《和文化》コロナ状況下の音楽事情

こんにちは!
笛の福原百麗(ふくはら ひゃくれい・藤本博子)です。

第1週は休載させて頂き、大変失礼いたしました。

コロナはまだまだ終息とはいかないようで、特に都内の夜の街は要注意のようですね。

文化活動は徐々に再開されており、私は先週末、開館した両国の江戸東京博物館で「奇才 ー江戸絵画の冒険者たちー」を鑑賞してきました。
元々、混雑する博物館でもないので、ゆっくり堪能することができましたが、久しぶりのお出かけは少々疲れました。

音楽はどうしても三密になる可能性が高いため、まだまだ活動再開とはならない状況です。
いつも出演させていただいている端唄・小唄の家元様の今年秋、来年春の演奏会はすべて中止となり、友人である端唄三味線の朝川師匠も今月予定されていた研鑽会は中止。
秋の会は場所の予約はしたけれど・・・とのこと。お稽古は三密になってしまいますので、YouTubeを活用した練習に切り替えているとのこと。
各カルチャーセンターでは音楽の講座も徐々に再開しつつありますが、中には再開のメドが立っていない講座もあるようです。

ニュースでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、クラシック音楽では新日本フィルがオンラインでのリモート演奏を公開されたり、海外でもフランス国立管弦楽団、ロッテルダム・フィルなども同様の試みをされてます。

邦楽はというと、洋楽に比べてかなり数は少ないものの、長唄杵屋流の杵勝会さんが三味線・唄のリモート演奏をYouTubeに公開されていますし、若手の女流の囃子の方のリモート演奏もネットで見つけました。
長唄三味線では、聴きごたえのある「勧進帳」の「滝流しの合方」や「チンチリレンの合方」の動画がいくつもアップされていました。
(合方とは・・・三味線独奏の聴かせどころの間奏のことです)

あまり縁のない方には邦楽の演奏会って行きづらいものかと思いますが、ちょっと日本の音楽・楽器に興味がお有りの方は、ぜひこの機会に気軽にお家でネットで覗いてみてください。
笛や太鼓、鼓などの鳴物(囃子)の動画は少なくて、なかなかリアルな感じが伝わるものがないのですが、長唄の三味線、唄は聞き応えのあるものがいくつもありますのでオススメです。

私はと言いますと、Zoomでのお稽古や演奏の動画アップも手付かずですっかり遅れを取ってしまっておりますが、Zoomでのお稽古(レッスン)には色々と難しさを感じております。
非常事態解除後も大手企業を中心にリモートワークにシフトしていくとのこと。
我が師匠もかねがね伝統芸能存続の厳しさを指摘されてるのですが、伝統芸能の在り方や発信手段を根本から考え直さざるを得ない状況と言えそうです。

●ストアカ(Street Academy)では「篠笛体験講座」をリクエストベースで開設しております。
ご興味お有りでしたら、こちらからぜひどうぞ!
個別にメールでのお問い合わせにも対応させていただきます!

https://www.street-academy.com/myclass/38288?

●個別にお稽古のご希望、ご相談等ございましたら、こちらまでどうぞ!

ワード・スピリット 藤本博子
wordspirit.curation@gmail.com

藤本博子(福原百麗)

伊藤忠商事を皮切りに、転職8回、事務職から営業、大道芸人まで20の職種を経験。16年間、人材派遣・紹介会社にて営業、転職コンサルタントとして勤務後、独立。

これまでのべ1万人以上の就業・転職サポートを行い、2013年には人材大手転職サイト主催のスカウトコンテストにて1位(部門別)獲得。

現在、民間委託の求職者支援訓練指定校(セラピスト養成)にて就職支援講座(自己分析、就活実技、顧客サービス等)及びキャリアカウンセリングを担当。現在、京都造形芸術大学で芸術学を学びながら、アートを取り入れた「じぶん分解ワークショップ」を開発。訓練校やセミナー等で広く活用している。

一方、長唄囃子福原流笛方として演奏活動の他、洋楽(フルート)との比較やビジネスの視点から見た指導は非常にユニーク。

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