《和文化》先生ってどうやって探すの?

神楽坂女子倶楽部、和文化かぐや姫チーム、笛の福原百麗(藤本博子)です。

立春が過ぎ、いよいよ暦上も新しい年明けとなりました。
お正月からは1ヶ月過ぎましたが、今年の目標に向かって滑り出しは順調ですか?
もうすでにつまずいちゃって・・・そんな方でも、、大丈夫です!!
まだ1ヶ月しか経ってませんから十分挽回できます。
新しいことだってこれからチャレンジしても全然余裕です!まだ10ヶ月以上あります。

さて「お稽古事を始めてみよう!」と決心された皆さん、お教室や先生を探されましたか?

昨年末に、先生との相性が大事だと書きました。

どこで習うか?
どうやって先生を探すか?

大きく分けると、2つの方法があります。
一つはカルチャーセンター、もう一つは個人稽古です。

大手カルチャーセンターは、朝日、よみうり、NHKといったマスコミ系が多いです。
それなりの有名な先生方がクラスを持っておられます。
見学もさせてくれますので、必ず見学してみてくださいね。
できれば直接先生とお話しされるといいですね。

  • どのようなお考えか?
  • 突然初心者で入って付いていけるか?
  • お休みをしたり、他の方より遅れた場合のフォローはどうか?
  • 楽器などの購入方法など

このような質問をされると、先生の考え方、教え方や性格など見えてくると思います。

注意しなければならないのは、有名な先生が必ずしも教えるのが上手いとは限らない
ということです。
音楽の場合、先生の本番と重なってお教室に来られず、助手の先生が代理稽古をする
ということも多々あります。
実際、私も師匠の助手としてカルチャーセンターのクラスのお手伝いをさせて頂いたり、
代理稽古もさせて頂いています。

また、伝統芸能の世界は非常に閉鎖的で、簡単にワザ(技術、テクニック)を教えない
という習慣が未だにあります。
「知っててワザと教えない」「見て盗め」という職人の世界と同じなんですが、
実は、本当はどう教えていいのか分かってらっしゃらないんじゃないかと思うことが
あります。プロはできて当然なので、できない人の気持ちなんて分かんないんですね。

それから楽器の購入についても、その先生の考え方やお人柄が出ます。
誤解を恐れず言うと、カルチャーセンターの授業料や個人稽古のレッスン料はお小遣い程度
なので、楽器に法外なマージンを乗せて収益を得ようとされている先生も実際いらっしゃる
のです。

篠笛でいえば、小売価格はプロの笛師さんのハンドメイドの価格で大体3万円代です。
プラスチックの量産品で数千円程度です。
それが5万円とか(総漆とか蒔絵が施されていれば妥当な価格ですが、そのような
デコレーションは必要ありませんし、音には関係ありません)、20万円とか有り得ないですし、
先生が直接手配されたり、お店に同行されず生徒さんを不安にさせるのはいただけません。
ネット上でもまことしやかに楽器の値段や購入について語られてますが、私が見る限り
正しい情報は少ないです。

楽器代や発表会で法外な金額を要求されるとか、師匠が出演される会のチケット販売のノルマが
あるとか、苦痛に感じるものはおかしいと思って間違いありません。
伝統芸能の業界にドップリいらっしゃる先生方は、金銭感覚も普通じゃない方が多いです。
残念ながら、そのような先生方は弟子が発表会のために大金を出すのは普通、と
思ってらっしゃるんですね。
習う一般人の身になって、経済的にも負担なく、楽しく長く続けられるようにという
気遣いの気持ちをお持ちの先生が本物ではないかと思いますし、長続くお付き合いできる方だと
思います。

カルチャーセンター以外では個人でお稽古(レッスン)されている先生を探すことになります。
何と言っても個人の先生は自分の都合の良い日時でレッスンを受けられるのが便利です。
マンツーマンで受けられるのもメリットですが、教える側の立場で言えば、グループレッスンで
あろうが個人レッスンであろうが、一切区別をつけてはならないと考えております。
実際はカルチャーセンターなどのグループレッスンは手抜きされる先生もおられて、遅れた部分や
分からない所はテキストをみて自分で学習しなさいと仰るようです。

