こんにちは。株式会社 FitStat APACの庄司真由美です。
「補助金や助成金って、これから減るの?それとも増えるの?」
そんな声を多くの経営者の方から聞くようになりました。
確かに、世の中の情勢が変わる中で、国の支援制度も見直されているのが現実です。
この記事では、法人が利用できる補助金について、なるべくわかりやすく解説します。
目次
はじめに:事業計画が補助金採択の鍵を握る
補助金の審査において、事業計画書は申請の成否を左右する最重要書類で審査委員は限られた時間で多くの申請書類を評価するため、「伝えるべきポイントが明確」です。
「実現可能性が感じられる」計画書が高評価を得やすくなります。
では、具体的にどのような点に注意すればよいのでしょうか?
採択される事業計画の作成ポイントを解説します。
加点される事業計画の5大要素
1. 社会課題や地域ニーズとの明確な紐付け
「なぜこの事業が必要なのか」を客観的なデータで示すことが重要です。
例えば、地域の統計データやアンケート結果、業界の動向などを引用し、
事業の必要性を裏付けましょう。
良い例:
「当市の高齢化率は35%(全国平均28%)と突出しており、特に独居老人の見守りサービス需要が過去5年で2倍に増加(市福祉課調べ)。本事業はこの課題解決に直接寄与します」
2. 具体的で測定可能な目標設定
抽象的な目標ではなく、数値化可能なKPI(重要業績評価指標)を設定しましょう。
NG例:「地域活性化に貢献します」
良い例:「年間100回のイベント開催により、延べ5,000人の参加者を見込み、地域商店街の売上を前年比20%向上させます」
3. 独自性と革新性のアピール
類似事業との差別化ポイントを明確にします。技術的特長、新しいアプローチ、パートナーシップの強みなどが評価されます
4. 実現可能な予算とスケジュール
無理のない資金計画と、具体的な実施スケジュールが求められます。特に人件費や設備投資の内訳は詳細に記載しましょう。
5. 事業終了後の持続可能性
補助金終了後も事業を継続するための収益モデルや、自治体との連携計画があると好印象です。
よくあるNG例と改善策
① 専門用語の多用
NG例:「ブロックチェーン技術を活用したP2Pプラットフォームを構築」
改善例:「最新のデジタル技術を用いて、誰でも簡単に安全な取引ができるシステムを開発」
② 根拠のない数値目標
NG例:「売上を大幅に増加させます」
改善例:「既存顧客アンケート(回答数200)では、本サービスの導入意向が68%であったことから、初年度は地域の30事業所への導入を見込み」
③ 事業内容と予算の不一致
NG例:「大規模なPR活動を行う」と記載しながら、広告費が少なすぎる
改善策:SNS活用など費用対効果の高い手法を具体的に提案
おわりに:説得力と熱意のバランスが重要
事業計画書は、客観的事実に基づいた説得力と、申請者の熱意の両方が必要です。審査委員は「この事業なら成功するだろう」と確信できる計画を求めています。今回紹介したポイントを参考に、採択される可能性の高い事業計画書を作成してください。
最後に、提出前に必ず第三者に読んでもらい、分かりにくい点がないかチェックしてもらうことをおすすめします。
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【プロフィール】 株式会社 FitStat APAC 庄司真由美 金融業界で25年間の経験を持ち、銀行・保険・証券会社にて支店での顧客応から本社での代理店営業まで幅広く担当。 「お客様目線のサービス」を信念に、常に顧客満足を追求。 コロナ禍をきっかけに「自分にとって本当に価値のある働き方」を見直し、 お客様からの「ありがとう」を一つでも多く頂くことを目標 に現職で事業部を立ち上げ。補助金・助成金を必要な人に届けること使命とし、日々精力的に取り組んでいる。 |
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