大人女子の輝きはポジティブエイジング

代表 小野寺敦子/ 心理学博士

目白大学 人間学部心理カウンセリング学科教授
同校 心理学研究科大学院修士課程
スレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりします。その理由もメカニズムもさまざまです。 「エゴ・レジリエンス」とは、日々のストレスをうまく調整して元気な自分を維持する力、誰もが持っているパーソナリティの弾力的な力です。「エゴ・レジリエンス」を高めることで自我のバランスをとる力が強化され、メゲても凹んでも、すぐに立ち直ることができるのです。
エゴレジ研究所の小野寺と畑が、「エゴ・レジリエンス」関連のお役立ち情報を提供し、あなたの元気をサポートします。

GM 畑 潮/心理学博士

年齢に関係なくいつでも輝いている大人はたくさんいます。それは、目尻のシワやほうれい線があるかないかで判断できるものでもないし、経済的な余裕とも関係がありません。アンチエイジング(抗老化)という考え方とは一線を画し、老化を受け入れ、年齢を重ねることを楽しみながら、充実した内面の輝きが見える美しさを目指すという考え方があります。今回は、そんなポジティブエイジングについてのお話です。

ポジティブエイジングとは

「エイジング」は一般的には時間の経過に伴う変化のこと。人に対しては「老化」の意味で使われています。よく目にするアンチエイジングという言葉は、抗老化、老化防止の意味。

その一方で歳を重ねることを前向きに捉えたスマートエイジング、スローエイジング、ウェルエイジングなどといった言葉も出てきました。ポジティブエイジングもその一つ。

共通しているのは、加齢による見た目の変化や「年齢」という数字にとらわれるのではなく、「年齢を重ねた今の私」に目を向け、認めてあげること。その年齢なりの健やかさを追求し、内側から元気ハツラツと過ごすことです。

年齢を重ねると、誰でも、若いころにはなかった変化を感じるもの。体だけでなく、感情、思考、習慣に至るまで、以前とは何かが違うと気づく人もいるでしょう。

以前の自分と比べて変わったことはありませんか?その変化をきちんと受け止めてあげていますか?チェックしてみましょう。

無理が効かなく、疲れやすくなった
こだわりが強くなった
涙もろくなり、感情がコントロールできにくくなった

いかがでしょうか。年齢に限ったことではないかもしれませんが、以前と比べて変化を感じるようであれば、エイジングに関係しているのかもしれません。

エイジングとの向き合い方

生きている限り加齢は避けられません。大人女子なら楽しみながらエイジングと向き合ってみませんか?
そのために意識したいポイントを3つにまとめてみました。

◆一時しのぎの抵抗をやめよう

特に激しい運動をしていないのに、疲れやすくなった。寝つきや寝起きが悪くなった。精神的な疲れをいつまでも引きずるなど、疲れ具合の変化を感じていませんか?肉体的であれ、精神的であれ、ひとつひとつは小さな疲労かもしれません。でも、若いころのように気合で乗り越えようとしたり、エナジードリンクに頼ったりするのはおすすめできません。一時しのぎでごまかしていると逆にエイジングが加速することも。抵抗するのではなくちゃんと受け止め、必要なケアとゆっくり休む時間も大切に。

◆執着心を手放そう

誕生日がめでたいとは思えず、加齢を実感するたびに悲しくなる…。老化を認めたくない!心の奥にそんな思いがある人も多いのではないでしょうか?いつまでも若く、キレイでいるためにはボディメイクが必須!そう思って日々きついトレーニングに励んでいませんか?骨や筋肉も歳をとり、適度な運動が大切なことに間違いはありません。でも、歳をとりたくない、周りの人に負けたくない、あるいは昔と同じサイズの服を着る、など拘っていませんか?体力や筋力を維持するために必要なのは適度な運動です。ガンガン頑張り過ぎるのは、疲労を溜め込む結果になり逆効果。健康的に若々しくありたいなら、執着心を手放すことも大切です。エネルギーを使いすぎない、軽めのランやヨガなどをトレーニングの合間に取り入れてみませんか?適度な運動を習慣に歳相応の美しさを保つエイジングを目指しましょう!

