Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー) 代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ) 研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。 日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/ 快眠サロン水月~mizuki~ https://mizuki-kaimin.com/新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。 *著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社) |
はじめに
テレワークが増加したこの一年。仕事はリアルの会議からPC使ってリーモート会議へ。しかも外出自粛でプライベートな時間も今まで以上にデジタル機器を利用する時間が長くなった。そんな人は少なくないはず。
気づかないうちにデジタル時差ぼけに陥っている人も少なくないのが現状です。
ひょっとしたら、貴女のその中々眠れない、睡眠リズムの崩れ、疲れが取れないはデジタル時差ぼけかも?
デジタル時差ボケとは?
簡単に言うとデジタル時差ボケとは、
【長時間のブルーライト暴露による体内時計の乱れによって起こる睡眠トラブル】
と言えます。
寝る前の電灯含む電子機器の光の色(ブルーライトか暖色系の波長か)の睡眠への影響についてはどちらが影響が強いなどについては賛否両方の論文が出ていますが、ブルーであろうがイエローであろうが強い光は刺激となるため安眠を妨げるのは当然のこと。
そして、もちろん太陽光にもブルーライトは含まれるわけですが、日の出とともに徐々に光は強さを増し、日の入りと共にだんだん暗くなる。さらに光の入射角の関係で、朝焼け夕焼けの時間帯は赤色の波長の光だけが残りブルーの波長の光は徐々に減っていく。そんな太古の昔から日の光の動きと共に生活してきた我々人間は、サーカディアンリズム(概日リズム)を獲得したわけです。人の体内時計に昼と夜を知らせる役目を担うのが実はブルーライトなのです。
また、現在の定説としてこのブルーライトは、覚醒作用がある&メラトニン(睡眠ホルモン)分泌の抑制作用があると分かっています。
以上のことを踏まえると、本来のヒトの体内時計は、夜はブルーライトが激減し(月光は明るいようですが照度は強くない)、メラトニンの分泌と共に眠くなり安眠へと導かれ、朝は日の光(かなり強い照度)を浴びしっかりブルーライトを取り入れ覚醒&体内時計リセットをするのが、生き物としては理想といえば理想なのかもしれません。
しかし今の私たちは、夜も電灯はもちろん、微弱ではあってもブルーライトを発するデジタル機器を朝から晩まで使って&見つめているわけです。
ほんの30年前まで人類はそんな状態にはなかったような。。。
脳は覚醒状態を強要され、良い眠りにつくためのホルモンすら押さえつけられてしまっています。
脳疲労が限界状態で寝落ち・・・そんな脳の酷使状態が増えているのです。
特に、この働き方が始まってからの調査結果によると、
☆デジタル時差ボケの可能性がある人⇒58.8%
☆寝ても疲れが取れない⇒95.9% 夜中に目覚める⇒76.5%など
☆テレワークをしている人はしていない人に比べて⇒毎日寝落ちする人が2倍
☆陥りやすいのは1日8時間以上デジタルデバイスの画面を見ている人や、連続90分以上画面を見ている人など
という報告があります。 参照:Zoff調べ「デジタル時差ボケと睡眠に関する実態調査」
どうでしょう?貴女は思い当たりますか?
予防のために目と脳をリフレッシュ&リラックス
デジタル時差ボケを回避するために工夫するとよいこと。
勝手な難易度ランクをつけてご提案してみたいと思います。★~★★★
(理想は★3つコースですが・・・)
出来そうなところから、仕事&生活に取り入れてみてください。
①夕食が終わったらリビングの照明を暖色系の暗めに落とし、眠るモード・環境を作る ★ ②夕食が終わったら完全デジタルデトックス ★★★ ③寝る3時間前からできるだけデジタル機器を使わない ★★ ④寝る1時間ぐらい前までと自分で決めて、仕事やSNSを止める ★★ ⑤寝室・布団の中にスマホは持ち込まない ★ ⑥1日8時間以上デジタルデバイス使うなら、ブルーライトカットフィルム等を使ったり、光度・照度を弱く設定する ★ ⑦連続して見つめない・最低でも1時間に1回は10,15分の休憩を取る ★ ⑧目の体操(ぎゅっと瞑る大きく開く、グルグル目を回すなど)をこまめに取り入れたり、目にホットマスクをして温めほぐしたりする ★ ⑨お風呂に入って筋肉の緊張をゆるめ心も体もリラックス状態を作る ★ ⑩朝は外に出てしっかり日光を浴び、昼は適度に体を動かす ★ |
まとめ
仕事だけでなくプライベートも含め自分が思ている以上に、デジタル機器に囲まれ憑りつかれ脳疲労を蓄積させ眠りのリズムを崩しているかもしれません。
デジタル時差ボケになる前に対策を!そして既になっている人は早めに解消を!
それでは、今夜も良い眠りを・・・☆
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