その寝不足、スマホ認知症予備軍のサインかも?

はじめに

『認知症』このワードが気になるお年頃なのがカグジョ世代。でも高齢者だけがなるものではない。認知症にもその原因によって様々種類があります。近年出てきたのがスマホ認知症。最近物忘れが・・・それ、加齢に伴う脳機能の低下ではないかもしれませんよ?

スマホ認知症予防と睡眠

<スマホ認知症とは?>
スマートフォンの使用により脳機能が低下し、認知症と似た症状が出ている状態。
自主的に考える力を使わない状態でのスマホの使用時間が長いと起こるリスクが上がる。
(自分の頭をしっかり使うスマホの使い方例えば、仕事のメールをするなどは該当しない。なんとなく見てるだけ・聞いてるだけ・読んでるだけ・慣れ親しんだ動作だけ・調べたつもりで調べてもらっているだけ、それについて深く考えない・他の頭を使わないスマホの使い方)

⇒自分では覚えていないし自覚がなくとも脳は活動しているので、大量に目に飛び込んでくる刺激に対し脳は疲労していく。⇒大量の情報一つ一つに対して脳は考えることを止めてしまう。⇒情報を処理(例えば消去もその一つ)するだけに徹する。⇒「考えない脳」の癖がつく。⇒前頭葉の機能低下。⇒認知症様の症状が出る。

<どんな症状が?>
集中力の低下や注意散漫、意欲の低下、記憶力の低下、創造力の低下、言語機能の低下や障害、感情コントロール力の低下、コミュニケーション能力の低下と社会的関与現象、睡眠障害 など

<アルツハイマー型認知症との違いは?>
『認知症』⇒例:食べたことすら忘れてしまう。
情報の取り込み・整理・定着に問題。
脳の萎縮やアミロイドβ野蓄積などがみられる。
様々な治療医薬品の開発は進んでいます。抗認知症効果を効能効果とする薬もありますが、今の所「治す」ものではありませんし、年齢を重ねることを止めることは出来ませんので最終的には認知症は進行します。

『スマホ認知症』⇒例:食べたことは覚えているけど何を食べたか思い出せない
情報の取り出し・定着機能に問題
若年層から見られる
スマホ使用時間が5、6時間以上でリスクがあると言われる(仕事など除く)
主に前頭葉の機能が落ちる
生活改善=スマホ使い方改善&脳の使い方改善で回復できる

[スマホ認知症危険度チェック]

3つ以上で危険度アリ!
特に下の3項目は、スマホ依存傾向があるのであれば1つでもスマホ認知症リスク上昇中の可能性があります。
睡眠不足傾向は、スマホ認知症の可能性を示唆するものにもなりますし、スマホ認知症を進行させるものにもなります。

<スマホ認知症を回避するには?>
◇スマホ使用時間・使用目的を見直す!
そもそもの原因を減らさないことには解決はありえません。
情報刺激に「脳は疲れる」ということを忘れない。同時に、活発に思考して記憶のネットワークを強化しつつ脳が発達する疲れ方と、処理だけにエネルギーを使い脳機能が衰えていく疲れ方は別だということを忘れない。

◇自力で考える力を取り戻す!
前頭葉を使うことが復帰の大きなカギ
自分で考えることを止めた脳は、認知症様の症状を現す。
ながら見・流れ見の時間は減らす。本当にその動画視聴タイムは必要?
スマホを使わず、頭を使う時間を。
例えば、スマホを持たず知らない街を散歩したり、ナビなしで事前に地図を頭に入れてドライブ。
例えば、欲しい本だけをネットで買うのも、前段階で欲しいを決めることを考えているので悪くはないのですが、さらにもう一歩。欲しい本もそうでない本もある中から探すために本屋に行く。すると他の本との出会いもあってさらに脳が活性化する。その時本屋さんではスマホに頼っていない自分がいます。

◇眠負債を溜めないこと!溜めたら早めに返済すること!
脳疲労が回復できる場は、唯一、深睡眠だけです。寝ないと脳機能は回復できないのです。
寝不足状態を続けることは悪循環の元でしかありません。
睡眠を見直しましょう。

◇昼寝の活用!
昼間の短時間の睡眠は脳のリフレッシュには効果絶大です。
そして、少なくとも寝ている間はスマホを手放しています。
手持無沙汰でスマホをいじる時間があるのに、睡眠時間は足りない?だったら、スマホをいじる時間を昼寝にあててみては?午後の仕事効率がグッと上がります。

◇ベッドにスマホは持ち込まない!
スマホ認知症予防&回復の秘けつはスマホ依存から抜け出すこと。その第一歩は、スマホをベッドに持ち込まないこと。
寝る前1時間前からはスマホは見ないと言いたいところですが、それが難しい人も。ブルーライトどうのこうのではないのです。依存状態を断ち切る事が、スマホ認知症予防にも、睡眠改善にも必要なのです。先ずは布団の中に持ち込まないことから。

脳機能と睡眠は密接に関係しています。問題の原因を変えていくことと、睡眠で心身を整えることは両輪で回していく必要があります。

まとめ

あの、アレ、何だっけ・・・それ、加齢だけが原因じゃないかも。考えることを

止めてしまった脳は衰えが加速する!カグジョ世代こそ、現実のリアルな世界にワクワクドキドキしながら、そしてしっかり睡眠とって体と脳を整えて進まないと、その先の人生楽しめない。

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
薬剤師/睡眠改善インストラクター(H29年現在)薬科大学卒業後、営業職に従事。その後メンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる。2011年独立。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』や『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、セミナーや講演、企業研修を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~   https://mizuki-kaimin.com/
新聞コラム連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

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