Vol.18 睡眠と新入社員

おはようございます。
人生、丈夫に寝たもん勝ち!2分間コラム。今回は、「新入社員と睡眠」のお話です。

衝撃!?『新卒の五月病には睡眠が大きく関係していた!!』

カグジョブログ読者世代の皆様の中には、多くの従業員を抱えた企業の経営者の方もいれば、人事担当の方、初就職を迎える娘・息子をお持ちの方などもいらっしゃると思います。

一企業人としても、母親としても、初めての社会人生活は会社に馴染んでしっかりと働き続けられるかどうか?は心配なところです。

一年以内の離職率は、大卒新卒者の場合、約11.5%(平成29年)
仕事が合わなかった、職場が合わなかった、他にやりたいことができた・・・などなど理由は様々でしょう。

しかし、実は1年目の五月病からの離職には、「睡眠」が関わっている可能性も少なくありません。

まず、学生時と社会人とではその生活も環境も大きく変わります。
初めて飛び込む世界。新しい環境に、期待や不安や意気込みもあれば、緊張を強いられる場面も沢山発生します。心(脳)はいつも以上に疲労するのです。
例えそれが、自分にとって心地良いものでも悪いものであろうと今までと違う強い刺激は「ストレス」として心身は認識します。
最初の一ヶ月が過ぎることには自分はそうと気づかなくても脳は疲労困憊です。

そしてその脳疲労を回復するのが唯一「睡眠」なのですが・・・

ここで大きな問題が!?
みなさんも覚えがある方いるのではないですか?私も大学生の頃は昼夜逆転生活!夜はアルバイトに明け暮れ朝まで飲み歩き、昼間は授業をサボって昼寝・・・

そんな生活に慣れきった身体は、4月1日からいきなりの昼夜正常生活に一朝一夕には順応してくれません。
休日は睡眠負債の返済に費やされます。しかもその負債の返済方法がまた間違い。昼まで寝ているそんな状態です。

これでは、体内時計のリズムも正しく刻むことができません。
さらに、良い睡眠を促す入眠ホルモンメラトニンの分泌タイミングも揃ってくれません。
脳が唯一休息できる睡眠も上手に取れない状態です。
体調不良にもつながります。

そして、仕事が合わないや人間関係が上手くいかないなど、負の方向に過度に心や思考が揺さぶられている状態で、睡眠がしっかり確保されていない&日光に当たっていないと・・・・
メンタルバランスを整えてくれるセロトニン分泌も低下し、さらに負のスパイラルに!

同時に、脳機能が低下し、判断力や認識力、コミュニケーション力も数十%単位でダウンします。ミスやロスも増えるますます苦しくなる・・・。

大卒新卒者を迎える我々の側は、新卒の能力と彼らの精神状態、それに合わせてそれまでの学生時代のライフスタイルを想像して、
「心身を休めるゆとり=睡眠」をしっかり取らせるよう指導することも大切です。

長く活き活きと活躍してもらうために。
例えばご両親は、お祝いの一つとして快眠グッズを贈ってみてはいかがでしょう?
新人研修には、基礎的な生活指導と睡眠指導も取り入れてみてはいかがでしょうか?
「睡眠は世界でイチバン楽で楽しい自己管理」
五月病を軽く済ませるのも自分次第ですものね。

それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)

埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。

新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

 

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