《健康》エゴレジとしなやかさ

ストレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりするものです。その理由もメカニズムもさまざまです。でも、誰もが持っている力「エゴレジ力」を高めることで、それぞれの状況に応じて自我のバランスをとる力を強化し、メゲたり凹んだりしても、すぐに立ち直る力を養うことが可能なのです。
エゴレジ研究所の小野寺と畑が、お手伝いします。

🔴「しなやか」の意味

皆さんは「しなやか」という言葉からどのようなイメージを持ちますか?しなやかとは、らかく弾力がある状態を意味します。例えば、枯れた枝は柔軟さがないので手で曲げるだけでポキッと折れてしまいます。でも、生きている木の枝はよくたわみ「しなやか」なので折れません。高層ビルも頑丈そうに見えますが、地震が来るとゆらゆら揺れる設計になっているそうです。揺れないと簡単に折れてしまうからなのだそうです。刀や包丁も折れてしまわないように、しなやかさを保つように作られています。また、人の姿勢や動作のなめらかさ、上品な身のこなしを形容するときも「しなやか」という言葉が使われます。そして、もう一つの「しなやか」とは、心の柔軟さを意味します。固いと簡単に折れてしまう心も、しなやかであれば折れにくいのです。エゴレジを身につけることは、しなやかさを身につけることでもあるのです。

🔴しなやかな人の特徴

仕事も趣味も、結婚や子育ても、自分にとって大切なものはあきらめない。それでいて、常に周りから必要とされる。自分らしさは失わないけれど、エゴを押し通すことはない。柔軟だけど芯はブレない──そんな「しなやか」な生き方を実践して輝いている人たちには、ある共通点があるようです。

①落ち着いている
柔らかさを持っている人の多くは落ち着いているものです。それは焦りやすい人やうろたえバタバタとする人には、なかなか難しいことです。落ち着けない、という人の多くは、焦りすぎていたり、せっかちだったりするものです。自分自身に自信がなかったり、一生懸命すぎて周りがみえていなかったりするのかもしれません。しっかりと落ち着いている性格であるからこそ、しなやかに動くこと、発言することができるのでしょう。

②余裕がある
なぜ落ち着いているのか、といえば余裕をもっているからでしょう。余裕がない人からすれば、なぜ余裕がもてるのかと羨ましいかもしれませんが、余裕をもつのは意外と簡単なものです。特にビジネスの場で余裕をもてる人、というのは仕事の前準備をしているからなのです。例えば通勤電車の時間などに、今日するべきことについて考えていたり、調べ物をしたりしている人も多いでしょう。

また、プライベートにおいても、自分の頭の中を整理し、すべきことなどについてしっかりと事前に考えているからこそ、余裕をもって物事に取り組めるのです。色々な角度で、物事について多様なパターンを想像できる人は、落ち着いている人が多いでしょう。少しの心掛け次第で、落ち着いて物事を考えられるはずなのです。

③心が広い
心の広い、せまい、は人によって違うものですし、受け取る側の捉え方によっても変わるかもしれません。心が広い人というのは受け止める力が大きいものですし、人の気持を理解しようと努めることができます。心の広さ、深さ、など色々な言葉がありますが、受けいれる度量がある、ともいえます。

人の意見や考えに否定から入るのではなく、まずそれを受けいれることから取り掛かるので、器の大きい人、と捉えられるでしょう。また心が広いからこそ、余裕をもち落ち着いて対応できます。心の広い人はけっして無理をしているわけではなく、自尊心も高いため、しなやかに人と付き合っていくこともできるのでしょう。

④人の立場にたって物事を考えられる
人間関係において、相手の立場にたって考える、というのはとても重要なことです。どうしても、人は自分の考えに固執してしまい、自分が正しい、と主張したくなってしまうものです。しかし、それではしなやかに対応できることはないでしょう。どんな関係でも、相手の立場に立って物事を考えることができるからこそ、お互いの意見をくんだうえでの話合いができますし、それが向き合うということにもつながります。それができるしなやかな人は人間関係のトラブルも少なく、毎日健やかな笑顔で過ごすことができるのでしょう。

⑤感情に振り回されない
感情に振り回されてしまうとヒステリックにもなりがちですし、喜怒哀楽が激しくなります。自分の感情に固執し人の意見を受け入れられないため、相手のことを受け入れることもできませんし、優しく対応することもできないのです。もちろんポジティブな感情を表現する人というのは素敵なものですが、ネガティブな感情を出す人にはあまり魅力を感じないものです。状況に応じて、うまく感情をコントロールすることが大切です。

⑥執着しない
執着すると、やはり感情のバランスを崩しやすくなるものですし、そこに感情を振り回されてしまい、理性的な判断ができないものです。どんなことにも執着心をもつと、どうしてもそこに固執してしまい、あまり良い状態とはいえないでしょう。執着をもちすぎると、それが依存になることもありますし、固執していると柔軟性をもって物事を捉えることができません。しなやかである、ということはやはりさまざまな出来事に対しフレキシブルに対応でき、受け入れる能力があるということですから、どんな場合でもあまり執着をもつことは良いとはいえないのです。

⑦自立している
なぜ柔らかさをもっていられるのか、といえば自尊心がしっかりと健康的な状態であるから、といえるでしょう。自尊心が低く自分に自信がない人は依存したり追従しやすいもので、柔軟性がある、というよりもただ優柔不断で自分で決められない人、となってしまうかもしれません。また、八方美人、といわれる可能性もあります。そうならずにしなやか、と言われるのはしっかりと自立しているからでしょう。健全に自立していることで、自分に自信をもつこともでき、自尊心を高く保持し、人から見た時に魅力的な人、という印象になるのです。

いかがでしたか?厳しい社会の中で、しなやかに、自分らしく生きていくヒントが少しでも見つかりましたか?自分なりの「しなやかさ」を身に付けるのには、さまざまな道筋があります。まず、自分の意志で流れに身を委ねてみましょう。すると、きっと見えてくることがあるはずです。「しなやかに生きる人達」の共通点からは学ぶことがいっぱい。心に響くことがあったなら、少しずつ意識して生活に取り入れてみてください。しなやかであることは、エゴレジの目指すところでもあるからです。

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次回はまたエゴレジ関連の話題をご紹介します。

小野寺敦子

エゴレジ研究所代表。心理学博士。目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授。同校心理学研究科大学院修士課程教授。同校心理学研究科博士後期課程教授。臨床発達心理士・三越伊勢丹アポセカリー顧問。
NPO法人こどものくに代表理事。

畑 潮

エゴレジ研究所GM。GCDFキャリアカウンセラー

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