《和文化》能舞台で端唄

こんにちは!笛の福原百麗(ふくはら ひゃくれい・藤本博子)です。
まだまだ関東は日中は暑く、着るものにも困ってしまいますね。

先週土曜日は、朝川会端唄三味線教室のおさらい会に東京・初台の代々木能舞台に行ってきました。

朝川師匠とは長いお付き合いになりますが、朝川師匠の出演される会に度々お声掛け頂き、笛で出演させていただいたり、数年前からは、朝川師匠のお弟子さん達のリクエストにより、笛のお稽古もさせていただいております。

年2回、春は研鑽会、秋はおさらい会、代々木能舞台で本番があり、皆さん少しずつ腕も上げられ、毎回「本番で鍛えられる」凄さを見せつけられております。
上手いか下手かでなく、ともかく表舞台に出るって芸事に限らず大切ですね!

今回は会の冒頭で、片社切(かたしゃぎり)、続けて勧進帳の瀧流しの合方、という長唄の一部を入れるという趣向で、能管を入れて欲しいとのリクエストを頂き、私も吹かせていただきました。

片社切(或いは片砂切)というのは、主に歌舞伎舞踊の「松羽目物」と言われる、能狂言を題材とする演目の幕開きで太鼓と能管で演奏される短いフレーズです。

勧進帳の「瀧流しの合方」というのは長唄で演奏される三味線の独壇場の聴かせどころ。
弁慶が関所をうまく通り抜けられるかという時に番兵に勧められた酒に酔って舞を舞い、そろそろバレないうちに出発しようという場面です。
最後能管と太鼓、唄が加わり、勧進帳の終盤へと進みます。

言葉だけではちょっとわかりづらいと思いますので、ぜひ歌舞伎や長唄の会に出かけてみてくださいね。

ところで、長唄というのは、歌舞伎や日本舞踊のバックミュージックでもありますが、歌舞伎で聞くのと長唄や日本舞踊の会で聞く音楽が全く同じとは限りません。
勧進帳で言えば、「瀧流しの合方」が省略されていたり、少々(だいぶ?)違うものだと思っていただいた方がいいでしょう。

さて、土曜日の朝川会おさらい会ですが、途中、びっくりハプニングがあったものの(どんなハプニングかは秘密です)うまく辻褄合わせができました。
ほぼぶっつけ本番の部分もありましたが、適当に辻褄を合わせるという臨機応変さが日本音楽の面白さと言いましょうか、醍醐味かもしれません。
(素人さんの発表会でいきなりぶっつけ本番でやらされることはないですから安心してください)

私にとっては、三味線を弾きながら、弾き歌いをされる朝川会の生徒さんたちの方が、すごい!です。
年齢に関係なく、数ヶ月ほど習っただけでも果敢にチャレンジされて本番とは・・・それも弾きながら歌うなんて、私は絶対できないです。
そりゃ皆さん必死に練習されるでしょうし、それだけ懸命に取り組めば、やりがいや達成感を感じられるお稽古事・趣味となるのは当然です。

朝川師匠ご自身、伝統芸能一家のご出身でもなく、ずっとその道のプロであったわけでなく、元々会社員でいらっしゃったんですね!

うまく芸を極めて、なんちゃっての猿マネでなくプロレベルで、うるさい伝統芸能の世界とつかず離れず活動されている演奏家は他に知りません。

そのバランスの良さ、ご人徳で生徒さんも増えてらっしゃるんだろうと思います。

11月10日(土)は「大人女子の屋形船」イベント、江戸風流な曲を演奏させていただく予定です。
12月には「篠笛体験講座」を開催する予定でおります。
屋形船イベントでまずご案内できればと考えております。
こちらのコラムやメルマガでもご案内いたしますので、お楽しみに!!

藤本博子(福原百麗)

伊藤忠商事を皮切りに、転職8回、事務職から営業、大道芸人まで20の職種を経験。16年間、人材派遣・紹介会社にて営業、転職コンサルタントとして勤務後、独立。

これまでのべ1万人以上の就業・転職サポートを行い、2013年には人材大手転職サイト主催のスカウトコンテストにて1位(部門別)獲得。

現在、民間委託の求職者支援訓練指定校(セラピスト養成)にて就職支援講座(自己分析、就活実技、顧客サービス等)及びキャリアカウンセリングを担当。現在、京都造形芸術大学で芸術学を学びながら、アートを取り入れた「じぶん分解ワークショップ」を開発。訓練校やセミナー等で広く活用している。

一方、長唄囃子福原流笛方として演奏活動の他、洋楽(フルート)との比較やビジネスの視点から見た指導は非常にユニーク。

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