真夏の寝室のエアコンの使い方第3弾

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~    https://mizuki-kaimin.com/新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

はじめに

エアコンなしでは夜間熱中症の危険があります!と注意がなされるほどの熱帯夜が続く近年。カグジョ世代の子どもの頃は、昔は網戸と扇風機で事足りたはずなのに。地球温暖化が進んでいると実感せざるを得ないのが最近の夏ですね。
では、寝室のエアコンと同上手に付き合ったらよいでしょう?

寝室のエアコンとの上手な付き合い方

クールビスの快適室温環境は28℃を目安にしましょうとされています。
しかし、実は寝室の快眠のための快適温湿度はちょっと異なります。
以外にも見落としがちなのが、寝具を使用する(使用する場合はどんな寝具か?)・使用しない、によっても室温の快適温度が変わるということ。

そしてもう一つ、昼間の直射日光で建物自体(空気も壁など建材も)が温められ、熱を蓄積しているため、途中でエアコンを切るとすぐに温度が上昇する場合があるという事。

一般的には寝室の快適環境は、26℃相対湿度50~60% となります。

ここで、よくある巷の声。
部屋の構造や、エアコンの機能・性能によっても差が出るところですが、
「28℃設定だと暑くて眠れない。でも26℃設定にすると寒くて起きるのよね~。」
という声。
上手に使いこなせていない人も少なくないかもしれません。

ここで、低温環境について考えてみます。
寝具を使用しない場合、29℃以下では、レム睡眠が減少してしまうことが分かっています。疲れを取る眠りは得られるが、記憶の定着やストレス解消等自分を活かす眠りが減ってしまうのです。

一方、適切な寝具を使用した場合は、10℃ぐらいまで下がっても、睡眠の質の低下は見られないことが分かっています。
13~25℃では睡眠の質に差がみられなかった。
また、最も睡眠感が良かったのは16~19℃であったという実験結果もあります。

寝具を使用すれば、温度が低いことで睡眠に影響は出にくい。ということが分かります。

このことから、改めて寝室環境を考えると、
①どんな掛け布団を使うか?を選んだ上で、
②室温を16~26℃、湿度を50~60%になるようエアコンを設定する。

そうなのです。
夏掛け程度の寝具であれば、26℃までを目安に。
そうでなければ、もう少し室温を下げて掛け布団で調節。
これが夜間熱中症も視野に入れた一晩中エアコンをつけっぱなしにする際の、
今どきの正しいエアコンとの付き合い方といえます。

まとめ

一般的な推奨設定温度だけにとらわれず、自分の快眠感を軸に、何日か温度設定と、布団と、どの組み合わせが自分にとって寝やすいか?色々実験してみてください。

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP