合う食材と一緒に食べることで、より体に嬉しい効果が期待できることがあるんです。
βカロテンは、油と一緒に食べると吸収率が高まります。
緑黄色野菜には、βカロテンは豊富に含まれているので、植物油は、ビタミンの吸収をより良くする効果があります。
茄子の皮の栄養素、ナスニンというポリフェノールは、ごま油と一緒に調理すると、ごま油に含まれるビタミンEを吸収し、抗酸化作用が増強します。
むくみ防止の効果があるカリウムが豊富なものと、疲労回復を助けるビタミンBを豊富に含む食材は一緒に食べると、最高の夏バテ防止になります。
ゴーヤチャンプルーは、まさにいいメニューですね。豚肉とゴーヤで、夏を乗り切れちゃうかもです!
ゴーヤの、ペクチンという食物繊維が糖の吸収を穏やかにするので、カレーの具材やパスタの具材にいれてもよいですね。炭水化物からの糖の吸収を穏やかにします。

夏野菜を使ったさっぱりレシピ3品

「夏野菜ゴーヤチャンプルー」

[材料 2名分]

ゴーヤ 1/2本
豚肉 100g
赤パプリカ 1/2個
木綿豆腐 200g
卵 2個
白だし 小さじ2
みりん 小さじ2
めんつゆ 大さじ2
塩コショウ 小さじ1
サラダ油 小さじ1

[作り方]

① ゴーヤはヘタを切り、種とワタを取り除く。
② 豆腐は水切りしておく。
③ ゴーヤは5ミリ幅に切る。パプリカは細長く5ミリ幅に切る。
④ 豆腐は、一口大に切り、豚肉は、食べやすい大きさ、だいたい3センチくらいに切る。
⑤ たまごは、みりんと白だしと合わせて、耐熱容器にいれて、2分ほど加熱する。
⑥ フライパンを熱し、サラダ油をいれて、肉とゴーヤを炒める。火が少し通ったらパプリカを入れる。
⑦ 肉に火がきちんと通ったら、卵をいれ、塩コショウ、めんつゆをいれて、味を整える。
⑧ お皿に盛り付け完成。

「ししとうと茄子の煮浸し」

[材料 2名分]

茄子 1本
ししとう 8本
生姜 すりおろし 大さじ1
だし醤油(めんつゆでもOK) 大さじ2
水 150ml
ごま油 大さじ1

[作り方]

① ししとうは、縦に切り込みをいれる(破裂しないように)
② 茄子は、ヘタを切り落として、縦に切り、1センチ幅に切る。
③ フライパンにごま油をひき、茄子、ししとうをいれて焼き色をつける。
④ めんつゆ、生姜、水をいれ、全体に絡め、味を整える。
⑤ 器に盛り付け、完成。

※ 寝かせると味がしみて美味しいので、ぜひ、たくさん作って味の変化を楽しんでください。

「ズッキーニとオクラの焼きマリネ」
[材料 2名分]
ズッキーニ 1/2本
オクラ 4本
酢 大さじ2
砂糖 小さじ1
オリーブオイル 大さじ3
ブラックペッパー 少々

[作り方]
① ズッキーニは、2センチくらいの輪切りにして、フライパンでオリーブオイル小さじ1いれて両面に焼き目をつける。
② オクラは、塩をかけて砂ずりしてからヘタを取って、耐熱容器で1分加熱する。そして、2センチくらいに切る。
③ ボウルにズッキーニ、オクラをいれ、残りのオリーブオイル、酢、砂糖をいれ、味を整える。混ざったらブラックペッパーをお好みで入れる。
④ 30分程度なじませて、器に盛り付け完成。

※ こちらもたくさん作って、味の変化を楽しんで、夏野菜をたくさん食べましょう。

今回は、夏野菜を使ったレシピをご紹介いたしました。
冷蔵庫にある野菜や、スーパーで安くなっている旬の野菜を大量に買ったら、ぜひ、常備おかずとしてもよいので、野菜を変えて作ってみてください。
具たくさんのマリネもおいしいと思います。暑いと、やる気もなくなり、そうめんばかりになるかもしれません。
でも、野菜をたくさん摂って、体の中から健康と美容を手に入れましょう。
お読みいただきまして、ありがとうございました。

プロフィール

青森県出身。航空会社勤務を経て、イタリアン、アジアン料理、梅酒バーで修行し、2007年に、自身の店 [tuakjam]トゥアックジャムを三軒茶屋にオープン。
地元青森の食材を使った創作料理や、おつまみを提供。ちょっとかわった梅酒や店主こだわりの焼酎が飲める。
店主もだいたい飲んでるので、ひとりで来ても安心。一緒に飲める家のような店。
武士の食卓で、和食伝承士を取得。和食の料理教室を独自に開催。今後は、定期的に開催するよう、準備中。
三軒茶屋のバーは、ひとりでくるお客様が多いので、大人の放課後みたいなイメージのお店。ごはんも食べられるので、独身率高め。年齢層は30〜40代をメインに、幅広い。

定休日→日曜日
営業時間→17:00〜24:00

■ホームページはこちら
https://tuakjam-cooking.crayonsite.net

■インスタグラムはこちら
https://instagram.com/tuakjam?r=nametag

 

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