スレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりします。その理由もメカニズムもさまざまです。 「エゴ・レジリエンス」とは、日々のストレスをうまく調整して元気な自分を維持する力、誰もが持っているパーソナリティの弾力的な力です。「エゴ・レジリエンス」を高めることで自我のバランスをとる力が強化され、メゲても凹んでも、すぐに立ち直ることができるのです。 エゴレジ研究所の小野寺と畑が、「エゴ・レジリエンス」関連のお役立ち情報を提供し、あなたの元気をサポートします。 |
少しずつ暖かくなってきて、桜の開花宣言も出てきました。新年度も近づき、春は心機一転の良い機会。キッカケを見つけて再スタートしたい方はもちろん、日々をより充実させたいと思う方も「心機一転」してみませんか?
「心機一転」の意味
「心機一転」とは、何かの出来事をきっかけに、それまでの心の働きや気持ちがいい方向に変化すること、または、変化させることです。
「心機」は心の働き、心の動き、心持ち、気持ちのことで、「一転」はすっかり変わってしまうこと、一回りすることです。
新しいことを始めるときや、何か好ましくないことが続いたとき、あるいは取り組んでいることがマンネリ気味になったときなど、気持ちをポジティブな方向に切り替えるときや、ビジネスで環境や立場が変わったとき、新しい気持ちで何かを始めたいときなどに使います。
たとえば、
- 「心機一転」に「する」をつけることで、動詞として使います。
- 「心機一転」に「頑張る」という動詞をつなげることで、今までとはまったく違った気持ちで物事に取り組みたいという意思を表現できます。
- 「心機一転して」とすると、「気持ちを新たにして」という意味になります。
英語では、
- 「turn over a new leaf」という表現があります。直訳は「新しいページをめくる」ですが、心機一転としてよく使われる慣用句です。
- 「make a fresh start」という表現もあります。直訳は「新たなスタートをきる」ですが、これも心機一転としてよく使われます。
「心機一転」のためのキッカケ
とはいえ、具体的にどうすれば「心機一転」できるのか・・・という方のために、そのキッカケをみつけるヒントをあげてみます。
1.見た目・外見を変える
見た目、外見を変えてみるには、一番簡単な方法が”ヘアチェンジ”です。髪型の変え方次第でガラリと印象を変えることができるため、モチベーションアップにも繋がります。また、メイクやファッション、バックなどでイメチェンするのも同じ効果があるはずです。
2.身の周りの不要なものを捨てる
身の周りの不要なものなどを整理して、捨てるなりして処分すると気分が晴れやかになるはず。ネットフリマやネットオークションに出品してみてもいいでしょう。過去につながる「思い出」グッズも一旦どこかに片づけて区切りをつけることも。
3.新しい手帳、ノートを使う
新しい手帳やノートは気分を変えてくれます。最近ではスマホのアプリなどで手軽にメモすることができるようになりましたが、自分の文字で記入し、その文字を目で確認することも新鮮です。書き方、使い方は工夫次第です。
新しい予定、目標、自分の気持ち、その日の出来事、日記ほどの使命感なく、いつも手元において書き込んでいるうちに新たな気づきがあるでしょう。
4.早起きする
自分の生活の中にちょっとだけ「早起き」をとりいれて、朝の時間を有意義に使ってください。グダグダしがちな休みの日から始めるのがいいでしょう。早起きはいろいろなことのきっかけになるはずです。
5.貯蓄をする
「多少蓄え」を始めることです。かなえたいことや将来のため、理由はいろいろあるでしょうが、わずかな額でも計画的に貯蓄をすることによって、これまでの無駄遣いや生活を見直すことができます。通帳の残高が増えていくのを見るのはモチベーションアップにもなります。「多少蓄え」があるということは「いざというとき」の備えがあるということなので、安心することができます。
6.「やめる」こと「はじめる」こと
精神的にも、スケジュール的にも無駄だと感じていることに、貴重なお金や時間をかけるなんて不毛です。「付き合いだから…」「やりかけたことだから…」などの理由でやっていることはありませんか。自分にとって楽しくないことを続けていても何のためにはなりません。思い切って無駄だと思うことをやめてみてはどうでしょう。うまく出来たらストレスや重たい気分から解放されることができます。
忙しい時ほど「アレがやりたい」「コレもやりたい」と思いつくものですが、そのままにしている人が多いでしょう。一度それをリスト化してみましょう。忙しいときに思いついたときは、とりあえず手ごろな紙にメモしたり、スマホのメモ機能を使って記録して保存しておきます。落ち着いたころにどんどんリストに落とし込んでいきましょう。
やりたいことがリストによって可視化されたら、それを一気に実現していくのではなく、1つずつやれるものからやりたいことを実現させていきましょう。
1つでも実現すれば、自分の「やりたい欲」は満足して気持ちが満たされ、「また明日から頑張ろう」という気持ちになれます。
願望の多い少ないは気にせずに、まずは1つずつ実現させていきましょう。実現するために自分から積極的に動くようになるので、乾ききった日々に潤いや張り合いが生まれます。どんなことでも達成されると気持ちが前向きになるものです。
7.日常から抜け出す
日常から抜け出して、時間的、経済的な条件に見合う旅行に出かけるのもいいでしょう。旅行は、非日常感を味わうことによって消耗してしまった心のエネルギーを補給することができます。
いつもは仕事や人間関係で何かと追われていることが多い人も、自分を誰も知ることがない場所を旅することによって心にエネルギーを補給することができます。
まったりとした旅行で癒すもよし、たくさん予定を組んでハイテンションに過ごすもよし、いつもと違う景色を見て、新鮮なものに触れて、美味しいものを食べて、身も心もスッキリしましょう。
以上、エゴレジ研究所から「心機一転」についてご紹介しました。自分でもよくないと思っている状態が続くと、この日々に一石を投じてなんとかしたいと思うものです。少しでも自分の時間を楽しいものにするためには「心機一転する」ということも大切です。「心機一転」のために「自分できっかけを見つける」ことでポジティブな切り替えが可能になります。何かをはじめたり、終わらせたり、何かを手に入れたり、捨てたり…心機一転のきっかけは、そんなタイミングに隠れています。
エゴレジ研究所は,生涯発達心理学,パーソナリティ心理学,ポジティブ心理学の領域からの調査研究の成果を活かし,「エゴ・レジリエンス」をキー・コンセプトとして,いきいきと人生を楽しむことができる社会の実現に貢献することを目指しています。
あなたの元気のアドバイザー「エゴレジ研究所」
https://egoresilabo.com/
<プロフィール>
代表 小野寺敦子/ 心理学博士
目白大学 人間学部心理カウンセリング学科教授 |
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GM 畑 潮/心理学博士 GCDFキャリアカウンセラー 健康リズムカウンセラー |
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