Vol.24 睡眠と家事

おはようございます。
人生、丈夫に寝たもん勝ち!2分間コラム。今回は、「家事と睡眠」のお話です。

その家事、いつやる?!

ちょっとだけ楽をしても良いのでは?
ちょっとだけ家族に甘えても良いのでは?
眠りに悩む主婦の皆さん。

今回は、講演会後のお客様との会話から、皆さんの睡眠と家事と家族関係とを振り替ええる機会にしていただければと思います。

ほんの少し、家事の手順や組み立てを工夫するだけで、睡眠時間が確保できたり、質が向上したりするのです。

講演が終わり、会場を後にするまでの短い時間にご挨拶やご相談に来られる方々。
これはとある女性との会話です。

「毎日寝不足なんです。中々眠れないんです。でも5時には起きなきゃいけないし。」

これはよくある訴えです。でも、これだけの内容で解決策もなにも提案できるわけではありません。でも、この短い文章にすでに一つ問題が。
そこで私は問いかけます。

「先ほどの方法はぜひ試してほしいけど。起きる時間が変えられないのはわかります。
お仕事終わって帰宅後いつもだいたいのスケジュールはどんな感じですか?」

「帰ったら、子供の夕飯作って食べさせなくちゃいけないし、片づけとか洗濯とかしなくちゃいけないし、終わったらTV見ながら少しだけウトウトして、夫の夕飯の支度しなきゃいけないから11時ごろまた起きて。
だいたい12時ごろ帰ってくるからご飯出して、終わったら洗い物しなくちゃいけないし、お風呂入って布団に入るのは結局1時とか2時ごろになっちゃうし。いびきうるさいし中々寝付けないし。」

う~ん・・・よくある兼業主婦の帰宅後の行動パターンではありますよね。
改善できることは、私から見るとこれだけでも沢山あるとおもうのですが・・・。

でも、一番の問題点。皆さんはお気づきでしょうか?
「~せねばならない」と思って家事をやっていることかな。

そこで私はこう返します。
「わかります。やることいっぱいありますよね。
でも、その洗い物、夜中にやらなきゃいけないですか?」

「えっ?・・・。でも・・・。」
女性は言葉にまります。

「もし、本当に寝不足でしんどい、早く寝たいのであれば、旦那さんの食器洗いは明日の朝でも良いのではないですか?
それって夜中にやらなくてなならないってご家庭のルールですか?
確かに、すぐに片づけたほうが気持ちはいいですけど。
ここのところ寝不足だから早く寝たい。洗い物、明日でいい?って聞いたらダメって言う旦那様ですか?
食器をお水につけといてって言ったらそれぐらいやってくれるのではありませんか?」

「はあ。確かにダメとは言わないと思いますけど・・・。」

「<やらなきゃいけない>と決めているのは旦那さんではなくてご自分ですよね。
でも、洗い物をとるか、体を休めるために睡眠をとるかを決めるのも自分です。
選択の基準は、やらなきゃいけないから・寝なきゃいけないからではなくて、きれい好きだし早く洗いものしたいからとか、今日は早く寝たいからとか、今日の私はどっちがしたい?を考えてみてください。
たま~にサボったって、怒るような旦那さんではないのでしょう?
なんなら、今日の睡眠の講座の話を旦那さんと話してみてください。家事の負担がちょっとだけ減るように、例えば食洗器買って♡と頼んでみてもいいじゃないですか?
本気で睡眠改善したいと思っていらっしゃるのなら、一度、帰宅後の行動を全部書き出してみて。結構ムダもあるものですよ!
省けるところは省く、頼れるところは頼る、一人で頑張らない。ご家族とお話ししてみてください。」

「・・・。はい。ちょっと今日はダンナに話してみます。」

もちろん、この会話だけではまだ彼女の中には「でも・・・。」という思いがあるでしょう。
今までしたことのない会話を家族とするのにも、習慣を変えるのにも、ハードルはあるかもしれません。

しかし、残念ながら1日は24時間。これ以上に延ばすことはできない。
睡眠時間を確保しようとしたら、何かを削るか組み替えるしかない。
何かを切り捨てることも時には必要です。それが難しいならば、自分の行動を振り返ってみて、<工夫>するしかないのです。
例えば、本当にそのTV見たくて見てる?
例えば、ソファーで1時間ウトウト・・・だったらベッドで眠ってしまって真夜中に起きて家事をこなしても良いのでは?多少の物音では起きないほど家族はグッスリかもしれません。
そして、<ねばらなない行動>の中には、一度本当にそうなのか?と疑てか片方がいい事柄もあります。

皆さんは夜の時間帯に、自分の思い込みやらなきゃいけない事をたくさん詰め込んでいませんか?本当にそれ、そのタイミングでやらなきゃいけない事ですか?
一度、帰宅後の行動を振り返ってみて、組み立てなおしをしてみてください。
そしてたまには、ちょっと楽をしちゃってください。
そして自分の「こうしたい」についてご家族と会話をしてみてください。

なぜならば・・・一番の快眠への近道は、時間=長さではなく、
「安心」して脳ミソも気持ちも体も「リラックス」できること。

それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)

埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。

新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

 

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