《和文化》江戸時代のパンデミック

こんにちは!
笛の福原百麗(ふくはら ひゃくれい・藤本博子)です。

ようやく自粛が解かれた地域があるものの、東京含む関東圏は厳戒体制が続いております。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
働き方も、家での過ごし方も大分変わられたのではないでしょうか?

このような状況ですので、今回は少し趣向を変えて、江戸時代の流行病について辿ってみました。

疱瘡(天然痘)は6世紀から何度か大流行しました。はしかの流行もあったようですが、今回の新型コロナのようなパンデミックは江戸時代後期のコレラが最初のようです。
開国に向かっていた日本に訪れたアメリカの船が、中国経由で長崎に入った際に持ち込まれました。死者は10万人とも30万人とも言われています。

何度かの大流行の中で、「東海道五十三次」で知られる浮世絵師、歌川広重もコレラで命を落としました。

この浮世絵は少々グロテスクですが、コレラを虎に見立て、梅酢を掛けて退治しようとしています。梅酢の効果を紹介しているものです。

浮世絵はこの世の中の様子、浮世を描いたもの。
今では日本の誇る芸術、美術と捉えられてますが、当時は新聞、雑誌のようなものでした。
広告宣伝や情報発信のツールですね。
江戸時代に贅沢禁止令が発令された時には、贅沢を煽るものとして、浮世絵もかなりの縛りを受けました。

版元や浮世絵師はそのルールを守ろうとしたり、あるいは、網をかいくぐって版(版画、浮世絵)を刷り続けてきました。今でいえば雑誌社のようなものでしょうか?

そんなわけですから、庶民も浮世絵師自身も浮世絵を芸術とは捉えていませんでした。
だから、陶器などの包み紙に使われて西洋に渡り、西洋の人々、印象派の画家たちに衝撃を与えたのですね。
ただ唯一、北斎には浮世絵を芸術と捉えていたと思われる節があります。
「世界に影響を与えた100人」に唯一日本人で選ばれている北斎は、やはり凡人とは違う意識を持っていたのでしょうね。

まだまだ気が抜けない状況ですが、早く美術館や音楽会を堪能できる日が訪れるよう、願っております。

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ワード・スピリット 藤本博子
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藤本博子(福原百麗)

伊藤忠商事を皮切りに、転職8回、事務職から営業、大道芸人まで20の職種を経験。16年間、人材派遣・紹介会社にて営業、転職コンサルタントとして勤務後、独立。

これまでのべ1万人以上の就業・転職サポートを行い、2013年には人材大手転職サイト主催のスカウトコンテストにて1位(部門別)獲得。

現在、民間委託の求職者支援訓練指定校(セラピスト養成)にて就職支援講座(自己分析、就活実技、顧客サービス等)及びキャリアカウンセリングを担当。現在、京都造形芸術大学で芸術学を学びながら、アートを取り入れた「じぶん分解ワークショップ」を開発。訓練校やセミナー等で広く活用している。

一方、長唄囃子福原流笛方として演奏活動の他、洋楽(フルート)との比較やビジネスの視点から見た指導は非常にユニーク。

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