《和文化》奇想の系譜・・・展覧会あれこれ

こんにちは!
笛の福原百麗(ふくはら ひゃくれい・藤本博子)です。
今回はちょっとアート、美術に触れてみようと思います。

東京ではフェルメール、ムンク、ルーベンス、と名前の知られた西洋の人気画家の展覧会が終わり、年末年始恒例の、国宝「雪松図屏風」(円山応挙、三井記念美術館)公開を皮切りに日本絵画の注目の展覧会が目白押しです。

まず何と言っても注目は開催目前の『奇想の系譜展』でしょう!
上野の東京都美術館で開催されますが、相当な混雑が予想されます。

「ちょっと変わったタイトルね?」と思われた方のために少し解説しますと、この「奇想の系譜」というのは1970年に刊行された美術史家である辻惟雄氏の著書名です。
江戸時代の「奇想の絵画」、つまり変な絵、奇妙奇天烈な絵、不気味な絵を描いた、近年海外でも大人気、ブレイク中の伊藤若冲を始めとして、曾我蕭白、岩佐又兵衛、歌川国芳、狩野山雪、白隠、鈴木其一といった錚々たる作家の作品が集められています。

確かに奇想といえば奇想なのでしょうが、キラ星のごとく傑出した画家が次々と現れた江戸時代。
狩野派や円山四条派といった流派のようなものがあって、ほとんどの画家はそこに入門して学び、技術が受け継がれていきました。どこにも入門せず我が道をゆく・・・といった正真正銘の変わり者はいなかったのではないかと思います。御用絵師という職業もあって、案外堅実な時代であったのではないかと思います。

展覧会に行かれる方は、辻惟雄氏の「「奇想の系譜」、あるいは美術系の月刊誌「芸術新潮」2月号で特集されており、写真たっぷりで読みやすいですので事前に目を通されることをお勧めします。

変わり者といえば、画狂・葛飾北斎も外せません。
六本木の森アーツセンターギャラリーでは「新・北斎展」が開催中です。(3/24まで)

今や、キャラクター化している代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。
富士山とダイナミックな波の、あの浮世絵の作者ですね。
浮世絵というのは様々な日常を描いたもので、肉筆もありますが、版画で量産できるようになって、今の印刷物のような意味を成していきました。美人画や役者絵、風景画と北斎は多彩でなんでも描きました。

浮世絵には料亭のお座敷の様子や花魁、芸者を描いたものが多く、そこには三味線などの和楽器もよく登場します。中には非常に正確に描かれた三味線や鼓、太鼓を見つけることもあって、一人ニヤニヤしたりしてしまいます。それは、楽器を演奏するか見慣れている人でないと描けない描写だからです。
その作者は、自ら三味線を爪弾いていたか、お座敷遊びの経験が豊富であったに違いありません。

日本の文化は、絵画も音楽も芝居も食も、あらゆるものが絡み合って日常に浸透したもの。
その面白さ、醍醐味をぜひ展覧会ででも味わってみてください。

余談ですが、現在東京国立博物館で開催中の「顔真卿展」に開始早々行ってきましたが、すごい人でした。
顔真卿は中国の唐時代の書聖。今回の呼び物は台北の故宮博物院から初来日の書。
その書が展示されている最後の展示室は、なんと、90分待ちの行列でした。
ちなみに平成館の入口は平日で20分待ちでした。その日少々疲れ気味だった私はその展示室だけ観るのを諦めました。
中国でも台湾でもなかなかお目にかかれないらしく、中国人の来館者が多かったです。

アートでビジネスセンスを磨くのがブームになってきていますが、損得抜きに、ビジネスの教養の一つとしても、芸術に親しんでいきたいですね。(人混みに揉まれたくはありませんが・・・)

藤本博子(福原百麗)

伊藤忠商事を皮切りに、転職8回、事務職から営業、大道芸人まで20の職種を経験。16年間、人材派遣・紹介会社にて営業、転職コンサルタントとして勤務後、独立。

これまでのべ1万人以上の就業・転職サポートを行い、2013年には人材大手転職サイト主催のスカウトコンテストにて1位(部門別)獲得。

現在、民間委託の求職者支援訓練指定校(セラピスト養成)にて就職支援講座(自己分析、就活実技、顧客サービス等)及びキャリアカウンセリングを担当。現在、京都造形芸術大学で芸術学を学びながら、アートを取り入れた「じぶん分解ワークショップ」を開発。訓練校やセミナー等で広く活用している。

一方、長唄囃子福原流笛方として演奏活動の他、洋楽(フルート)との比較やビジネスの視点から見た指導は非常にユニーク。

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