《和文化》カルチャーセンターで習い事

こんにちは!
笛の福原百麗(ふくはら ひゃくれい・藤本博子)です。

一気に寒さが厳しくなってきました。
北日本では相当な積雪を記録しているようですが、忙しい年末に向けて体調管理はしっかりしていきたいですね。

先日、とあるレストランで、ちょっとした余興で篠笛を吹かせて頂きました。
「吹いてみたい!」という方がいらして、数分で超簡単レクチャーをして、トライして頂きましたら、一発で音が出ました。一切練習なし、一音もお試しなしでです。
ちなみにその方は昔フルートをやったことがある方でした。
少しでも口に楽器を当てた経験があれば、違和感を感じずに音は出せますし、経験ない方でも苦しい修行やら、汗水垂らして練習する必要なんてありません。

さて、前回笛を習うことについて少しお話しました。
何も知らない初心者が「習いたいな」と思ったら、まずカルチャーセンターを当たるのが手っ取り早いです。初心者のための講座を各種多様に用意されていて、慣れない方でも安心して受講できる体制が出来上がってます。
もし祭囃子をやってみたいと思われるのでしたら、地元のお囃子グループを訪ねてみるとよいでしょう。地域情報を調べたり、お祭りの時に直接声を掛けてみるのもありです。

カルチャーセンターは、大手でチェーン展開しているマスコミ系と地元密着の小規模タイプがあります。大手ですと、

朝日カルチャーセンター(朝日新聞)
毎日文化センター(毎日新聞)
よみうりカルチャー(読売新聞、日本放送)
産経学園(産経新聞)
NHK文化センター(NHK)

他には百貨店系で、三越、東急などでもカルチャーセンターを運営されてますが、講座数は少なめです。独立系では株式会社カルチャーという会社さんが全国展開されています。

首都圏の篠笛クラスについて調べてみましたら、NHK文化センター、よみうりカルチャー、朝日カルチャーセンターが複数教室を持っていました。
教えているのは私の福原流の他に、鳳聲(ほうせい)、藤舎(とうしゃ)流の先生方が多く、この3流の先生でしたら、伝統に則った本来の篠笛の演奏法を熟知し、家元さんにも認められて指導をされているはずです。他には笛方が少ないですが、望月、梅屋、住田といった流派もあります。

それ以外の〇〇流とか〇〇会と名乗っていらっしゃる方々は、正直どのような指導や活動をされているかは分かりません。祭囃子かフルート経験者が流派を立ち上げて活動されていると推察します。気軽にポップスなどの優しい曲が吹きたいということであれば、独自路線で活動されている方に習われるのでもよろしいかと思います。

上記3流派を含む長唄囃子の先生でしたら、ほぼ間違いなく長唄協会に所属されています。長唄協会は一定以上の技術が認められ、師匠が家元に推薦し承認されなくては入会出来ない組織ですので、技術的な信頼性があるといっていいかと思います。
歌舞伎や日本舞踊のバックミュージックである長唄の囃子方は邦楽(お能や雅楽は別です)のベースですので、清元や端唄、小唄といったお座敷芸など他のジャンルでも活躍されています。洋楽とは異なる特殊な音楽業界と言えるかもしれません。

カルチャーセンターは、3ヶ月や半年単位で申し込み、継続するところが多いです。
事情があった場合はしばらくお休みすることもできますし、それなりのプロの先生に負担にならない金額で教われるのは魅力的です。稀にあちこちハシゴ受講される方もありますが、できる限り事前の見学やお試し講座受講をしてくださいね。(規定の詳細は各カルチャーセンターによって異なりますので、ご確認ください)

最終的には、カルチャーセンターや先生の知名度、流派云々よりも、自分と相性が合うかが重要です。
それには、直接先生の教え方、こだわりを目で見て確認して頂くことです。見学だけで見抜けない部分もあるかと思いますが、基本をきっちり教えてくださるか、手抜きをせずに分かりやすく根気強く指導してくださるかがポイントです。これは地域の祭囃子のグループに入る際も同じです。祭囃子は基本をおろそかにして体を壊してしまうようなことになるケースを多く聞いておりますので、十分確認ください。基本をカルチャーセンターで学んでから祭囃子に入門するのでも遅くありません。

藤本博子(福原百麗)

伊藤忠商事を皮切りに、転職8回、事務職から営業、大道芸人まで20の職種を経験。16年間、人材派遣・紹介会社にて営業、転職コンサルタントとして勤務後、独立。

これまでのべ1万人以上の就業・転職サポートを行い、2013年には人材大手転職サイト主催のスカウトコンテストにて1位(部門別)獲得。

現在、民間委託の求職者支援訓練指定校(セラピスト養成)にて就職支援講座(自己分析、就活実技、顧客サービス等)及びキャリアカウンセリングを担当。現在、京都造形芸術大学で芸術学を学びながら、アートを取り入れた「じぶん分解ワークショップ」を開発。訓練校やセミナー等で広く活用している。

一方、長唄囃子福原流笛方として演奏活動の他、洋楽(フルート)との比較やビジネスの視点から見た指導は非常にユニーク。

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