Vol.43 睡眠と甘いもの

おはようございます。

人生、丈夫に寝たもん勝ち!2分間コラム。今回は、「甘いものと睡眠」のお話です。

「ここ最近、寝る前に甘いものを食べたくなる!」
これ、睡眠状態悪化!!のサインかもしれません

食欲の秋から始まり、秋冬は、芋栗南瓜のお菓子が増えるシーズンです。
そしてクリスマスに向けて町中に美味しそうなケーキも溢れ出しますし。。。
女性にとって誘惑たっぷり?!のシーズン到来でしょうか(笑)

そんな、雰囲気やビュジュアルから飛び込んでくる誘惑に負けて夜にケーキを食べちゃう!なんてことはたまにあるでしょう。
それは、まあ、アリ!ではないでしょうか(笑)

睡眠的な面からみると問題は、
「以前はそんなことはなかったのに、最近なんか寝る前に甘いものやその他お菓子を食べたくなっている・・・いや気が付いたら食べてるかも・・・」
という場合なんです。

ひょっとしたら、脳ミソ使いすぎていませんか?
深睡眠は、唯一脳が休息できる場です。脳疲労が激しい人は、とにかく脳ミソ休ませて!寝かせて!という状態になっています。
深~い睡眠をむさぼるように欲します。死んだように眠ってる!なんて状態ではありませんか?しかも朝早く起きなきゃいけない。結果浅い睡眠は減少します。

浅い睡眠の時の状態の一つREM睡眠。よく夢を見ている睡眠なんても言われますが、
マウスの実験で、このREM睡眠がとれなくなると、糖質を異常に欲するようになる!という実験結果が出ています。

さらに、睡眠の状態が悪いと、食欲に関するのホルモンのバランスも崩れます。
10時間眠った人と4時間しか寝ない人で比べると、4時間しか寝ない人は、満腹感を感じるホルモン:レプチンが18%減少し、逆に食欲を刺激するホルモン:グレリンが28%も上昇した!という実験結果が出ています。
実際、4時間の人が夜お菓子を食べる行動が30%増加したそうです。

起きている時間が長いほど、脳はエネルギーを必要とするわけで。
夜更かしをしていれば、エネルギー不足!と脳が認識して、食欲のホルモンを調節。甘いものを欲するのは理屈としても納得です。それがたまにならば影響ありませんが、寝不足を続けるとその傾向が強くなるわけです・

深い睡眠だけでなく、浅い睡眠も、両方ともバランスよく取れるのが質の良い睡眠。
ショートスリーパーさん以外の普通のタイプの人たちにとって、
1)ある程度時間を確保すること
2)質の良い睡眠をと
とても大切です。
肥満⇒成人病⇒健康寿命減少を避けるためにも。

「夜の甘い食べ物」はある意味、自分の睡眠状態チェックの参考になるのです。
ちょっとここ最近を思い出して、自分はどうかしら?毎晩食べるようになったかも?
確認してみてくださいね。
※楽しみにしているたまのご褒美ケーキや、クリスマスのケーキは問題ありませんよ(笑)

それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)

埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。

新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

 

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