何科に行くべき?睡眠時無呼吸症候群の診断のお話

はじめに

自分では気づいていないかもしれなくても、睡眠時無呼吸症候群の可能性が多くなっているカグジョ世代。放っておくのと治療するのとでは、睡眠の質が全然変わるし、今後の人生における健康寿命が変わるかも?!
今まで何度か無呼吸のコラム書きましたが、今回は医師の探し方。と言っても、筆者の独断&理想論ではありますが。参考になれば幸いです。

薬剤師&医師ではない睡眠の専門家目線で考える無呼吸治療の理想の医者って?

閉塞性睡眠時無呼吸症候群OSAS(Diagnostic approach for obstructive sleep apnea syndrome)

一般の人達は、「何?いびき&居眠りがあるの?無呼吸かもよ?」と思うことは悪いことではありません。診断も治療も自分で出来ないから医者ではなくて一般人なわけで。
でも、たったこれだけの現象で、ネット検索して無呼吸だ!と自己診断してここで決めつけるのは間違い。自分で分かれば医者はいらない。

とはいえ、自分の健康状態の変化を感じ取り、過信しすぎず疑いを持つことはとっても大切です。

さて、どこの診療科に相談したら良いのでしょう?

‏主に、OSASを見ている診療科には次のような科があります。
睡眠外来、神経内科、呼吸器科、循環器科、耳鼻科、歯科口腔外科など。

睡眠状態から診断する、脳機能を診て診断する、呼吸状態改善でCPAP治療をする、鼻腔を広げる手術をする、マウスピースで気道確保をする…など実は得意分野が違うのです。

確かに太りすぎが原因の人もいます。元々の顎の骨格が細すぎるのが原因の人もいます。無呼吸でも閉塞性ではなく中枢性の人もいます。CPAPで効果が出ない人も少なくないです。マウスピースが睡眠の妨げになる人もいます。舌の筋肉が衰えた結果な人もいます。鼻が原因でない人もいます。寝具が原因かもしれません。

睡眠障害の鑑別診断はしたの?低呼吸・無呼吸の検査はしたの?上気道は診たの?睡眠時の脳波はとったの?歯並びは?

ズバリ、
「睡眠医学の知識があり」
「じっくり問診をしてくれて」
「自分の専門以外にも耳鼻科・口腔外科・歯科などの知識があるか、若しくはそういう診療科の先生方に協力を仰げる」
医師だと思います。

先ずは、かかりつけの内科で相談でも良いのです。但し、「何?いびき?居眠り?無呼吸かもね。」と言う医師はダメ。たったそれだけの情報で診断は出来ません。

「痩せなさい。」としか言ってくれない医師もダメ。
それこそ一般人でもAIでも言えます。

会って見なければわからないわけで、受診料もかかりますが、専門は責任をもって&専門外は専門者に任せることが出来る=患者さんを診て&見て総合的に判断できる医師に出会いたいところです。

当たり前ですけど、先ずは患者の既往歴をきちんと把握してくれる医師を探すこと。

ここだけの話、薬剤師をやっていると、同じ患者さんでも複数の病院に罹っている人に沢山出会います。
我々は患者さんのお話やお薬手帳から、疾患や今の状態を探ります。もちろん診断は出来ません。疾患一つ一つについて医師の様に詳しくは知りません。

でも大体のあたりをつけないと話が食い違ってしまうのです。

同じ薬でも、病気の種類によって薬の量や使い方が全く異なるものもあります。理由があって同種同効薬を重複させる場合もあります。医師も薬の使用量や飲み合わせなどについて、専門外の物についてはあまり知らないものです。

だから患者さんに面倒くさがられても、薬物治療の最後の砦である我々薬剤師は話を聞こうとします。そうでないと健康被害という重大な事故に繋がりかねないからです。

そんな中、本当にこの先生ちゃんと患者さんに向き合っているのかな?と疑問に思うことがあります。

なんで??や、この人にそれ出しちゃダメでしょ!や、昨日ほかの病院で同じ薬もらっているじゃないの!や、あぁこの先生ちゃんと診てない&見てないな・・・という様なガッカリすることが実は度々あるのです。

自分の専門分野、目の前の疾患しか視野に入ってないのは如何なものかと思うのです。
担当の病気は診ていても、患者さんそのものを見ていない。お薬手帳ひとつまともに見ていないのです。情報が沢山読み取れるノートなのにも関わらず。

他の疾患もそうですが、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療は、様々な原因のため様々な専門分野の力が必要とも言えます。
まだまだ自信をもって診断出来る医師が限られている疾患かもしれません。睡眠医学の知識だけでなく、様々な分野の医師同士のネットワークを持った医師を味方につけてみてください。

‎また、いつになるかわかりませんが、どうやら近い未来に、睡眠障害〇〇科を標榜出来るように厚生労働省が検討中です。
患者さんがどこに行けばよいか、今よりわかり易くなる日もそう遠くないかもしれません。

まとめ

睡眠時無呼吸症候群は、寝不足状態を作るだけでなく、健康状態も悪化させます。疑いのある方は、一度ご相談してみてください。

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
薬剤師/睡眠改善インストラクター(H29年現在)薬科大学卒業後、営業職に従事。その後メンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる。2011年独立。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』や『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、セミナーや講演、企業研修を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~   https://mizuki-kaimin.com/
新聞コラム連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

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