第1回 リラックスだけじゃない!ラベンダー精油の魅力

保科(ほしな) フランス式アロマテラピー<カリーナエッセンシャルカレッジ〉学長
なでしこsalon主宰
岩手県大船渡市出身。日本初のメディカルアロマリンパ専門サロンLuna route表参道店・横浜店にてアロマコンシェルジュとして活動後、カレッジ認定講師として延べ300名以上にオートクチュールアロマ®メソッドを提唱。
現在では受講生向け講義の他、講座開発、企業での講演会、社内ワークショップ等を企画開催している。

講演実績
SONY様 Bridge Terminal 登壇「植物の香りでセルフメディケーション」

法人様向け講座テーマ実績
「植物の香りで閃き力力アップ!」
「ビジネスシーンでの印象を上げる!効果的なアロマ(香り)の纏い方」
「毎日使えるアロマ活用法」等

はじめまして!今日から神楽坂女子倶楽部でアロマコラムを担当させて頂く保科(ほしな)です。
働く大人女子にぴったりの簡単アロマ(精油)情報をお届けいたします。

ラベンダー豆知識

ラベンダーと聞くと思い浮かぶ言葉って、どんなものがありますか?
よく聞くのは、「癒し」「リラックス」「安眠」このあたりのワードが特に多いです。
そもそも、なぜラベンダーは癒し効果が期待できるのか、ご存知でしょうか。

◆ラベンダーの出身地
多くのラベンダーは地中海西部が原産のシソ科の多年草で、ヨーロッパやアフリカ、アメリカに広く分布し、栽培品種は100種類とも言われているバリエーションの豊かな植物です。

◆ラベンダー精油の代表的な成分の特徴
酢酸リナリル:
・高い鎮静作用・セロトニンの分泌を誘発する作用
リナロール:
・高い鎮静作用・抗不安作用・抗炎症作用

実は、アロマ(精油)って化学の世界なんです。植物の内包する芳香分子(香りの元となる分子)によって、私達が得られる恩恵が変わってくるんですよ。
とてもシンプルで奥深いメカニズムなんです。
この芳香分子が、私達の体にこんな効果をもたらしてくれます。
ラベンダーの場合は、芳香分子の中に、安眠やリラックス作用の期待できる成分が沢山入っていることから、『癒しの精油』として広く知られています。

ラベンダー活用法(体の不調編)

・緊張をほぐす
・体の炎症や傷みを抑える
・神経性の緊張からくるストレスの緩和
・神経の高ぶりによる不眠の緩和
・高血圧の緩和
・動機、頭痛、イライラの緩和
・細菌やウィルスへの抗菌作用 など

リラックス以外にも多岐に渡るラベンダー精油。
意外な所では、高血圧の症状を緩和してくれる点。
これはご存知の方も少ないのではないでしょうか。
高血圧からくる頭痛症状をお持ちの方も、ラベンダー精油は一役買ってくれる頼もしい存在です。
また、ウィルスや細菌から守る力も持っているので、withコロナ時代、ラベンダー精油は必需品とも言えるアイテムです。
使っていくことで免疫アップも期待できますので、特別な時に使う、から、日常的に使うことをおすすめします。

ラベンダー活用法(アンチエイジング編)

・瘢痕形成作用
・抗炎症作用
・髪への効能
・脱毛の予防
・髪の強壮 など

ラベンダー精油は、薄毛、抜け毛、ふけ、白髪など、髪の悩みに対しても効果が期待できる精油です。
食からの栄養が届きにくい髪の毛ケアを、ラベンダー精油を使ってケアする事が出来るんです。
いつまでも、若々しいヘアのために、ぜひラベンダーを活用してみてはいかがでしょうか。

ラベンダーアイテムお勧めTOP3

ラベンダー精油は持っているけれど、ディフューザー以外の使い方がわからない!
そんなご相談をよく頂きます。
今回は、用途別おすすめアイテムを3つお伝えします。

1位 ミストタイプ
ミスト状(スプレー状)になっているアイテムはべたつかないので場所を問わす使うことができます。
手指消毒として、ヘアケアとして、匂い対策としてなど、ラベンダーミストが1つあるだけで色んなシーンで活用できます。
私も、バックの中に必ず忍ばせているアイテムの1つです。

2位 ジェルタイプ
トロリとしたテクスチャーが気持ちいいジェルタイプ。広範囲に塗布できることもおすすめの理由です。
虫刺され、やけど、打ち身など、怪我をした時の応急処置として大いに役立ってくれます。
ちなみに、アロテラピーの先駆者、化学者ルネ・モーリス・ガットフォセは、実験中の事故で手にひどい火傷を負った際、ラベンダー精油に頼りました。
その時、ラベンダー油が痛みを緩和し、火傷の痕を治すその早さに驚かされ、精油の可能性に気付き研究を深めていったというエピソードがあります。

3位 オイルタイプ
スキンケアや乾燥を防ぐためにぴったりなオイルタイプ。
朝晩のスキンケアの保湿アイテムとして必須アイテムです。
お肌のターンオーバーを正常化させるサポート役として、ラベンダー精油は非常に役に立ちます。
ターンオーバーとは、新しい皮膚が生まれて古い皮膚がはがれ落ちるサイクル=肌の新陳代謝のことです。
ターンオーバーには周期があり、20代の健康な肌であれば作られた皮膚がはがれ落ちるまで約28日かかると言われていますが、加齢や肌ダメージの程度によってターンオーバーにかかる日数は伸びていきます。
一般的に40代以上だと約45日ほどの日数が必要になると言われています。
ターンオーバーの速度が低下すると、なかなか皮膚が生まれ変わらないので、シミやそばかすができやすくなります。
ターンオーバーの正常化のサポートをしながら、吹き出物などのスキントラブルにも頼りになるのがラベンダーのすごさ。
本当にオールマイティーに使える万能アロマ(精油)です。

アロマ(精油)を使ってのスキンケアアイテム作りは少しコツがありますので、ご興味ある場合はお気軽にご相談ください。
アロマライフを通じて、より豊かな暮らし作りのご提案をさせて頂きます。

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