Vol.49 50代女性が知って得する睡眠情報:日本女性は睡眠時間が短い!?

おはようございます。

人生、上手に寝たもん勝ち!2分間コラム。
さて、今年は、50代女性がこの先の50年も輝くための睡眠というテーマでお届けしていきます☆

今回は、「カグジョ世代の睡眠事情。夫の活用を考えよう!?」についてお話ししようと思います。

実は日本人は、男性に比べて「女性の睡眠時間が短め」です!
特に40代女性が最も短いのです。
さらに、日本では中学生以上でやはり、女子の方が遅寝早起き傾向が強かったり。
欧米は逆!?女性のほうが長いことが報告されています。

ということは・・・生物としての機能の差で男女差があるのではなく、どうやら社会環境や社会通念が関係しているようです。

そう、日本人女性は、外でも家でも働き者!!
昔は、働きに出る女性は少なかった。でも、家でやることは山盛り。しかも主よりさきに寝るなど言語道断。一番遅くまで起きて家事をこなし、一番早く起きて家族のための支度をする。主婦はそれが当たり前・美徳である時代がありました。
そのような考え方は、おそらく我々の世代までは子供のころから刷り込まれています。

そして、現代。カグジョメンバーはみんな働き者!自らビジネスを手掛ける人も沢山います。
外でバリバリ働き、家でも「女子たるもの〇〇でなければならない思想」が抜けきらない世代でもある・・・

先日某男性大臣の育児休業がニュースになっていましたが、50代ではすでに子供たちは手が離れていることが多いですが、私がやらなきゃ思考のベースは既に妊娠出産のときにも決まっています。2018年過去最高!と言いながら、いまだに男性の育児休暇取得率は6.16%。女性は80~90%の取得率。約4割が退職して育児に専念するため、仕事をつづけた人の育休取得率と考えたとしても、約30~40%。
まだまだ男女差が大きい。

また、昨年話題になった「見えない家事」
ゼネラルリサーチ株式会社が共働き夫婦を対象とした「家事に関する意識調査」では、男女とも、家事は気づいた人がやればよいと思っている。しかし、では5割づつか分担しているかといえば否!!自分の分担割合は?という質問に対しては、男性が3割が圧倒的に多く、女性は7割と思っている人が多い。
しかも、その家事の内容が面白い。妻側の担当する家事には「見えない家事」がついてくることが多いわけです。
細々やることが沢山!大変!時間がかかる!のです。

では、半々にすればいいじゃない?!
でもできない。それには、男性の側だけでなく、女性側も、家事は女性がするものという無意識が働いているのでしょう。
だって、私たち、遅寝早起きの頑張る母親見て来ているのだもの・・・

さらに、介護。誰がそのメインを担っていますか?
介護される親自身も、息子より娘に頼る人が多いのです。息子よりも嫁に頼る人も多いのです。これもまた事実。
しかも場合によては介護は夜だからと言って待ってくれません。何度も睡眠を中断することもあるでしょう。

さらに、やっぱり女性ですもの。美容にかける時間も男性に比べて長いことが多いでしょう。最近の男性は女性以上に時間をかける方も増えてきましたが。
やりたいことへの学びの時間も欲しいし・・・
更年期でホルモンバランス崩れて睡眠に問題が出る人もいます。

社会的にも、自分自身の意識的にも、肉体的にも、日本女性には睡眠時間が短くなる要素が多い。
どこを変える?自分の意識ではないでしょうか?
「私がやらねばならぬ!」「手を抜いてはならぬ!」を少しだけゆるめてみませんか?
その家事、夫にもう少し頼りませんか?
夫に頼めないなら、手助けしてくれる機械を買うお金をねだってみませんか?
ねえ、その旦那が夜中に帰ってきて勝手に食べた食器、夜中に起きだして洗わなきゃダメですか?「軽く漱いで置いておいて。朝洗うから。」そんなお願いしてみませんか?

睡眠時間を確保したいのなら、ひょっとしたら先ずは自身の思い込みを変える。
そして周りの「女性がやるべき」という常識も少しずつ少しずつ変えていく。

50代がその後の睡眠の状態の良し悪しを決める一つのポイントでもあります。
今から生きやすい(活きやすい)睡眠環境をちょっとずつ整えてみませんか?

それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)

埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。

新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

 

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