おはようございます。
人生、上手に寝たもん勝ち!2分間コラム。
さて、今年は、50代女性がこの先の50年も輝くための睡眠というテーマでお届けしています☆
今回は、ここ数日の急激な寒さから、こんなテーマをご紹介します。
「寒暖差疲労」と睡眠について。
そう、カグ女世代の女性は、自律神経系の機能が乱れがち・低下しがちな方も少なくない。
興奮や緊張と鎮静や弛緩が上手く調節できなかったりします。
そんな人が、寝不足を重ねると・・・疲労感マシマシ!です。
まず、寒暖差疲労はなぜ起きるのでしょうか?
急激な温度変化に、体は恒常性(例えば体温や血圧など)を保とうとします。
例えば体温についていうと、気温が急に暑くなると、体は熱を外に逃がそうとして、副交感神経を優位に働かせて血管を拡張させます。逆に急激に寒くなると、体は熱を逃がさないように、交感神経を優位に働かせて血管をキュッと縮小させます。
やっと暖かいのに体が慣れてきていたところへ来て、ここ数日の様に急激に冷えると・・・体温を逃がすまじ!と交感神経が働いて常に興奮緊張状態。
体は疲労していきます。
寒暖差が激しいと、肩こりや頭痛、めまいやほてり、末端の冷え、食欲減退を感じる人もいるかもしれません。眠れなくなる人もいるでしょう。
睡眠は、そう、交感神経が興奮している状態では良い眠りは訪れません。
リラックスの神経。副交感神経が優位になって初めて良く眠れます。
もし、気温が急激に下がった一日の終わりにいつも以上に疲労感を感じる人、数日後に暖かさが戻ってきたときに疲労感が残っている人、そんな方は、【意識して】夜はリラックスする時間を取ってください。
自律神経が乱れる⇒疲労感⇒眠れない⇒疲れが取れない⇒眠れない⇒自律神経の乱れ戻らず⇒眠れない・・・
ループが完成です!これでは大変。
寒暖差が大きい時、自分の自律神経のスイッチングはしっかりできる体かどうか?チェックできるチャンスかもしれません。
一年中暑い気温でほぼ一定の赤道直下の国ではありません。
季節変動も日内変動も大きい日本に住んでいる以上、自然現象である寒暖差を人間がどうこうすることはできません。
自身の体の働きを鍛える&環境を工夫するしかないのです。
多かれ少なかれ誰もが寒暖差で肉体は疲労します。睡眠にはその肉体疲労回復の効果もあります。
意識して副交感神経を優位に働かせて、良い眠りを取るように心がけてみてください。
それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」
プロフィール
Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)
埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)
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