《和文化》笛って簡単に音が出るの?

こんにちは!笛の福原百麗(ふくはら ひゃくれい・藤本博子)です。

端唄の会にフルートの会、と本番続きだった芸術の秋も11月で一段楽。
これから一気に師走ですね。

ところで、最近よく質問されるのが・・・
「笛って簡単に音が出るんですか?」
「音が出せるようになるのに、どれくらいかかりますか?」
「私でも音が出せるんでしょうか?」
というものです。

「篠笛を習ってみたい!」と思った時に、一番手っ取り早いのがカルチャーセンターです。
篠笛の教室はどこでもあるわけではありませんが、探せばすぐ見つかりますし、申し込む前に見学もさせてくれますので、先生や教え方を確認して申し込むことができますので安心です。

それでも楽器を習うって心配ですよね。
本当に音が出るのかどうか??
自分で実際やってみないとわからないわけですから。

ズバリご質問にお答えすると・・・

音を出すだけでしたら、すぐできます!
唇に笛を当ててから、早ければ1分もかからず音は出るでしょう。
何時間もかかるということは、まずありません。

ただし、その前に笛がどのような作りになっていて、どのように唇に当てるのか、
よーく頭で理解しておく必要があります。
そのようなレクチャーを含めたとしても、それほど時間はかかりませんし、何日もトレーニングする類のものではありません。

たて笛、横笛を含む管楽器は大きく次の2種類に分かれます。

<リード楽器>
息を入れるところにリードという薄っぺらい弁のようなものがついたちょっと複雑な構造なんですが、音を出すのは穴からただ息を入れるだけのものです。(簡単に言うとですが)リードが音を鳴らす作りになっていて、ハーモニカとかクラリネットといった楽器がそれです。

<エアリード楽器>
息を入れる部分はポコっと穴が空いているだけの単純な構造です。
リードでなく、息(空気)そのもので音を出すので、エアリードと呼ばれます。
楽器としては、フルート、リコーダー、篠笛、尺八などです。
※写真をご覧いただければ、右側のフルートも左の篠笛も、下部の息を入れる部分が ただ穴が空いただけの単純の構造がお分かりになるかと思います。
(左から、篠笛、能管、フルート、木管フルート)

フルート、篠笛や尺八は、息を入れる部分は穴(篠笛は唄口(うたくち)と呼ぶ)が空いているだけの単純な構造のくせに、「ただ穴に息を入れるだけじゃ音は出ない!」
という、ややこしい仕組みになってるんですね。

「え? 音はすぐ出るって言いましたよね~?」
はい、そう言いました!

音を出すには正しい唇の当て方というのがありまして、そのポイントさえ押さえて正しくやればワケなく出せる、ということなのです。

和楽器を扱うお店や東京銀座の山野楽器などにはいくつかの篠笛入門書が売られています。
参考にはなりますが、その通りやってみても音が出るとは限りません。
それは一般論で書かれているからです。
人の口の形、歯並び(これも影響します)は百人百様ですので、一般論が通用する人はもしかすると少ないかもしれません。唇の形によっては入門書に書かれていることと逆のことをやった方が音が出るということさえあります。
マニュアル通りにはいかないということですね。

楽器を始められる場合は、きちんと基礎を手取り足取り教えてくださる先生に直接教わるのをお勧めするのは、そのような理由からです。

一人一人の唇の形や歯並びも考慮して唄口の当て方をお教えしてますので、基本、音が出ないとか、笛が合わないという方はいないはずです。
笛の音色が好き!とか、こんな曲を吹いてみたい!という気持ちを一番大切にするよう、私は師匠からそう教わりました。

残念ながら、カルチャーセンターや先生によって教え方は色々で、特に舞台でも活躍されている先生は素人さんを相手にするのは面倒だと思われている方も多く、基本をきっちり教えてくださる先生は少ないのが現状かもしれません。

また最近よく耳にしますのは、お祭りで笛や太鼓の生演奏を聴いて、地元の祭囃子で教わろうとするケースです。ほとんど基本を教えてもらえず、見よう見まねで悪いクセがついてしまったり、ブラック企業ならぬパワハラ組織で嫌になって辞めてしまったという話をこのところ複数聞いています。

もちろん素晴らしい活動をされている団体もありますから、一概に決めつけられませんが、祭囃子であってもカルチャーセンターであっても、

・必ず申し込み前の見学やお試し講座を受けてみること
・基礎の基礎をきちんと教えてくださるか
・先生との相性

この3点はぜひ確認頂きたいなと思います。

私自身のことを少しお話ししますと、元々フルートを習っていて、あるキッカケで和楽器をやりたくなり篠笛を始めました。地元の市の企画の「篠笛を作って吹いてみよう」という講座に参加したのがスタートでしたが、その後、師匠である福原百華先生が講座を持たれている新宿の朝日カルチャーセンターで学び、個人稽古もお願いし、篠笛と能管で長唄をある程度演奏できるようになって名取となりました。
いわばカルチャーセンター出身の笛吹きです。

師匠を選んだのは、カルチャーセンターの年配の生徒さんであっても、手抜きをせず平等に、基礎をしっかり、しつこく教えられる姿勢に共感したからです。

さて、音が出ても、曲を吹くとなると少々難しくはなりますが、じっくり正しいやり方で
step-by-step で焦らずチャレンジされれば、「ちょうちょ」のような超簡単曲でしたら、早い方で1日で吹けます。

Hanako世代の方々で、じっくり楽しめる趣味を持ちたい、とお考えの方も
増えてきているようです。
よろしければ、持ち運びが簡単で、童謡や叙情歌、クラシックからシャンソン、ポップス、
長唄、端唄までいろんな演奏が楽しめる篠笛にもチャレンジしてみてくださいね。

次回、19日のコラムにはカルチャーセンターについて書いてみたいと思います。
お楽しみに!

●12月15日には「篠笛体験講座」を開催する予定でおります。
下記ストアカにて詳細・お申込みご案内しております。

https://www.street-academy.com/myclass/38288?

●もし個別にご相談、お稽古のご希望等ございましたら、こちらまでどうぞ!

ワード・スピリット 藤本博子
word spirit.curation@gmail.com

藤本博子(福原百麗)

伊藤忠商事を皮切りに、転職8回、事務職から営業、大道芸人まで20の職種を経験。16年間、人材派遣・紹介会社にて営業、転職コンサルタントとして勤務後、独立。

これまでのべ1万人以上の就業・転職サポートを行い、2013年には人材大手転職サイト主催のスカウトコンテストにて1位(部門別)獲得。

現在、民間委託の求職者支援訓練指定校(セラピスト養成)にて就職支援講座(自己分析、就活実技、顧客サービス等)及びキャリアカウンセリングを担当。現在、京都造形芸術大学で芸術学を学びながら、アートを取り入れた「じぶん分解ワークショップ」を開発。訓練校やセミナー等で広く活用している。

一方、長唄囃子福原流笛方として演奏活動の他、洋楽(フルート)との比較やビジネスの視点から見た指導は非常にユニーク。

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