香港は梅雨のような時期を過ぎ、連日30度近い夏日が続いています。
先日、香港ではじめて転職活動をしました。
日本で行う転職活動とは似ている部分もありましたが、違うこともありましたので、今回は香港の転職事情についてご紹介します。
まず、日本人が香港で働くときには、一般的に労働ビザを取得する必要があります。
駐在員として香港で働く場合は、会社が手続きをしてくれますが、個人で移住し仕事をする場合は、大学の卒業証明書や日本で働いていた会社の在籍証明書、香港での雇い主に「なぜ採用が必要なのか」などの理由が書かれた書類等を自分で揃え、イミグレーション(入局管理局)に提出し、許可を得なければなりません。
英語での記入となり難易度が高いことと、万が一に申請が通らず取り下げられた場合は許可のおりる確立が極端に低くなることから、日系のビザコンサルタントの会社がいくつも存在します。
また、一般的には、誰でも申請することができるわけではなく、学歴や社会人年数などで条件を満たす必要があり、さらには、スポンサーとなる企業も事前に探さねばなりません。
労働ビザの期限は2年程で、更新手続きをする必要があり、現在の法律では、7年で永住権を取得できます。
最近の傾向としては、完全失業率の悪化から外国人の労働ビザ取得は厳しくなってきているそうです。
転職する際は、スポンサーチェンジを行う必要があります。早ければ1ヶ月で取得でき、再び働くことができます。
香港で転職活動をする場合、3つの方法があります。
1. エージェントに依頼
香港にはRGF(リクルート・グローバル・ファミリー)、JACリクルートメント、NAC KINGSWAY、パーソル、香港ワークスなど様々な日系の人材紹介会社があります。
日本と同様に、担当者がついて案件紹介から面接の日程調整、採用条件について調整してくれるため、初めての転職におすすめです。
英語を使った仕事がしたいという場合は、英語レベルをチェックしてくれ、レベルにあった仕事を紹介してくれます。
2.人材紹介アプリ、ホームページから直接依頼
香港人の転職活動でよく使うのが、人材紹介アプリ「jobs DB」です。香港のローカル企業を中心とした人材案件を見ることができ、応募もできます。
ホームページにも求人情報が出ている場合があるので、確認すると良いでしょう。
友人や知人からの紹介
香港には日本人が多く住むため、日本人コミュニティーが存在します。サークルに所属して友人や知人を作っておくと、いざというときに紹介してもらえる可能性が高くなります。
香港と日本の違いは、香港ではある程度の年齢になるまで、ステップアップのため短い期間で転職をする人が非常に多く、転職しやすい環境です。
今回実際に転職をしてみて、実際に自由度が高かったです。100%関連する経験でなくても、必要な存在だとアピールできれば、採用されやすい傾向があるように個人的には感じました。
香港の新たな魅力を知って、まだまだ香港に住むことになりそうです。
次回は、ノスタルジーを感じるリノベスポットを紹介します!
高橋 彩(たかはし あや)
日本人の香港在住者向けに、香港の食やビジネス、観光スポットなどを届けるフリーマガジンの編集者。
日本では、ディスプレイデザイナー、住宅系雑誌の編集、婚礼会社のマーケティングを経験。
2016年8月に香港へ移住。3月に約6,000人が住む離島に引っ越し、平日は都心ライフ、週末はゆったりと島時間を満喫している。
この記事へのコメントはありません。