第4回というか緊急号「親から引き継ぐ保険が危ない~支払調書~」

水原 曜(みずはら ひかる)

2014年 住友生命保険相互会社東京本社入社。
「人生最後の転職先に保険会社を選んでしまう」という大ポカを犯してしまうもどうにか乗り越え、2017年4月より指導職に。部下に踊らされる毎日。
個人、法人問わず、フローとストックのバランスを重視した中長期的「無理しない」リスク対策のコンサルティングが最も得意です。

第4回というか緊急号「親から引き継ぐ保険が危ない~支払調書~」

「相続税」と聞いてピンとこない人も来る人も、必ず押さえておかなければならない税制改正がありますので、今回は緊急号としてお伝えします。

ご自分の親が、自分のためにかけてくれている保険ってないですか?意外と子は知らない事が多いです。親が子のために自分の財産を保険という形に変え、しかるべき時に子が引き継ぐ。これは紛れもなく「相続」です。

実は来年1月1日から支払調書の記載事項が変更となります。「支払調書」とは、保険金が受取人に支払われたときに保険会社から税務署に提出されるもので、そこには誰それにいくらの保険金額を払ったよ、という内容が書かれているのですが、問題は来年から名義変更を行った時にも提出されてしまう、という点です。これにより、いざ保険金を受け取る段になった時、親が保険料を負担した部分の保険金については相続税が、自分が払った部分の保険金については所得税が課せられます。これは親が死亡、生存は関係ありません。

この名義変更に関する税制はずっと以前からありました。しかし、今まで支払調書には誰がどれくらい保険料を負担したのかの記載はなかったので、名義変更に関して国税庁は取りっぱぐれていたのですね。今回支払調書の記載事項が変更となることで、思わぬ相続税と所得税を負担しなくてはならなくなる人が多くなると思います。「利率が良いので加入した」つもりが「税金を差し引いたら微々たるものしか残らなかった」なんて事も起きておかしくありません。

みなさん、一度親御さんとこんな保険がないかどうかチェックしてみてください。対象になるのかどうかは各保険会社に問い合わせを。あったら名義変更は支払調書が変更になる前、つまり年内に行うのがベストです。急げ!

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