【AI時代の働く大人女子のための失敗しない資格とキャリアとお金】
第27回 最もワーキングプアな国家資格って?

こんにちは。神楽坂女子俱楽部の高村です。
今回は<最もワーキングフプアな国家資格って?>です。

◆人気の国家資格なのに。。

東洋経済オンラインに日本語教師は「最もワーキングプアな国家資格」という記事がありました!

日本語教師の仕事は2024年度から国家資格になりましたが。。。

なんと、現役の日本語教師からは「資格を取っても待遇の改善にはつながらない」という意見が多いとか。。。

日本語学校に常勤で採用される場合の初任給は、20万円〜23万円が相場だ。管理職になるまで額はあまり変わらないので、10年働いても年収300万円程度の人はザラにいるというのが現状!

◆非常勤の日本語教師の平均年収は100万円から200万円?業務内容は?

30代以下が13%しかいないのはどうやら年収が理由だとそうです。

業務内容はある常勤講師の話として「「担当の留学生に関することは何でもやらないといけません。学校を休んだり、失踪したりしないよう管理するのが最重要業務ですが、ほかにも生活相談や進路指導、身の回りのお世話まですべて1人で対応しています」

病院に同行したり、電気代の未払いの留学生の代わりに電力会社との交渉など「日本語を教える」以外の業務も多岐にわたっているようです。

しかも、このようなイレギュラー業務は年々増えているとのことです。

◆給料が低く抑えられている理由

理由は2つ、

1:途上国の留学生の学費に頼った経営
途上国は政治的に不安定なところが多く、特定の国の入国制限がいきなり強化されることもあるため人数が読めない。

2:「日本語は誰にでも教えられる」という認識

ある専門学校では英語の講師は2倍くらい時給が高いそうです。それは「日本語を教えるのは難しくないから時給は低くて当然、という考えがウチの理事長にある」という考え方。

そしてこの認識は、日本語教師をこれから目指す人にさえ感じられるという。

「以前、定年退職後に講師の勉強をしている方と話す機会があったのですが、その方が、『残りの人生は日本語教師 “でも”やろうと思っている』と言ったんです。『そんなに甘くないですよ』とやんわり返しましたが、正直、少しカチンときましたね」また、定年後に始める方は時給が安くても「国家資格を取得して日本語を教える」というところに惹かれて始める方も多いそうです。だから時給が低くても「国家資格&教える」というところで満足しているのでなかなか時給が上がらない原因なのでは。。という見方もあります。

「日本語は誰にでも教えられる」という考えは、完全な誤解だ。しかしこの認識は広く浸透しており、日本語教師の給料が低く抑えられる根因となっているのは間違いないと記事には書かれていました。

<日本語教師は専門性の高い仕事>なのに現状を見るととても残念です!

これから目指す方はすでに日本語講師として仕事をしている方に話を聞くなど現状をよく調べてからチャレンジしてくださいね!

高村 祐規子

合同会社キャリア&マネー協会代表 人材育成コンサルタントとして企業内研修のコンサルや女性専門のキャリアカウンセラーとして現在まで約1万名の女性たちとの面談経験がある。「働く女性のキャリアとお金」が専門。
「GCDF-Japanキャリアカウンセラー」「ファイナンシャルプランナー」
法政大学大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻修了

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