おはようございます。
人生、丈夫に寝たもん勝ち!2分間コラム。今回は、「しつけと睡眠」のお話です。
長く(思わず熱く)なりそうなので数回に分けてお届けします。
『しつけ不足型睡眠障害』知っていますか?
ものすご~く極端な言いをします。
しつけを怠ることで、子供の睡眠障害を引き起こし、その結果子供の発達を著しく妨げることは、ある意味、「親の自覚なき静かな虐待」です。
そのままそっくり受け取らないでくださいませ。今回のテーマを「考える切っ掛け」として欲しいのであえてインパクト強めな言葉を選びました。
カグジョ読者の皆様は、今回のお話の対象年齢となる子育ては終了している方が多いと思いますが、娘さんお嫁さんへお伝えして一緒に子育てにおける睡眠について考えていただければ幸いです。
子供の睡眠はその成長とともに必要な要素が変化していきます。生後6か月から親が知って取り組むことが健やかな発達にとって有効であるといわれています。
「しつけ不足型睡眠障害」は、ICSD-3(睡眠障害の診断基準ガイドラインの一つ)では不眠障害に分類されています。
“5歳以下の小児において、就眠に不適切な条件や不適切なしつけの結果として維持される寝渋り、夜泣きのような睡眠問題は、小児の行動性不眠症を呼ばれる(Psychological Research 2011,No.10,150-158より抜粋)”
思い当たるお子さんお孫さんいらっしゃいますか?
眠らなければいけない時刻になっても、
・時間稼ぎをしたりして中々寝ない!
・布団に入らない!
・夜中に起きると布団に戻ろうとしない!
・再び寝付くのに親がついていていなければ眠らない!
そして朝は起きられない。無理やり起こして保育園へ・・・
そんな状態が続いている。
そんな子供の睡眠不足が概日リズム(一日を刻む体内時計のリズム)が崩れる原因になることがあります。
そして、しつけ不足型睡眠障害の特徴として、子供の身体に原因がある場合とは違い、「しつけ」とあるように、親が知らずに不適切な行動をとっていたりと、『親が無自覚』な場合に起こる小児の睡眠障害なのです。
子供の発達に必要な「しつけ」はその年齢や発達段階によって必要な時間も眠り方も起き方も変わっていきますて
中学生や高校生にもなれば、睡眠リズム生活リズムを整えるのも、殆ど部分は自己責任!=自律=自立が目的となってきます。
でも、乳幼児~小学校中学年ぐらいまでは親の責任ではないでしょうか?
先ずは体の成長のために睡眠が絶対に必要で大切な時期に、
①子供を放任しすぎていませんか?
②逆に子供をかまいすぎていませんか?
③親の夜型化の都合に子供を合わせていませんか?
子供の状態と合わせてちょっとご自身の場合を振り返ってみてください。
次回は①~③それぞれについて、どういうこと?何をしたらよいの?をもう少し詳しく見ていこうと思います。
今回は先ず、えっ?私は子供の眠る・起きるをちゃんとしつけているかしら?と振り返っていただく回とさせていただきました。
それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」
プロフィール
Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)
埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)
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