私が懇意にさせて頂いている端唄の先生がおられるのですが、その方は元々伝統芸能のお家柄の
ご出身でもなく普通のご家庭の出で、会社員から10年以上前に脱サラで端唄の師匠になられた
女性です。

彼女はどんどんファンの方を増やされて、会社勤めをされながら三味線や唄を楽しく習われる
生徒さんをどんどん増やされてるんですね。
下は小学生から上は70代まで、外国出身の方もおられますし、男性も多いんです。
年2回発表会も開催されているんですが、それほどお金もかけず、終わった後は皆さんで和気あいあい
と打ち上げもされて、楽しく交流を深められているんですね。
皆さん上手下手別にして、本当に三味線や伝統文化を楽しんでらっしゃって、
今では私も「笛も習いたい!」と言い出した生徒さんたちに、笛の出張稽古もさせて頂いてまして、
どんどん笛も上達される皆さんに、大いに刺激を受けているのですが、、、

さて、なぜ生徒さんが増え続けるのか?
お教室に看板出してるわけでもなし、SNSを活用されてるわけでもない。
先生の気さくなお人柄が一番の理由だと思いますが、もう一つ理由があることに最近気づきました。

それは、楽器屋さん です!

入門される多くの生徒さんは、どうやら近所の三味線屋さんの紹介らしいのです。
場所は都内23区内なんですが、近くに大きな商店街があって、そこに三味線屋さんがあるんですね。
彼女も端唄の楽譜や三味線のグッズを買われたり、楽器の修理や中古のいい楽器がないかと、
出入りされてるんですが、決して三味線教室を宣伝して欲しいなんて営業はされてないんですね。
発表会のチラシを置かせてもらってる程度なんですが、逆に三味線屋さんとしては、

  • お人柄の良いお師匠さんだし、
  • 習われてる生徒さんも皆さん楽しそうだし、
  • どんどん生徒さんも増えて、長続きしてるようだし、、

と紹介したくなっちゃうようなんです。

結局は口コミなんでしょうか。
和楽器はちょっと特殊であまり楽器屋さんも多くないですが、もし近場にありましたら、そこで
「習ってみたいんだけど〜〜」と相談してみると、近場の良いお師匠さんをご紹介くださるかも
しれません。

写真は、東京・阿佐ヶ谷の三味線屋「菊屋楽器店」と目白の笛屋さん「目白」の店内(HPより)。
私自身は、師匠経由で笛師さんから直接購入させて頂いているので、楽器屋さんで和楽器を購入
することはほとんどないです。

木沢いずみ

梅酒と青森ごはん tuakjam オーナー。

2007年より三軒茶屋にて、「梅酒と青森ごはん」の店、『tuakjam』をオープン。今年で10周年を迎えます。

以前働いていた焼酎バーでの知識を生かして、“酔いしれる「梅酒・焼酎・泡盛・果実酒」を中心に取り揃え、「お酒に合うごはん」を提供しております。一人飲みを楽しく、日々の生活に寄り添う、まさに“大人の学校”のような、お店です。『楽しみながら学ぶ』というのを、テーマに、和ごはん料理教室も定期的に開催。

また、『武士の食卓』では、プロ講師を取得。和文化をみなさんと一緒に「おいしく、楽しく」日本の文化を継承していきたいと思います。

 

 

藤本博子(福原百麗)

伊藤忠商事を皮切りに、転職8回、事務職から営業、大道芸人まで20の職種を経験。16年間、人材派遣・紹介会社にて営業、転職コンサルタントとして勤務後、独立。

これまでのべ1万人以上の就業・転職サポートを行い、2013年には人材大手転職サイト主催のスカウトコンテストにて1位(部門別)獲得。

現在、民間委託の求職者支援訓練指定校(セラピスト養成)にて就職支援講座(自己分析、就活実技、顧客サービス等)及びキャリアカウンセリングを担当。現在、京都造形芸術大学で芸術学を学びながら、アートを取り入れた「じぶん分解ワークショップ」を開発。訓練校やセミナー等で広く活用している。

一方、長唄囃子福原流笛方として演奏活動の他、洋楽(フルート)との比較やビジネスの視点から見た指導は非常にユニーク。

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