こんにちは、ファイナンシャルプランナーの阪田順子です。
11月も既に後半、今年も残り一カ月程度ですね。12月に入ると忙しくなりますが、資産運用をしている人には時間をとってでもやっておいて欲しいことがあります。それは、一年の振り返りと来年の計画です。仕事や生活面でそういったことを行う人は多いでしょうが、資産運用でもやってあげるといいですよ。そうすることによって、より効率的で安定した資産運用を実現できます。
今回は、どのようなことに気を付けながら一年の振り返りと来年の計画をすればいいかについて解説します。
資産運用の実績の振り返りと現状分析
まず、今年1年間の資産運用の実績を振り返りましょう。目標に対して今年はどのくらい達成できたのかを確認します。目標が達成できている場合は良いですが、達成できなかった場合はその原因を分析することが重要です。長い目で見て問題なければいいですが、このままでは目標達成が危ぶまれるということであれば、ポートフォリオを組み替えるなどするとよいでしょう。
なお、何となく資産運用をしていて、目標を立てていないという人も多いと思いますが、目標を設定することはおすすめです。そうすることで、資産運用への取り組みに意欲的になれますし、作りたい金額を作りやすくなります。ぜひ、目標を立てていない人は、目標設定もしていきましょう。
節税対策
資産運用においても、年末は税金対策を行う重要なタイミングです。特にNISAなどの税制優遇制度を活用していて、資金に余裕がある人は、年間の非課税投資枠を使い切ることも考えてみるとよいでしょう。
また、特定口座などにおける投資で損失が出ている場合は、他の利益と相殺する損益通算を行い、翌年の税負担を軽減することが可能です。損益通算は確定申告をする必要があるので面倒と感じる人も多いですが、少しでも税金を少なくしたいという人にはおすすめです。年間取引報告書を確認し、翌年の確定申告がスムーズに行えるよう準備をしておきましょう。
来年の投資計画を立てる
今年の振り返りなどが終わったら、翌年からの資産運用についてじっくりと考えましょう。今年の反省を踏まえ、目標を見直したり、新たな計画を立てたりすることが重要です。
目標は、「何のために、いつまでに、いくら必要か」ということを明確にすると設定しやすくなります。カグジョ世代だと、資産運用は老後資金のためという人が多いと思いますが、60歳までなのか、65歳までなのか、2,000万円なのか、3,000万円なのかなどによって、資産運用のやり方は大きく異なります。具体的な目標を決めることで、「1年間でいくら増やしたいのか」「どのような商品に投資するのか」ということも見えてくるでしょう。
まとめ
年末は忙しい時期ですが、来年からの新たなスタートを切る重要な時期です。今年の実績を振り返り、節税対策をしっかり行い、来年の計画を立てることで、資産運用をより効率的に進めることができます。このひと手間が、あなたの未来の豊かさを大きく変えることになるかもしれないので、後回しにせず早めに取り組んでくださいね。
<プロフィール>
阪田順子/ファイナンシャルプランナー 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®超初心者向けマンツーマン投資サポーターとして、投資が「怖い」「難しい」「わからない」という方をマンツーマンでサポート。 知識がない、専門用語がわからない方でも投資をスタートできる、「資産運用講座」や「株式投資講座」が人気。投資で失敗し数千万円を失った身内を見て、投資は絶対にやらないと決めていたが、ファイナンシャルプランナー資格取得と同時に勉強のために投資を始める。 「失敗したらお金を失う」という不安を抱えながらのチャレンジだったが、適切な投資をすれば安定的にお金が増える、稼ぐことができることを実感する。 その後は本格的に投資について学び、年収を2倍以上にすることに成功。 お金があれば人生が豊かになるだけでなく、何かあったときも安心なため、投資を多くの人に始めてもらいたいと考え、以前の自分のように投資にネガティブなイメージや苦手意識を持つ人が投資を始められるようにマンツーマンでサポートをする講座を開始。 投資で豊かな人生が送れる人を増やすために、ブログやSNSで情報発信も行う。HP:http://fponestyle.com/ ブログ:https://ameblo.jp/meromeromeronnu/ |