エゴレジとグリット-3-

小野寺敦子

エゴレジ研究所代表。心理学博士。目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授。同校心理学研究科大学院修士課程教授。同校心理学研究科博士後期課程教授。臨床発達心理士・三越伊勢丹アポセカリー顧問。NYこどものくに東京 理事。

畑 潮

エゴレジ研究所GM。GCDFキャリアカウンセラー

 

スレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりするものです。その理由もメカニズムもさまざまです。でも、誰もが持っている力「エゴレジ力」を高めることで、それぞれの状況に応じて自我のバランスをとる力を強化し、メゲたり凹んだりしても、すぐに立ち直る力を養うことが可能なのです。エゴレジ研究所の小野寺と畑が、お手伝いします。

エゴレジ&グリットと仕事

エゴレジ研では,520余名の仕事をしているキャリア女性を対象としたWeb調査を実施しました(年齢30~59歳)。詳しい内容は,これから学会などで発表予定ですが,ここではその結果の一部をご紹介します。

今回の調査対象者の平均エゴレジ力は37.5点で,グリットの平均は3.28点でした。

エゴレジとグリットは,どちらも長期的な目標に対して自己調整する点で共通するものです。そこで,エゴレジとグリットを測定する項目の関係を調べたところ,エゴレジと強い関係を示したグリット項目は—

挫折してもめげない。簡単にはあきらめない」と

いちど始めたことは,必ずやりとげる」でした。

このことから,エゴレジの高い人ほどグリットも高い,つまりエゴレジ力を高めることが,グリット得点を高めるのに役に立つことが分かります。

もう一つ,エゴレジとキャリア意識との関係では,キャリア意識のうち「キャリア目標達成」得点と「仕事充実感」得点とに強い関係が認められました。
キャリア目標達成」得点を構成している項目は—
●新しい情報に基づきキャリア目標を変更してきた
●キャリア目標達成の明確な目標をもっている
●信頼できる人にキャリア目標を話し、自分を奮起させてきた などです。
仕事充実感」得点を構成している項目は—
●今の仕事は私に適している
●私の仕事は“やり甲斐のある仕事をした”という感じが得られる
●私は仕事に一生懸命打ち込んでいる時には達成感を感じる などです。
エゴレジ力の高い人ほど,こうしたキャリア意識が高くなっていることが分かります。
 一方グリットは,「仕事充実感」得点にだけ関係が認められました。

エゴレジは,基本的に日々の出来事やストレスに対して,柔軟に自我を調整して,状況にうまく対処できる力です。図示したように,今回の調査でも「エゴレジ」がグリットにもキャリア意識の高まりにも重要な役割を果たしていることが分かります。

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エゴレジとグリットの話は,ここまでです。次回は、別のエゴレジ研の調査研究のお話をご紹介します。

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