こんにちは、ファイナンシャルプランナーの阪田順子です。
投資のやり方として、日々相場をチェックして売買を繰り返すやり方もあれば、投資を始めた後は放置して増えるのを待つというやり方もあります。後者がよくいわれる「ほったらかし投資」というものになり、そんな投資をしている人は多いでしょうが、本当にほったらかしでいいのでしょうか?
ほったらかし投資とは?
ほったらかし投資に明確な定義はありませんが、購入後は保有し続ける、積立で投資をしていくなど、長期で運用することによって値下がりのリスクを減らすやり方を指すのが一般的です。NISAのつみたて投資枠やiDeCoを使った長期分散積立投資が、ほったらかし投資に当てはまるでしょう。また、配当金や株主優待を狙って保有し続ける株式投資なども当てはまる場合があります。
ほったらかし投資は、1日に何度もチャートを確認したり今後の値動きを分析したりする必要がないため、投資に関する知識がそれほどなくても始められますし、時間や手間を掛けずにすみます。仕事や家事で忙しい人でも無理なく行えるやり方なので、実際にやっている人は多いでしょう
ほったらかし投資の注意点
ほったらかし投資は、その名の通りほったらかしにしてもいい投資方法ではありますが、注意点があります。それは、「完全にほったらかしにすることは危険」ということです。日々相場は変動していますし、リーマンショックやコロナのような金融ショックは10年単位で起こると言われているので、増えるだけでなく減ってしまう可能性は当然あります。「久しぶりにチェックしてみたら、すごくお金が減っていた……」ということも出てくるでしょう。
インデックスの投資信託を使った長期分散積立投資ならそういったリスクは低いかもしれませんが、株式投資の個別銘柄への長期投資は注意が必要です。配当金や株主優待を狙って長期投資をしていても、会社が利益を出せなければ改悪されてしまったり、無くなってしまったりすることがあるからです。そして、そういった場合は株価も下がってしまうことがほとんどです。「久しぶりにチェックしたら、株価が大幅に下がって、配当金や株主優待が無くなっていた……」なんてこともなくはありません。
また、長期投資をしているとポートフォリオのバランスが崩れてしまうことがあります。気付かないうちにハイリスクな配分になっている可能性もあり、当初予定していた運用ができなくなっているということもあります。
このようなことから、ほったらかし投資といえども、ほったらかしにしすぎるのは危険です。毎日確認する必要はありませんが、できれば月に1回、最低でも年に数回は資産状況を確認しましょう。そして、場合によっては商品のバランスを変えたり、商品自体を入れ替えたりするということもしていくとよいでしょう。
まとめ
ほったらかし投資は手間がかからないので、仕事や子育てで忙しいカグジョ世代にもおススメのやり方です。ただ、適度なほったらかしはありですが、完全にほったらかしにしてしまうと、「いつの間にか増えるどころか減っていた……」ということになりかねないので注意しましょう。投資しているお金は大事な資産ですので、適度にチェックをしていってくださいね。
<阪田の独り言>
新NISAが始まりましたが、1月から積立を開始できませんでした……。というのも、お客様の設定の対応ばかりをしていたら、自分のをやるのをすっかり忘れていていました。なんでも後回しにするのはよくありませんね(-_-;)
<プロフィール>
阪田順子/ファイナンシャルプランナー 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®超初心者向けマンツーマン投資サポーターとして、投資が「怖い」「難しい」「わからない」という方をマンツーマンでサポート。 知識がない、専門用語がわからない方でも投資をスタートできる、「資産運用講座」や「株式投資講座」が人気。投資で失敗し数千万円を失った身内を見て、投資は絶対にやらないと決めていたが、ファイナンシャルプランナー資格取得と同時に勉強のために投資を始める。 「失敗したらお金を失う」という不安を抱えながらのチャレンジだったが、適切な投資をすれば安定的にお金が増える、稼ぐことができることを実感する。 その後は本格的に投資について学び、年収を2倍以上にすることに成功。 お金があれば人生が豊かになるだけでなく、何かあったときも安心なため、投資を多くの人に始めてもらいたいと考え、以前の自分のように投資にネガティブなイメージや苦手意識を持つ人が投資を始められるようにマンツーマンでサポートをする講座を開始。投資で豊かな人生が送れる人を増やすために、ブログやSNSで情報発信も行う。 アメブロ:https://ameblo.jp/meromeromeronnu/ Instagram:https://www.instagram.com/jsfp2020/ |
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