こんにちは。株式会社 FitStat APACの庄司真由美です。
「補助金や助成金って、これから減るの?それとも増えるの?」
そんな声を多くの経営者の方から聞くようになりました。
確かに、世の中の情勢が変わる中で、国の支援制度も見直されているのが現実です。
この記事では、法人が利用できる補助金について、なるべくわかりやすく解説します。
補助金や助成金の申請を経験した方なら、一度は「なぜ落ちてしまったのか」「採択された人との違いは何だったのか」と悩んだことがあるのではないでしょうか。必要書類を揃えて期限までに提出しても、結果はシビアに分かれます。そのカギを握っているのが、審査員の評価の視点です。今回は、申請者があまり知らない「審査のウラ側」を少し覗いてみましょう。
1. 審査員が重視する基本観点
審査は単に「提出書類が揃っているか」を確認するだけではありません。事業の本質を見極めるため、以下の観点が特に重視されます。
実現可能性:申請した計画が現実的で、実際に実行できるのか。人材や資金の裏付けは十分か。
必要性:なぜ今、その取り組みを行う必要があるのか。社会的課題や市場のニーズに合致しているか。
波及効果:事業が成功した場合、どのような効果が広がるのか。地域経済や雇用、環境に良い影響を与えるか。
特に「波及効果」は見逃されがちですが、GDP成長や地域振興に貢献する事業ほど評価は高くなります。単に自社の利益を語るのではなく、社会全体にどう波及するかを伝えることが大切です。
2. 知られざる加点制度
審査では、基礎点に加えて「加点項目」が設けられている場合があります。これは申請要領に小さく記載されていることも多く、意識せずに申請すると大きな機会損失につながります。代表的な加点要素には次のようなものがあります。
地域連携:地元企業や自治体、商工会議所などと連携して進める体制があるか。
DXや環境対応:デジタル化やカーボンニュートラルなど、国が推進する重点分野に合致しているか。
新規性・独自性:単なる模倣ではなく、自社ならではの強みや工夫があるか。
雇用創出:新しい雇用や人材育成につながるか。
例えば、同じ設備投資でも「地域の中小企業と共同で使える仕組みにする」「デジタル技術を活用して効率化と環境負荷軽減を両立する」といった工夫があるだけで、採点結果が大きく変わる可能性があります。
3. 読み手目線の重要性
意外と見落とされるのが「伝え方」の部分です。審査員は数十件、場合によっては百件を超える申請書を限られた時間でチェックします。そのため、いかにわかりやすく伝えるかが重要になります。
専門用語を避ける:業界内では当たり前の言葉でも、審査員が必ず理解できるとは限りません。できるだけ平易な表現を選びましょう。
図や表で補足する:文章だけでなく、フローチャートや数値の比較表を入れると一目で理解しやすくなります。
論理的な構成:「結論 → 理由 → 根拠データ」の流れで書くと説得力が増します。
読みやすさは単なる「印象」ではなく、理解のしやすさ=評価のしやすさにつながります。
審査員の頭に4. 審査員が求める「安心感」
さらに忘れてはいけないのが、審査員が申請者に対して「この事業なら安心して支援できる」と思えるかどうかです。予算は限られているため、リスクの高い案件は避けられがちです。例えば、資金計画が曖昧だったり、実施体制が弱いと判断されると、事業内容が良くても採択に至らない場合があります。
逆に、「実施スケジュールが具体的で、数値目標も明確」「過去の実績があり信頼性が高い」といった点が示されていれば、審査員は安心して高評価をつけられるのです。
4. 審査員が求める「安心感」
さらに忘れてはいけないのが、審査員が申請者に対して「この事業なら安心して支援できる」と思えるかどうかです。予算は限られているため、リスクの高い案件は避けられがちです。例えば、資金計画が曖昧だったり、実施体制が弱いと判断されると、事業内容が良くても採択に至らない場合があります。
逆に、「実施スケジュールが具体的で、数値目標も明確」「過去の実績があり信頼性が高い」といった点が示されていれば、審査員は安心して高評価をつけられるのです。
まとめ
補助金や助成金の審査は、公平に採点される一方で、その背景には「社会への波及効果」「政策との整合性」「伝わりやすさ」「安心感」といった視点があります。申請者にとって重要なのは、審査員の立場に立ち、「なぜ今この事業が必要で、どんな成果をもたらすのか」を明確に伝えることです。
採択を勝ち取るためには、事業の魅力を磨くだけでなく、評価基準を正しく理解し、それを効果的に申請書に反映させることが不可欠です。これらを意識できれば、あなたの計画は審査員の心に響き、採択への道がぐっと近づくでしょう
![]() |
【プロフィール】 株式会社 FitStat APAC 庄司真由美 金融業界で25年間の経験を持ち、銀行・保険・証券会社にて支店での顧客応から本社での代理店営業まで幅広く担当。 「お客様目線のサービス」を信念に、常に顧客満足を追求。 コロナ禍をきっかけに「自分にとって本当に価値のある働き方」を見直し、 お客様からの「ありがとう」を一つでも多く頂くことを目標 に現職で事業部を立ち上げ。補助金・助成金を必要な人に届けること使命とし、日々精力的に取り組んでいる。 |
この記事へのコメントはありません。