おはようございます。
人生、上手に寝たもん勝ち!2分間コラム。
さて、今年は、50代女性がこの先の50年も輝くための睡眠というテーマでお届けしています☆
今回は、『今梅雨時期の寝室環境』というお話です。
【この時期、50代女性はタオルケット1枚はNG!】
涼しかったり、ムシムシ暑かったり・・・
夜の気温はそんなに高くないのに、湿度が高いせいで寝苦しい。でも、布団を掛けると暑い。
かといってタオルケット1枚では朝起きたら冷えている・・・
では、どんな工夫をするとよいのでしょう?
寝具を利用した時の快適な寝室の温湿度は、16~26℃、湿度50~60%といわれます。
そう、「寝具を利用した時」です。
寝具を利用しないときは、29℃以下になると、徐派睡眠(深い眠りに変化はありませんが、後半レム睡眠が増加し覚醒が増加します。
そう、素っ裸で寝具も掛けず寝るならば、部屋は暖かくないと良い睡眠はとれません。もちろん暑すぎてもだめです。ま、お布団を何も使わない人は少ないと思います。
そして、多くの方は室温にとらわれがちですが、実は一番大事なのは、『寝床内気候』といって、体と寝具の間の隙間の温湿度。
寝床内気候が、32~34℃、湿度50±5% が快適な睡眠を得られる温湿度です。
これが重要。
ということは、室温が低くなれば、厚い布団が必要ですし、高くなれば薄い布団でよいことになります。
しかし、今の時期、布団でコントロールが難しいのが、「湿度」。
実は、睡眠の良し悪しは、温度よりむしろ湿度の影響を受ける場合も少なくありません。
同じ温度でも、湿度が50%の時と75%の時を比べると、明らかに、覚醒時間やレム睡眠や徐派睡眠の時間が変わります。体温も、下がりにくくなるのです。
簡単に言うと、寝苦しい!不快!起きちゃう!のです。
お天気を変えるわけにもいきません。もちろん、寝具や寝巻の素材選びは大事です。吸湿性、速乾性、放熱性に優れるものを選ぶこと。
しかし、寝室の湿度をコントロールしようとすると、エアコンや除湿器に頼ることになります。
エアコンで湿度を下げようとすると、室温はどうしても下がります。
その状態で、昼間の暑さの延長でタオルケット1枚・・・は冷えすぎるのです!
エアコンを使って湿度を抑える結果、室温が下がるのならば、寝床内気候32~34℃を維持するために、肌掛け程度は必要なのです。
もっと言えば、いっそ温度も湿度も下げてしまって薄いダウンケットでもあり。
「体を冷やす」行動は50代女性の天敵。いらない不調を招きます。
今の時期、起きている間の感覚のままで寝室環境を油断すると、不快眠へつながってしまうかもしれません。
女性の場合、本格的に暑くなる前は、エアコン+ひんやり寝具では体が冷えすぎてしまうこともあります。
室温湿度を下げて、布団をしっかり使うのも、一つの手です。
それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」
プロフィール
Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)
埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)
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