Vol.13 睡眠と春

おはようございます。
人生、丈夫に寝たもん勝ち!2分間コラム。今回は、「春と睡眠」のお話です。

立春を過ぎましたが、今期一番の寒さがやってきました。でも、これを乗り切ればもうすぐ春がやってきます。

孟浩然の詩「春暁」にある一節。「春眠暁を覚えず」ですが、諸説ありますが概ね次のような意味です。
春の夜は短い上にぐっすり眠れるものだから、夜が明けたのに気づかず寝過ごしてしまう。
よく、昼間のうつらうつらのうたた寝状態にも当てはまると勘違いしていらっしゃる方ともありますが、意味をかんがえると、「暁」なので春の朝寝坊のお話です。
でもやはり、朝昼関わらず、春は眠気が・・・という方も多いかもしれません。

では、なぜ春は眠くなるのでしょう?
原因はいくつか考えられます。

<その1> 気温や湿度が睡眠にとってベターに近づく日が多いこと。

<その2> 三寒四温といって、気温や気圧が目まぐるしく変わる季節でもあります。
私たちの自律神経系は翻弄されて大慌て!ホルモンバランスも崩れがちに。
これでは体はストレスを非常に感じています。
そのせいで、副交感神経を優位に働かせ、リラックスモードに入ろうとする傾向になります。
すると同時に「眠気」を感じるという仕組みです。

<その3> 今の時代はこれが一番の原因かもしれません!?「花粉症」
鼻水鼻づまりで頭はボーッとしています。お薬を飲んだら飲んだで副作用で眠気に襲われます。

では、対処法は?
とにかく自律神経を鍛えましょう。といっても、自律神経の働き自体は自分の意思で勝手に止めたりコントロールできるわけではありません。
しかし、意識することと行動で、交感神経と副交感神経の働きの優位度合いを変えることはできます。
必要な行動を起こすには自分の体の反応や欲求を感じることが重要です。

お薬の副作用については・・・2019年2月現在、画期的!な解決方法は見つかっていません。
眠気の出来くい抗アレルギー薬をベースに、どうしても酷いときに昔からある眠気が沢山出やすい抗ヒスタミン薬を使用するという手法が王道でしょうか。
免疫の反応は異物を排除しようという体の反応です。むしろ、如何に花粉に暴露されずに済むか?という対策が一番大切です。

春の眠気。これも四季のある地域ならではの味わいかもしれません。
大きなあくびを一つ。大きな伸びを一つ。体を刺激してスイッチを入れてお仕事頑張りましょう!

それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)

埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。

新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

 

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