◆感情は前向きに捉えよう

歳を重ねたことによる変化は体だけではありません。感情も同様に歳をとります。最近、涙もろくなったと思うことはありませんか?人は、歳を重ねることで様々な経験を積み重ねます。喜びや悲しみ、痛みも経験して子供から大人へと成長します。経験値があがったことで、他人の痛みも喜びも、自分のことのように共感するのです。テレビや映画を見るだけで涙してしまうのは、いい意味でのエイジングのひとつ。情緒不安定になったわけではありません。豊かな感情を持てた、と前向きに捉えましょう。

歳を重ねることが怖くなると、見たくないものに蓋をするように、自分に起る変化に気づかないふり、また、気づけなくなることもあります。より良いエイジングを目指すなら、加齢にきちんと向き合い、ポジティブに受けとめること。自分を労わりながらエイジングを楽しむ余裕ができたなら、アンチエイジングという言葉にも、さほど敏感にはならないはず。一日を笑って過ごすもモヤモヤしながら過ごすも、時間の経過に変わりはありません。どうせなら、笑ってエイジングを楽しむ方が素敵ではないでしょうか。

大人女子のライフスタイル

大人女子のポジティブエイジングは、日々のライフスタイルから…

・何事も楽しみながら挑戦することを大切にする
・老い(加齢)をネガティブなこととらえない

この2つはとても大切です。

そして、
1.身体の健康を気遣っている
・適度な運動を取り入れる
・バランスのとれた食事
・身体にいいものを取り入れる
など特別なことではないので、すぐにライフスタイルに反映できます。

2.自分なりの楽しみを持っている
・ストレッチやウォーキングで気分をリフレッシュする
・趣味の時間を確保する
・友達との交流の時間をもつ
など自分が楽しいと思えることであれば何でもOK。素敵に過ごしている方ほど、人生を心から楽しんでいるように思います。

3.ライフプランがある
・今度は北欧旅行に行きたい
・英検〇級合格を目指す
・〇〇ホテルのランチに行こう
・バイオリンを習いに行く
など自分らしく楽しく人生を過ごしている大人女子は、自分がやりたいこと、やってみたいことをイメージし、それに向かって前進していくパワーがあります。
また、ライフプランを考えているとき、プラン達成への過程、プランが達成されたとき、いつどのフェーズにおいても楽しく取り組めることも大切なポイントです。

「家族のため」「会社のため」「社会のため」といった意識を捨て、「自分が本当にやりたいことは何か」「どんな生活がしたいか」という心の声に耳を傾けてみてください。

以上、エゴレジ研究所から、年齢を重ねることを楽しみながら、充実した内面の輝きが見える美しさを目指すポジティブエイジングについてご紹介しました。人には、それぞれの年齢でしか出せない魅力や深みがあります。それに必要なものは、見た目や身に着けているものではなく、内面から放たれるキラキラとしたものではないでしょうか。 挑戦する気持ちを大切に、何事も楽しみながら取り組むのがコツです。
素敵な大人女子のライフスタイルは、特別な手続きも用意も無く、ポジティブエイジングという心の持ちようなのです。

 

エゴレジ研究所は,生涯発達心理学,パーソナリティ心理学,ポジティブ心理学の領域からの調査研究の成果を活かし,「エゴ・レジリエンス」をキー・コンセプトとして,いきいきと人生を楽しむことができる社会の実現に貢献することを目指しています。

あなたの元気のアドバイザー「エゴレジ研究所」
https://egoresilabo.com/

<プロフィール>

代表 小野寺敦子/ 心理学博士
目白大学 人間学部心理カウンセリング学科教授
・・・・同校 心理学研究科大学院修士課程教授
・・・・同校 心理学研究科博士後期課程教授
臨床発達心理士・三越伊勢丹アポセカリー顧問
NPO法人フレンズスクエア 代表理事

GM 畑 潮/心理学博士
GCDFキャリアカウンセラー
健康リズムカウンセラー

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